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2007年08月30日

●SF本読了 ダウン・ツ・ヘヴン

「ダウン・ツ・ヘヴン」(森博嗣)読了。

「スカイ・クロラ」シリーズの第3作。今のところ文庫で読めるのはここまで。

不思議なパラレルワールド感がよく出ている。「戦闘機よりもジェットコースタの方が(乗り心地が)酷い」というような会話が出てきたが,これは本当だろうか。まあ試そうとも思わないし,望んでも試せないだろうが。

飛行機の各部名称みたいなページを見て予習はしたつもりだったが,まだまだ機動のイメージが頭に描けない。これがわかるようになると,おそらくこのシリーズの面白さは何倍にも感じられるのではないか。

2007年08月26日

●SF本読了 フリーウェア

「フリーウェア」(R.ラッカー)読了。題名だけだとパソコン用のフリーソフトを集めた本かと思われる方もいるかもしれないが(いないか),ラッカーの「ウェア」シリーズ第3作。

マッドSFというのはなかなか認知されないジャンルのようで,前作ウェットウェアは長らく絶版が続いているし,シリーズ完結編の第4作「Realware」はいまだに邦訳されていない。

後半のファーストコンタクトネタは結構面白かったと思う。とにかく,ずっと「積読」になっていた本書を読了できてスッキリしている。

2007年08月19日

●ダークレス現像2回目

夏休み中にまたネオパンSSを1本撮ったので,ダークレス現像2度目の挑戦。

今回は帰省したときに新潟ヨドバシに寄ることができたので,ダークレス現像において「あると便利」とされている道具を追加で揃えた。メインはQW(洗浄促進剤)とドライウエル(乾燥促進剤)。あとは一応フィルムクリップも買ったが,これはあってもなくても良い感じ。

QWを使うと定着後の30分の水洗いが5分で済む。2L用で1袋50円くらい。フィルム100本分処理できる,と説明には書いてあるが,2Lもの薬液を保管しておくこともできないので,1本処理したら捨ててしまった。

ドライウエルは水切り剤で,水洗いの後のフィルムの乾燥ムラを防ぐ効果がある。これは濃縮液で20回分入って380円。

あと,ダークレスを扱った複数のサイトでオススメとされていた方法を試してみた。これは「フィルムのベロ出しをして,フィルムの先端を回転方向と反対に折り曲げてテープで止めておく」というもの。これをやると「3秒間で10回転」という現像時の忙しい手順がかなり楽になる(5回転程度で完全に巻き取れるようになる)。

通常,撮影済みフィルムのベロ出しをするにはフィルムピッカという道具を使うが,これが買うと結構高い(1000円くらい)。しかし,ペンタSPのようなマニュアル機であれば,撮影後に巻戻しをするときの加減で完全に巻き取らず,先端を少し出した状態で止めることが出来るので,フィルムピッカは特に要らない気がする。今回も初めて試したがちゃんと先端1cmくらいを残して巻き戻すことができた。

さらに今回は店でのプリントとCD書き込みをケチって,ライトボックスとデジカメ(FinePix S5000)のマクロ撮影を使って現像済みのネガをデータ化してみた。S5000の接写能力はたいしたことがないので,とても鑑賞に耐える画質にはならないが,ブログで紹介する程度なら問題ないだろう。これならダークレスの薬品代1回分約200円程度で現像遊びが楽しめる。

結果だが,QWとドライウエルが良かったのか,「ベロ出し法」が功を奏したのか,その両方なのかわからないが,1回目よりも現像ムラが減って(ゼロではないが),概ね満足できる仕上がりとなった。

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ASAHI Pentax SP / SuperTakumar 1:1.8/55 / NEOPAN SS

