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2013年03月09日

●アマチュア無線その後(デジタルインターフェースを作る)

無線は正月のQSOパーティー関東UHFコンテスト雛コンテストとピンポイントの活動にとどまっている。自宅マンションは震災復旧工事のためベランダにアンテナを仮設するわけにもいかないし、移動運用も寒くて辛い。

せめて寒くて活動できない季節に、デジタルモード(RTTYとかJT65)のことを勉強としておこうと、地元クラブの方に聞いたりネットで情報を集めたりしていた。

まず面倒なこととして、現在免許されている通信モード(CW,SSB,AM,FM)以外に出るためには、局免許の変更申請が必要になる。

変更申請はただでさえ審査に時間がかかるし、不備があって戻ってきたりということが予想されるので、まずは先に申請しておくことにした。この話はまた後日。

次にパソコンと無線機を接続するインターフェースを準備しなくてはいけない。昔は特殊なハードウェアが必要だったデジタルモードも、今はパソコンが変調や復調をすべてこなしてくれる。その代わりPCと無線機を接続しなくてはいけない。

FT-817の場合には、背面のDATAポートと、パソコンのシリアル、オーディオのIN/OUTを接続することになる。シリアルはPTT(Push to Talk)を制御するために使う。

そういう機能を持った市販のインターフェースがあれば多少高くても(数千円とかなら)購入を検討するところだが、そもそもそんな製品がないので自作するしかない。

回路図は検索するといろいろなものが出てくるが、ポイントはPTTの制御で、トランジスタをスイッチとして使う点だろうか。アナログ回路は詳しくないのでよくわからない。OMさんの回路を参考に,下の回路図でとりあえず作ってみることにする。

デジタルインターフェースの回路

抵抗値やトランジスタの型番も詳しく書いていなかったりして、つまりどれでもいいということなのかもしれないけれど、パーツ屋で回路図を見せたら、まずはブレッドボードで動くかどうか試してみたら、と教えてもらった。初めてブレッドボードでなるものを使ってみたけれど、これはハンダ付けが要らないし、何度でもやり直せるので便利だ。

__.JPG

で、どうも買ったUSBーシリアル(FTDI TTL-232R-5V)の動作が思ったのと反対だ。RTSは普通、常時0Vで、ONで+5Vになると思う。回路図もそれに合わせて描いてあり、ONになるとコレクターエミッタ間が短絡(飽和)されてPTTがONになるはずなのだが、なぜかRTSは常時5Vが出ていて、PTTがONしっぱなしになってしまう。動作確認に使ったJT65-HFのPTT TESTを押すと、その時だけPTT OFFになる。やっぱり反対だ。

うーん、としばらく頭をひねったが原因はわからない。でも、メーカーのサイトを良く読んだら、EEPROMの書き換えでRTSをInvertできるらしい。ということで早速ユーティリティソフト(FT_PROG)をダウンロードして、EEPROMを書き換えたら、所望の動作になった。

ということでなんとか動きそうなので、ユニバーサル基板に適当に部品を乗せて配線。ユニバーサル基板も今回初めて使った。まあ簡単な回路だったのでなんとかなったけれど、部品が多くなると何をどういう配置で並べて配線するか考えるのがけっこう大変そう。

ユニバーサル基板

お菓子のケースに穴を開けて基板を納めて一応完成。動作確認は変更申請が通ってからということになる。

デジタルインターフェース

デジタルインターフェース