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2007年06月28日

●ミステリ読了 虚空の逆マトリクス

「虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) 」(森博嗣)読了。

手持ちの未読SF本が品切れのため,しばらく森作品が続く。これは短編集。

最初に出てくる「トロイの木馬」はアンソロジー「21世紀本格」にも収録されていた,SFっぽいお話。かんな氏は「同じ本をまた買っちゃったかも〜」と慌てていた。何しろ二人とも,すでに持っているのを忘れてもう一冊同じ本を買った前科があるので気をつけないといけない。

この短編集で脱帽なのは何といっても「ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)」だろう。リリおばさんの披露する「回文」がとにかく凄い。ほのぼの感も好みである。

あとはやはりS&Mシリーズの短編「いつ入れ替わった?」。久しぶりに犀川先生と萌絵ちゃんの掛け合いが読めて大満足。

【収録作品】
・トロイの木馬
・赤いドレスのメアリィ
・不良探偵
・話好きのタクシードライバ
・ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)
・探偵の孤影
・いつ入れ替わった?

2007年06月25日

●ミステリ読了 そして二人だけになった

「そして二人だけになった—Until Death Do Us Part」(森博嗣)読了。

冒頭の引用がA.Einsteinの「相対性理論」ではじまるあたり,SF読みとしてはかなりシビれる。舞台も極秘裏に建造された超凝った構造の核シェルタだったりして,理系要素満点である。

ラストについては賛否あるようだが,森氏のブログを読んでいて思うのは,氏は「こんな風に書いたら読者の何割かは怒るだろう」「こんな書き方をすれば何割かが勘違いするはず」というようなことをすべて計算して書いており,本書のように賛否分かれる結末も,当然計算の上だろうということだ。

森氏の作品を読む上で大切なのは,そういった「手の上で踊らされる感」を楽しめるかどうか,という点である。

あと,本書では森作品にしては(たぶん)珍しいベッドシーンが描かれている。


2007年06月24日

●今日の落書き ほじょ猫

ほじょ犬のステッカーにインスパイアされました。

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2007年06月22日

●SF本読了 沈黙のフライバイ

またもや仙台のホテルから書き込み。出張が多いと読書が進むのはいいが,休日に現地作業というのは勘弁してもらいたいものだ。

「沈黙のフライバイ」(野尻抱介)読了。

非常に良質なハードSF短編集。さわやかな読後感,未来に希望が持てるストーリで,このへんは他の野尻作品でも共通している。

こういう話をひとつ中学校の国語の教科書に載せてみたら,理系離れを減らす効果が見込めるのではないだろうか。いや,Webmasterが知らないだけでもう載っているのかもしれないが。Webmasterの頃は星新一の「繁栄の花」とか「おーいでてこい」を教科書で読んだ記憶がある。

2007年06月19日

●今日見た景色 仙台

出張最終日は移動だけにしてもらって,かんな氏を誘って少しだけ観光。るーぷる仙台に乗って,仙台城(青葉城)跡へ行って,ずんだ餅を食べた。

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2007年06月16日

●SF本読了 ゴールデン・エイジ2

休日なのに出張で,ホテルのロビーのパソコンで書いている。便利だが,書いている最中にIEが飛んでひどい目に遭った。MacBookが置いてあった前のホテルの方がよかったなぁ。

「ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔」(J.C.ライト)読了。

感想をいろいろ書いたのだが,上述のようにIEが飛んで戦意喪失した。とりあえず面白い。完結編の3作目が楽しみである。

2007年06月13日

●写真ってグルメ紀行 らーめん缶(冷やし麺)

写真ってグルメ紀行ネタ,ちょー久々の更新である。もうそんなカテゴリがあったことすら誰も覚えていないかもしれない。

おさらいしておくと,基本的に貧乏で味オンチ(なんでもおいしい)なため,ネタはB級,あるいはC級グルメが多い。

当然カップラーメンも大好きであり,この「札幌らーめん缶」も気になっていた。ラーメンが缶詰で食えるとは!必要性はともかくとして,まさに21世紀的と言えよう。

近所の自販機で売っているとマイミクさんから情報が入ったので,ボーナスをはたいて早速サンプリングしてきたという次第。何しろ幸楽苑のラーメンよりも高いのだ。

味はまあ,Webmasterのストライクゾーンの超広い舌をもってすれば,旨いと言えなくもない,と表現すればわかっていただけるだろうか。少なくとも20世紀には実現不可能だった味であることは間違いない。