2007年08月18日

●DVD鑑賞 攻殻S.A.C. Solid State Society

DVD「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」をレンタルで鑑賞。

STAND ALONE COMPLEXシリーズのオリジナル続編。原作1巻の聖庶民救済センタネタを現代風(?)にアレンジしたようなストーリィ。

総集編とはいえシリーズを通して観て,よくぞここまでやった,という賞賛は惜しまないが,それでもマンガ版の原作を超えることはなかったな,というのが個人的な感想。攻殻を語るならマンガを読んでおけば充分(暴言?)。

つまり,マンガ版を読んで考えさせられたこと,想起されたイメージ以上のものをアニメ版から感じることはなかったということ。

2007年08月17日

●SF本読了 時をかける少女

「時をかける少女」(筒井康隆)読了。

3作のジュブナイルを収めた短編集。映画の原作が短編だと驚く人が多いが,映画化するなら短編がちょうどいい長さだ。長編小説を映画にしようとすると,あちこち省略して短くする必要があって,「原作の方が良かったね」という話になることが多い(個人的見解)。

アニメの方を先に観てしまったのだが,アニメで主人公の相談役として登場する「魔女おばさん」が,原作での主人公(の20年後)ということになっている。

1967年の作品ということもあって言葉遣いが古いのが,今読むと逆に面白い。

当然1日で読める分量だが,これまで読んでいなかった理由は,この強烈な表紙。かんな氏が保管していてくれたので,タイムリーに日の目を見ることになった。

時をかける少女の表紙

【収録作】
時をかける少女
悪夢の真相
果てしなき多元宇宙

2007年08月16日

●DVD鑑賞 攻殻S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven

DVD「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」をレンタルで鑑賞。

テレビシリーズ2ndシーズンの総集編。「笑い男」編よりもちょっと堅い政治のお話。

最後にタチコマがいいところを全部持っていく,というのがSTAND ALONE COMPLEXのパターンなのだろうか?

原作からそのまま引いてきたシーンが目立つのは原作ファンへの配慮か。サイバースペースの描写は原作2巻のもの。

それより何より,Webmasterは完全に認識を誤っていた事実が判明。なんとタチコマとフチコマが別AIとしてちゃんと描かれていたこと。テレビアニメ化にあたってフチコマをデザイン変更して名前もタチコマに変えちゃったのか,と思っていたが完全に誤解だった。

・・・というのもじつは誤解で,Wikiによると最後に出てきたアレは「ウチコマ」という別戦車らしい。うーむ。

2007年08月15日

●DVD鑑賞 時をかける少女

DVD「時をかける少女」をレンタルで鑑賞。

恥ずかしながら原作は未読だが,このアニメはその原作から20年後という設定らしい。ちなみに有名な原田知世の映画も未見だ。

清々しい青春映画。時間SFモノとして見て矛盾点を突っ込んだりするのは無粋というものだろう。

自由に時間を遡れる(未来へは行けない)タイムリープ能力を手に入れたら,どこに戻るだろうか。たいていの人はこんな妄想をしたことがあるだろう。不毛な男子校ではなく共学の高校に進学するとか,いやもっと遡って小学生のときから女子に優しくしてればさらにモテモテじゃないかとか...。まあそれは冗談としても,悲惨な事故や病気を事前に警告するとか,値上がりする株を買って大もうけするとか。

しかしある程度の年齢になってみると,実際にはそういうことにはタイムリープは使わない気がする。そもそも受験勉強だとか期末テストだとかをもう一度やるのは甚だ面倒だと思いません?せいぜい,盆休み最終日に,初日まで遡って休みを延ばすとか,その程度ではないだろうか。

それはともかく,アニメ版「時かけ」はなかなかの名作だと思う。

【参考リンク】劇場版アニメーション 時をかける少女 公式Website

2007年08月14日

●DVD鑑賞 攻殻S.A.C. The Laughing Man

DVD「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」をレンタルで鑑賞。

これはCSでやっていた攻殻テレビシリーズ1stシーズンの総集編的なお話。Webmasterはテレビシリーズは一切未見で,こういう総集編があると1本1本見る手間が省けるので助かる。

