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2013年03月22日

●SF本読了 量子怪盗

「量子怪盗」(H.ライアニエミ)を読了。Kindle版。

かなりボリュームがあったように思うけれど,Kindle版だと「厚み」というものがないのでよくわからない。

文庫縛りのために今までは読めなかった新しい作品が読めるのは嬉しい。ものすごく面白い,というほどではなかったけれど,デビュー作だそうなので今後に期待かな。


2013年03月21日

●アマチュア無線その後(デジタルモードの変更申請 前編)

アマチュア無線の楽しみ方は人それぞれだが、できるだけ弱い電波でどこまで遠くと交信できるか、というのは興味深いテーマだ。

SSBなどの電話よりも、モールス信号(CW)の方がより弱い信号で遠くと交信可能ということから興味をもってCWを始めたという経緯もあって、さらに弱い信号で遠くと交信できるらしい、JT65というデジタルモードに興味を持った。

元々は流星痕反射通信だとか月面反射を使った交信(EME)用に開発されたモードということで、微弱な信号で交信するために誤り訂正などが工夫されたプロトコルのようだ。人間の耳ではノイズに紛れて聞こえないような微弱信号でも復調できるとか。

JT65の変調と復調はパソコンでフリーソフトを使ってできるようになっている。パソコンと無線機をつなぐインターフェースの話は前回書いた通り。

で、無線機単体ではできない変調方式(AFSK)の電波を出すことになるので、局免許の変更申請が必要になる。この際RTTYとかSSTVなど、使いそうなモードは全部申請しておくか、ということでこちらのサイトこちらのサイトを参考に、電子申請Liteで変更申請。

それにしても何でこんなに電子申請の入力はわかりにくいのだろう。その上MacだとFirefox、Chorome、Safariいずれのブラウザでも入力途中で落ちてしまう。嫌がらせとしか思えない。Firefoxはちゃんと使えると書いてあるのに。結局仮想環境のWinXPでIEを使ってなんとか最後まで入力できた。

入力していてよくわからないところは放置してそのまま出したら、案の定一週間ほどで不備の連絡が返ってきた。まあこれは想定内。指摘されたところを直して出せば良いわけなので。

不備理由
・16工事設計書の入力が不足しています。 付属装置を追加する場合は、技術基準適合証明の証明の範囲を外れるため、技術基準適合証明機器とはみなされなくなります。技術基準適合証明設備を使用のチェックをはずし、「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲」「変調方式」「終段管」「定格出力」すべての入力をしてください。(必須)

このメールに従って工事設計書の記述を見直す。技適がはずれるので、使う周波数と電波形式を全部入れなくてはいけない。変調方式は無線機内蔵のもの以外はパーソナルコンピュータ変調方式で別紙に書いてあるので特に書かずに補正書を再提出。

で、待つこと1ヶ月。これだけ待たせてまた不備だったらガックリくるな、と思っていたら案の定また不備の指摘だった。前回の指摘を受けて入力した周波数と電波形式が軒並みおかしかったらしく、かなり手厳しい指摘である。

不備理由
・1.9M帯は占有周波数帯幅は100Hz以内です。 100Hz以内で運用できるソフトの型式のみ入力してください。
・各周波数帯で、その周波数を占有周波数帯幅に入力されていますが、運用できる帯幅をはるかに超える幅になっています。 電波法関係規則で定められている占有周波数帯幅以上の発射はできません。 規定内の場合、入力不要ですので、入力しないでください。
・運用については電波法関係告示等で定められていますので、その範囲内での運用になるようご確認下さい。
・また、HF帯でFM変調場合の型式が入力されているなど、諸元表と16工事設計書の内容が一致していません。ご確認ください。

占有周波数帯幅については、FAQに記入例が出ているのだが、じゃあどの電波形式がどれだけの周波数幅を占有するのかなんて、どこを見ても書いてない。なので1.9MHz帯なら1K90とか430MHzなら430Mとか書いて出した結果が上の指摘。まあ確かに変な記述をしたかもしれないけれど、「未記入で良い」なんてどこかに書いてありましたっけ?(書いてありましたね。はい,すみません...)

HFでFM変調があるというのはFMのトーン信号を使うF2A,F2B,F2Dは1.9MHzから24MHzまでのHF帯では使えませんよ、ということらしい。HF帯ではトーンをSSBに乗せるので、F1B,F1D,G1Bということになる。まあ言われてみれば確かに、ということもあるけれど、やっぱりビギナーが間違えずに入力するのは無理だよ、と思う。

せめて代表的な事例をいくつか挙げて、こういう場合はこういう風に入力せよ、という解説が必要ではないか。それができない理由でもあるのだろうか。今回の件でいろいろと検索して個人のブログを拝見したが、ベテランでも総通に電話して確認したりしていて、ご苦労されているのがよくわかった。

今はそれでも親切になったよ、昔なんて「書類不備」で突っ返されるだけでどこが悪いかなんてわからなかった、というご意見もOMさんから頂いた。

まあ昔よりはマシというのも、確かにそうかもしれないけれど、今の電子申請Liteが皆が満足するサービスになっているかと言ったら、とてもなってないような気がする。ハムフェアやハムの集いに行くと電子申請のPRブースが出ているけれど、使ってもらうためにはそれなりに親切なシステムにすることが必要じゃないですかね。「わからなかったら電話で聞いてね」では電子化とは言えないでしょう。

長くなったので、というか総通から返事が来ないので続きはまた後日。

後編につづく

2013年03月09日

●アマチュア無線その後(デジタルインターフェースを作る)

