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2010年09月30日

●ホロホロその後(7年目前で残り1匹に)

メンテナンスフリーの小エビ(スカーレットシュリンプ)のホロホロで生き残っていた2匹のうち,1匹がいなくなっていることに最近気がついた。7歳を目前にして,とうとう残り1匹になってしまった。

個体が死んだ場合には,腐敗して水質が悪化するのを防ぐために,すぐに残りの個体が遺骸を食べてしまうらしい。今回も気付いたときには1匹しかいなくて,もう1匹は痕跡すら残っていなかった。ミステリなら迷宮入りである。

公式サイトによると8年以上も生きている個体もあるとのことだが,うちはヒーターも入れていないし,そもそも早々に個体数が2匹に減ってしまったので,まあここまでよく頑張ったという感じだろう。

最後に残った1匹はもし死んでも誰のも食べてもらえないわけで,なんだか物悲しいものがある。

とりあえず最後の1匹を見守っていきたい。

ホロホロ

2010年09月25日

●ミステリ再読 夏のレプリカ

「夏のレプリカ」(森博嗣)を再読了。

盲目の詩人,蓑沢素生が登場。

持っているのは文庫版の3刷だが,「茨城」のルビが「いばら」になっていた(P268)。これは茨城県民としては看過するわけにはいかない。

「先生、ホットコーヒーを頼みましょう。それとも、ビュッフェまで行きますか?」
「西之園君」
「はい?」
「おやすみ」犀川は目を瞑った。ノートパソコンのスリープより素早かった。

新幹線にまだビュッフェがあった時代のお話である。


2010年09月21日

●ミステリ再読 幻惑の死と使途

「幻惑の死と使途」(森博嗣)を再読。

すっかり忘れていたけれど,Gシリーズの加部谷恵美ちゃんが初登場。

「あの、どっちにしても、不幸な役回りですね、僕」
「確かに」
「先生、肯定しないで下さいよ」
「しかし、否定するような理由がない」
「先生……」


2010年09月20日

●アコギ用パッシブピックアップの音を比較する(NEO-D HUM,iBEAM passive)

YAMAHA FG730Sにピックアップ(iBEAM passive)を取付けたので,早速音を出してみよう。

まず気になったのが,「ジー」というノイズ。アンプのゲインを上げると,無音時にもけっこう気になる音量で鳴る。

エンドピンジャックの金属部分に手を触れるとピタっとノイズは消えるので,アース関係なんだろうということはわかるが,では具体的にどう対策するかとなると,なかなか難しい。検索しても決定打というか「これでOK」という対策は出てこない。このあたりもアコギ用ピックアップがまだまだ発展途上だということを表している。

それはともかく,早速ライン録りした音を比較してみよう。

ピックアップの評価をしているサイトでは,間にプリアンプが入っていたりエフェクタで音を「作って」いたりして,本来のピックアップの特性がわかりづらい。ここでは「ピックアップの音そのもの」に近い音で聞いていただくために,ピックアップから直接ギターアンプにつないで,トレモロやリバーブはすべてOFFとした。まあ正直に言うとエフェクタを買うお金がないだけだが。

録音は30秒ほどの短いフレーズを,NEO-Dハム,iBEAMパッシブ,マイク録りと順番に収録してある。

■録音条件
ギター:YAMAHA FG730S 弦はダダリオのブロンズ(ライトゲージ),張り替え後2週間。
1番目:ピックアップはFISHMAN NEO-D HUMBUCKING
2番目:ピックアップはL.R.Baggs iBEAM passive
アンプ:1番目,2番目のアンプはVOX Pathfinder15R,トレモロ,リバーブはOFF(写真)。

アンプの設定

3番目(比較用のマイク録音):ZOOM Q3で生音を録ったもの。

どうだろう。けっこう違うのがわかると思う。逆にまったく異なる物理法則(電磁誘導と圧電効果)に基づく2つのピックアップで,どちらも似たような信号が取り出せるものだ,と思う方もおられるだろう。