押井監督の劇場版に対して,このテレビシリーズでは思考戦車タチコマ(原作ではフチコマ)が原作に近いコミカルな性格で活躍するということで,どんより暗い劇場版よりも好きという人は多いと思う。

内容は結構ハードで,CSとはいえよくこれをテレビシリーズでやったな,という印象。アップルシードのランドメイドのような動甲冑が出てきたりして,士郎正宗ファンも楽しめるのではないだろうか。

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2007年08月13日

●ペルセウス座流星群

夏休みの自由研究,というわけではないが,天文部の集まり(吹奏楽の集まりでもある)でペルセウス座流星群の観察。

メンバが絶好のロケーション(開けていて,街灯りなし,車ライトなし)にある山奥のラジコン飛行場を知っていて,そこで花火をしつつ星空を観測。新月で月明かりもなく,快晴だったので条件としては最良だった。

ピークとされている時間帯からは少々ずれていたが,それでも火球クラスの明るい流星を3,4コ,小さなものは10コくらい見ることができた。

普段住んでいる場所からは街灯りでほとんど星が見えないが,ちょっと山の方に行けば天の川が肉眼で見られる場所があるということに感謝したい。

2007年08月11日

●おおばらこくたい

ピートを留守番させて,一泊で新潟に帰省。毎日エアコンの効いた部屋でぬくぬくと過ごしているピートは暑さに弱い。さらに実家でウサギを飼い始めたということでピートは留守番ということになった。

地元の友人のしんのすけさんが最近オーボエを習っているということで,フルートを持って行って合奏させて頂いた。しんのすけさんのお宅には珍しい楽器がたくさんあって,見せていただくことができた。

左がチェンバロ,右はさらに珍しいクラヴィコードという鍵盤楽器。もちろんどちらも生まれて初めて触った。ついでにオーボエも吹かせてもらった。感激である。

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さらに実家のウサギと,しんのすけさん宅のパピヨンのアニーちゃん。アニーちゃんは小さくて可愛くて賢くて,ちょっと衝撃的。体重では3倍もあるのだから,ピートにももう少し頑張ってほしいところ。

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ところでタイトルの「おおばらこくたい」。新潟の方言であるが,意味がおわかりの方はおられるだろうか。ネットで調べれば意味はもちろんすぐにわかるが,語源がいまだにわからない。子供の頃からずっとナゾの言葉だと思っていたが,そのナゾは解けないままである。

2007年08月09日

●最近気付いた類似点

アンパンマン号 と マンギョンボン号

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2007年08月04日

●初挑戦 ダークレス現像

さて,先日買ってきたダークレス。夏休みのレジャーにと思っていたが,やはり気になってしまい,夏休み前に実験してみることになった。

まずはWebで情報を集めて,ダークレスキット以外に必要なものを100円均一で揃える。

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写真を見てもらえればわかる通り,たいしたものは買っていない。キッチンタイマー(2個あると便利)とかフィルムクリップ代わりの普通のクリップ(おもりのマグネット付き)とか温度計(現像液の温度を調節する),ガーゼ(水洗い後のフィルムを拭く)など,一般のご家庭ならわざわざ買わなくても揃っているものばかりだ。本当はフィルムクリップくらいは専用品を買おうと思っていたのだが,近所のキタムラには置いていなかった。フィルムクリップはおろか,自家現像用品は何一つ置いていない。まあそういう時代である。

とりあえず1本目は失敗するかもしれないし,外は暑いしで,撮影はすべて自宅で。当然ピートの写真が多くなる。

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24枚を撮り切ったところで,いよいよ現像開始。説明書を熟読し,必要なものをすべて手元に揃える。作業場はすぐに水が使える浴室。説明書には「ハンドルは3秒で10回転の速度で回す」「2分30秒切れ目なく続ける」「現像から定着に移るときはできるだけ素早く」など,緊張を煽る言葉が並んでいる。実際,他の人のページを読んでも,現像から定着に移る動作の素早さが出来上がりを決めると書いてあり,もの凄い緊張感である。ちなみに水温がちょっと高め(26℃くらい)だったので,保冷剤を使って薬剤の温度を調節した。