無線は正月のQSOパーティー関東UHFコンテスト雛コンテストとピンポイントの活動にとどまっている。自宅マンションは震災復旧工事のためベランダにアンテナを仮設するわけにもいかないし、移動運用も寒くて辛い。

せめて寒くて活動できない季節に、デジタルモード(RTTYとかJT65)のことを勉強としておこうと、地元クラブの方に聞いたりネットで情報を集めたりしていた。

まず面倒なこととして、現在免許されている通信モード(CW,SSB,AM,FM)以外に出るためには、局免許の変更申請が必要になる。

変更申請はただでさえ審査に時間がかかるし、不備があって戻ってきたりということが予想されるので、まずは先に申請しておくことにした。この話はまた後日。

次にパソコンと無線機を接続するインターフェースを準備しなくてはいけない。昔は特殊なハードウェアが必要だったデジタルモードも、今はパソコンが変調や復調をすべてこなしてくれる。その代わりPCと無線機を接続しなくてはいけない。

FT-817の場合には、背面のDATAポートと、パソコンのシリアル、オーディオのIN/OUTを接続することになる。シリアルはPTT(Push to Talk)を制御するために使う。

そういう機能を持った市販のインターフェースがあれば多少高くても(数千円とかなら)購入を検討するところだが、そもそもそんな製品がないので自作するしかない。

回路図は検索するといろいろなものが出てくるが、ポイントはPTTの制御で、トランジスタをスイッチとして使う点だろうか。アナログ回路は詳しくないのでよくわからない。OMさんの回路を参考に,下の回路図でとりあえず作ってみることにする。

デジタルインターフェースの回路

抵抗値やトランジスタの型番も詳しく書いていなかったりして、つまりどれでもいいということなのかもしれないけれど、パーツ屋で回路図を見せたら、まずはブレッドボードで動くかどうか試してみたら、と教えてもらった。初めてブレッドボードでなるものを使ってみたけれど、これはハンダ付けが要らないし、何度でもやり直せるので便利だ。

__.JPG

で、どうも買ったUSBーシリアル(FTDI TTL-232R-5V)の動作が思ったのと反対だ。RTSは普通、常時0Vで、ONで+5Vになると思う。回路図もそれに合わせて描いてあり、ONになるとコレクターエミッタ間が短絡(飽和)されてPTTがONになるはずなのだが、なぜかRTSは常時5Vが出ていて、PTTがONしっぱなしになってしまう。動作確認に使ったJT65-HFのPTT TESTを押すと、その時だけPTT OFFになる。やっぱり反対だ。

うーん、としばらく頭をひねったが原因はわからない。でも、メーカーのサイトを良く読んだら、EEPROMの書き換えでRTSをInvertできるらしい。ということで早速ユーティリティソフト(FT_PROG)をダウンロードして、EEPROMを書き換えたら、所望の動作になった。

ということでなんとか動きそうなので、ユニバーサル基板に適当に部品を乗せて配線。ユニバーサル基板も今回初めて使った。まあ簡単な回路だったのでなんとかなったけれど、部品が多くなると何をどういう配置で並べて配線するか考えるのがけっこう大変そう。

ユニバーサル基板

お菓子のケースに穴を開けて基板を納めて一応完成。動作確認は変更申請が通ってからということになる。

デジタルインターフェース

デジタルインターフェース


2013年03月05日

●アマチュア無線その後(雛コンテスト)

3月3日はひな祭り。それにちなんだコンテストが、JLRS主催の雛コンテスト去年は筑波山の梅まつりを見に行って、ハンディ機で30分ほどワッチしたけれど、雛コンの交信は聞こえなかったのを覚えている。やはりHF帯がメインなのかな。

今年はデジタルインターフェースの受信動作確認(これについてはまた後日)のために、かんなさんの実家に7MHzのフルサイズダイポールアンテナを張ってワッチしてみた。

ルールとしてはシンプルで、とにかく交信すれば良いのだが、女性(YL; Young Lady)の局を3局以上含めること、という縛りがある。アマチュア無線に詳しくない人でも想像しやすいと思うけれど、ハムにはとにかく女性が少ない。少ない女性ハムのアクティビティ向上がコンテストの目的だ。

で、CWはどうなのかとワッチしてみたら、JLRSメンバーの局がCQを出して頑張っている。パイルが収まったところで応答したら簡単に交信成立。以前作った7MHzのフルサイズダイポールアンテナは簡単な工作ではあったけれど、アンテナチューナーなしでSWRが綺麗に1.0まで落ちるので、ロケーションがあまり良くない実家でもけっこう飛ぶようだ。

ということで1時間ほどで4局のYLさんとCWで交信できた。あとはかんなさんに出てもらって5局。かんなさんもCWでCQを出したらさぞモテモテだと思うのだが、ジョギングと勉強の疲れが出て爆睡だった。

雛コンテスト

2013年03月04日

●ミステリ読了 日本ミステリー名作選(III)

「日本ミステリー名作選(III) (お風呂で読む文庫 87)」を読了。

お風呂で読む文庫シリーズでミステリーっぽいものは読んでしまったかな。IIIはI,IIと比べるとイマイチだったかも。

【収録作品】
失楽園殺人事件(小栗虫太郎)
絶景万国博覧会(小栗虫太郎)
謎の街(松本泰)
宝石の序曲(松本泰)
彼は誰を殺したか(浜尾四郎)
夢の殺人(浜尾四郎)