少なくともこのフレーズで聞く限りは,NEO-Dの方が自然という気がするがいかがだろうか。iBEAMの方はノイズも気になる。そして,ZOOM Q3で録った音がやっぱり一番自然という,当たり前の結果となった。

ただ,iBEAMの音はアンプからそのまま音を出した場合にはもっと自然に聴こえるので,単純に信号がどうこうという評価はあまり意味がないのかもしれない。実際にお客さんの前で音を出すときにはエフェクタで音もいじるだろうし,この辺はこだわりだすと確かにキリがないという気はする。

しかし忘れてはいけないのは,私はあくまでもプレイヤであってステージの音を作るエンジニアではないということ。発表会で使えるピックアップは準備できたわけだし,あとは演奏の練習に専念したい。

2010年09月18日

●アコースティックギターFG730Sにピックアップの取付け

かんなさんのギターFS720S用のピックアップをどうするかという話は,なかなか結論が出ないまま,秋の発表会が近づいてきた。

かんなさん曰く,「もうよくわからなくなってきたので,同じの(FISHMANのNEO-D Hum)で良い」とおっしゃっている。

まあNEO-D Humはお買い得だし音も悪くない。確かに発表会で音を出すなら同じのを2個買えばそれで充分だろう。

しかし,せっかく1万出してピックアップを買うのなら,後学のために違う種類のものを買って音の違いを試してみたいではないか。

そこでかんなさんにはNEO-D Humを使ってもらうことにして,自分のFG730S用のピックアップを改めて私が選ぶことにした。予算は1万円である。

はっきり言ってこの予算だとほとんど選択肢はない(特に大手メーカー品を買う場合)のだが,L.R.BaggsのiBEAMというピエゾピックアップのパッシブタイプなら,サウンドハウス価格で1.18万円とギリギリ許容範囲。

前置きが長くなったが,iBEAMを取付けるためには,エンドピン穴を広げてシールド用の端子(メス)を内蔵する加工が必要である。この木工工作用の工具を揃えたらそれこそ予算オーバーなので,ギター教室の先生に工具を借りた。

必要な工具は,プライヤ,リーマ(Φ12mmまでのもの),ハンドドリル(刃は最低12mmのもの1本。細い刃もあると楽),当て布,掃除機。

サウンドハウスで買うと安いのだが,直輸入品のためマニュアルが英語となる。そこで取付けにはピックアップの取付け < LR Baggs iBeam Active編 >を参考にさせて頂いた。パッシブの場合は電池とボリュームの取付けが不要なだけで,あとは同じである。

以降はYAMAHA FG730S特有の事情について中心に書いておこう。FG720S,FS720Sも同じだと思う。

元々付いているエンドピンの取り外し。当て布を使ってボディに傷が付かないように注意しながら,プライヤで引っこ抜く。接着剤で固定してあるので相当力を入れないと抜けないので注意。少し回しながら力を入れると外れやすい。(ネジになっているわけではない)

FG730Sにピックアップ取付け

ちなみに作業前に弦をゆるめて,このように止めておこう。別に古い弦を切ってピックアップ取り付け後に新しい弦を張り直してもいいわけだが,ピックアップ取付け前後の生音の変化を比べるなら,同じ弦の方がいいだろう。(今回はまだ新しい弦だったのでケチっただけ)

FG730Sにピックアップ取付け

FG730Sの元のエンドピン穴はΦ8mm。これをリーマとドリルで12mmまで広げる。木工工作に自信がない場合は素直にお店に頼もう。特に高いギターの場合はサイドも単板で割れやすかったりするので注意。FG730Sはサイド合板だし,最悪壊しても3万円なので自己責任でやった。