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一旦作業をはじめたら,何があっても途中で動作を止めることは許されない。しかし現像液での高速回転中に,残り1分のところでフタが外れてしまい,もう半泣き状態である。「素早く...素早く...!」と唱えながらフタの外れたパトローネを苦労してタンクから出して,可能な限り急いで定着液での作業に移る。たぶん1分はかからなかったと思うが,自信がない。

定着作業が終わったら,30分流水で洗って,水分を拭き取って吊るして乾燥。この時点で何か写っているのがわかるので,かなり感動。乾燥後に6コマずつハサミで切って,現像作業はすべて終了。

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スキャナを持っていないので,自宅で出来ることはここまで。この後現像済みのフィルムを近所のカメラ店に持ち込んで,プリントとCD書き込みをお願いした。通常,黒白フィルムの現像を頼むと外注に出すので3日ほどかかるのだが,今回のように現像済みフィルムを持ち込めば,1時間ほどでプリントとCD書き込みをやってもらえる。

結果だが,意外とちゃんと出来たという感じ。もちろん現像ムラのあるコマもあるが,レジャーとして楽しむならこの程度で充分満足である。今回は途中でフタが外れるトラブルがあったが,これに気をつければもう少しマシになるのではないか。

とにかく,生まれてはじめての自家現像は,日頃ちょっと味わえないドキドキワクワク感があって,大変楽しかった。

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ASAHI Pentax SP / SuperTakumar 1:1.8/55 / NEOPAN SS

●SF本読了 ウェットウェア

「ウェットウェア」(R.ラッカー)読了。

ラッカーの「ウェア」シリーズ第2作。前作「ソフトウェア 」を読んだのが2002年8月。その後,書店に行くたびに続編である本書を探していたのだが,どうしても見つからず。

たまたま,近所の図書館に置いてあったので借りて読むことにした。基本的にSFで読みたい本は文庫で買うようにしているのだが,背に腹は代えられぬ(?)。

しかし,さすがに5年前に読んだ本の内容はほとんど忘れてしまっていたので,楽しみは半減かも。

ただ,3作目の「フリーウェア」はずいぶん前に入手済みなので,これでようやく読むことができるというものだ。

2007年08月01日

●現像器キット ダークレス

出張帰りに駅で30分ほど時間があったので,ヨドバシカメラを覗いてみる。

カメラ本体やレンズなどは物欲を刺激して危険なので近寄らないようにして,小物コーナを物色していたら,富士の「黒白フィルム現像器キット ダークレス」というのを見つけた。

まったく予備知識はなかったが,箱の説明を読むと「明室用ミニ現像器はフィルムをパトローネのまま,スピーディに現像できます」と書いてある。銀塩アナログカメラで写真を撮る以上,自家現像は一度は試してみたいもの。もしかしてこれを買えば暗室などの大掛かりな仕掛けがなくても自家現像を体験できるのだろうか?

しかし,千円くらいでそんな便利なものがあるとはちょっと思えないし...でももしかしたら出来るのかもしれないし...と,箱を眺めながら考えていたが,電車の時間も迫ってきた。まあ,仮にダメでも千円だし,黒白フィルムのネオパンSSと合わせても笹かまぼこを買うのと変わらない,と思って購入してみた。

帰ってから調べてみたら,結構これで現像している方がいるようだ。まあ,失敗もするだろうし,いずれにしてもプリントは店に頼まなくてはいけないのだが,夏のレジャーとしては面白そうである。

試してみたら結果を報告したいと思うので,しばらくお待ちいただきたい。

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