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2007年06月09日

●今日の工作 手作りスピーカ

工作の中期計画で予告した通り,自作オーディオ計画は着々と進行中だ。エンクロージャはやはり既製品の方が見栄えがいい上に安いということで,学研のユニットに合う大きさのモノを通販で手配した。エンクロージャは1コ1380円,スピーカーターミナルは2コで315円。というわけで,半手作りスピーカ工作である。

とりあえず今後のことも考えて手元にない工具もこの際揃えることにする。最低限必要なハンダゴテとハンダ,あとは別に必須ではなかったが,前から欲しいと思っていたおもちゃみたいな電動ドライバを購入。

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7cmという小口径ユニットなので少しでも低音を稼ぐためにはバスレフにしたいところだが,このエンクロージャは密閉型。内容積も0.7リットルほどと小さい。吸音材は割とたっぷりと入っている。ユニットの制作については以前の記事で書いたので割愛する。2個目ということで油断していたらボンドでコーンを汚してしまいちょっと反省。マグネットには学研のロゴが入っている。

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完成してみると,シンプルで小さな可愛らしいスピーカとなった。アンプの工作はまだ先になりそうなので,接着剤が乾いてからリビングのPLS-1510につないで早速試聴。最初に入れる音はSF者ならこれしかない!の「ツァラトゥストラはかく語りき」だ。

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音はだいたい想像した通りで,重低音はまったく出ないが,クラシックを小音量で聴くには心地いい音質である。何より自作したユニットから音が出ていると思うと,風水学的にもいい音がするというものだ。

おもちゃみたいな電動ドライバだが,想像以上に具合がいい。AC駆動で意外にパワーもあるし,今回エンクロージャに木ネジでユニットを固定するときも大活躍であった。こんなに便利ならもっと早く買えばよかった。

2007年06月07日

●SF本読了 バビロニア・ウェーブ

「バビロニア・ウェーブ」(堀晃)読了。久しぶりに日本人作家の超硬派なハードSF。どのくらい硬派かというと,登場人物の色恋沙汰が一切,まったく,一行たりとも出てこない。やはりハードSFはこうでなくては。

人物描写が浅薄だとか言ってハードSFを批判する向きもあるが,純粋で清廉なSFには,色恋沙汰もサービスシーンも,場合によっては人間すらも不要なのだ。

エネルギーが無尽蔵に使える環境というのは,生活にどんな変化をもたらすだろうか。SFでは度々いろいろな背景技術で描かれる状況だが,いつもそんな世界を夢想してしまうWebmasterである。

エネルギーがタダで使い放題となれば,基本的に人間の競争や争いは一切不要となる。極言すれば,今の人類の問題は全て,技術的に利用可能なエネルギーが有限であることから生じていると言ってもいい。

サミットで話題の,温暖化を筆頭とする地球環境問題も,資源を消費しない無尽蔵なエネルギーがあれば一発解決だ。

ちなみに「地球環境問題」とかいう回りくどい呼称だから,センスのない人には他人ごとのように感じられるのであって,いっそのこと「人類生存環境問題」とか,もっとはっきりと「茨城県民生存環境問題」とか言ってあげればいいんじゃないか。少なくとも珍走団と同じレベルの話として自覚できると思う。

2007年06月03日

●今日の工作 軽量かみねんど6月

フワフワムースの紙ねんどを買って,最初に作ったのが季節モノだったという行きがかり上,今月も季節モノで作ることになった。

最初のふたつはかんな氏の作品。ド○えもんは季節モノか,という疑問もあるが,テーマに縛られると作り辛いということで大目に見て頂きたい。

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後半ふたつがWebmasterの「ジューンブライド」と「梅雨」。軽量紙ねんどは余ったらラップに包んでおけば割と長期間保存できるようだ。前回のねんどの余りをそのまま使ったが,固くなったりはしていなかった。

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