FG730Sにピックアップ取付け
FG730Sにピックアップ取付け

穴開けが終わったら,付属の専用ジグを使って位置合わせをして,両面テープでピックアップを接着。FG730Sはサドルの真下にちゃんとスペースがあるので,マニュアル通りの取付けでOK。

FG730Sにピックアップ取付け

広げた穴にエンドピンジャックを挿して,表側からナットで締め付け,下の写真のようになる。このあとカバーを付ければ完成。サウンドホールから手を入れてエンドピンジャックを挿すわけだが,小柄な私でも狭くて苦労した。腕が太い(or長い)方は大変かもしれない。

FG730Sにピックアップ取付け

長くなったので音についてはまた次回。


2010年09月16日

●iPod nanoその後(3年経過)

第3世代のiPod nano(8GB)を買って3年経った。Appleからは第6世代のnanoが発表されている。

この2ヶ月ほどは移動時間の長い(往復10時間)出張が何度もあったので重宝した。

せっかく使う機会が多いのだからと,少し奮発してヘッドフォンを買い替えた。ビクターのマシュマロというインナーイヤータイプである。

今までもインナーイヤータイプの安物を使っていたのだが,耳穴の形状には個人差とさらに左右差もあって,左耳のフィット感がいまひとつだったのである。

マシュマロは耳栓と同じような低反発ウレタンが使われていて,なかなか良い具合にフィットする。また,遮音性も耳栓並みに高いので,電車内で読書に集中するにはぴったりだ。特に今年は学校の夏休み期間中の出張が多く,レジャー客のグループが煩かったので助かった。

私は別に電車内で大きな声で喋るのは構わないと思う(もちろん常識的な範囲で)。そういうおしゃべりも鉄道旅行の楽しみのひとつだと思うからだ。「こっちは仕事だぞ」とか「疲れていて寝たいのに」と不快感をあらわにする方もおられるが,どちらも同じ料金を払っているのだから立場は対等なはずだ。

脱線した。遮音性が高いヘッドフォンは耳栓代わりには最適だが,歩きながらの装用は危険なので避けた方が良いだろう。私も着けるのは席に座っているときだけだ。

iPodの電池は意外と長持ちしていて,3年経過した今でも二泊三日程度の出張だったらまったく充電の心配は要らない。

iTunes10が出ているが,PowerBookG4(OSは10.4)にはアップデートの案内がこない。ついに見捨てられたのだろうか。


2010年09月13日

●ミステリ読了 ゾラ・一撃・さようなら

「ゾラ・一撃・さようなら」(森博嗣)読了。

天使の演習が登場するということで,他の森作品読者ならピーンとくるはず。おそらくいろいろと伏線がちりばめられているのだとは思うけれど...。いずれじっくり再読せねばなるまい。

未読本はこれで一旦すべて消化。しばらくは再読キャンペーンとなる。


2010年09月09日

●SF本読了 アリスへの決別

「アリスへの決別」(山本弘)読了。

山本氏の文庫新刊が出ると買ってしまうようになった。今の日本人SF作家の中では割と好きなタイプ。

表紙と表題作はなかなか恥ずかしいけれど,まあAmazonで買えば問題ない。

好きなのは「七歩跳んだ男」(NOVA1からの再掲載),「地球から来た男」あたり。「地獄はここに」「リトルガールふたたび」も怖くて面白い。オルダーセン〜夢幻潜航艇も,設定の割にごちゃごちゃせずに良かった。要するにハズレはなかった。

長編が読みたいけれど,文庫化待ち。

【収録作品】
アリスへの決別
リトルガールふたたび
七歩跳んだ男
地獄はここに
地球から来た男
オルダーセンの世界
夢幻潜行艇


2010年09月04日

●ミステリ読了 ηなのに夢のよう

「ηなのに夢のよう」(森博嗣)読了。

Gシリーズ第6作。いつものように内容については何も書かない。他の人のレビューも読まない。今回は裏表紙の作品紹介をつい読んでしまって後悔した。