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●サラリーマンS氏の葛藤
「今日は2分遅れか。割と早かったな」
S氏は腕時計に軽く目をやり,慣れた動作でバスカードをポケットから取り出して,停留所に滑り込んでくるバスを見守った。
「お待たせしました。T駅ゆきです」
今日の運転手はまあまあ丁寧だな,とアナウンスを聞き流しながらS氏はステップを上がる。訛っていても「お待たせしました」なんて言う運転手はまだマシで,無言で扉を開閉するような愛想のないヤツもいるのだ。
元々空いている路線だし,その停留所ではいつも4,5人降りるので座席の選択肢はいくつかある。瞬時に車内を見回して計算するS氏。
「最後尾は埋まっているか...。今日は日差しがあるから東側の席は避けて,と」
ステップを上がった足を止めずに思考しながら,入口から近い一人がけの席に滑らかに腰掛ける。
バスが発車した後はわずかな時間だが読みかけの小説に集中する。
「そろそろか」
降りる停留所の2つ前くらいになると緊張が走る。小説を鞄にしまいながら,さりげなく周囲を見回す。
「強敵はいつもの3人か」
まずガニ股で通路をふさいでいるサラリーマンの男。名前は『ガニ股』にしよう。
そして私は関係ないわよという顔をしているが一番最後にさりげなく降りる女性。たぶんOLなので『O子』だ。
おそらく最強なのは真っ先に降りるくせに絶対押さないお年寄りの男性。足が悪いので乗り過ごすのは辛いはずだが冷静なのはさすがに年の功といったところか。敬意を表して『老師』と呼んでいる。
ひとつ前の停留所を順調に通過。いよいよだ。
「マズいな...」
S氏は内心で舌打ちをする。普段ならこの辺は渋滞しているのでゆっくり作戦を立てている時間があるのだが,今日は順調に流れている。短期決戦でのS氏の勝率はあまり良くないのだ。
横目でガニ股の様子を伺うがこれ以上は無理というほど脚を開いて涼しい顔をしている。O子も老師もこの段階では眉ひとつ動かさない。さすがだ。
長い直線に入り遠く停留所が視界に入ってきた。この速度だとタイムリミットまであと約5秒。S氏は周りから悟られないように肩に力を入れる。ボタンの位置は小説をしまったときにちゃんと確認してある。
ガニ股の脚が少し閉じてきた。しかし胸の前で組んだ腕はまだ動く気配がない。一瞬視線が交錯する。
『おいおい,そろそろ押した方がいいんじゃないのか?昨日はオマエが押しただろう?』
ガニ股の視線に込められた想いがテレパシーとなって届く。
「くっ」
馬鹿にしやがって,と思ったが確かにもう時間がない。O子の視線も感じる。老師は・・・
「寝ている!?」
穏やかに目を閉じるその姿には後光すら差しているかのようだ。いや,しかしもう時間が・・・
「ピンポーン」
「はい,停車しまーす」
「なにっ!?」
鋭く振り向いたS氏の目線の先には,普段見かけない中年の男性がボタンを押している姿が。
途中まで伸ばした腕を無様に引っ込めるS氏。負けた,いや押さなかったから勝ったのか?しかし心の中は敗北感でいっぱいだ。
老師はすでにステップを降りている。ガニ股も席を立った。O子は例によって最後に降りるつもりだろう。明日は,明日こそは奴らにボタンを押させてみせる,と暗い決意をして降車の列に加わるS氏だった。
※この作品はフィクションです。
●原付の思い出
昔,原付(50ccのバイク)に乗っていた話は書いたことがなかったかもしれない。
高校が地理的に不便なところにあったため,許可制でバイク通学が認められていた。原付の免許はペーパーテストのみで自動車学校などに通わなくとも取れるので,16歳のときに同級生と受験して一発で取得できた。可哀想に落ちた同級生もいたが,確か2度目の受験でみんな受かったように思う。
今だったら絶対カブを買うところだが,当時は色気(?)を出してホンダのスーパーDio SRというのを親にねだって買ってもらった。前ディスクブレーキの上級モデルである。もしかしたら年賀状配りのバイトで得たお金を少し出したかもしれないがよく覚えていない。裕福な家でもないのに,まったく親不孝な息子だったと反省している。
慣らし運転が必要だよ,と言われて納車後に川沿いの土手を100kmとか200km走ったような記憶もある。同級生にはバイクに乗れるからという理由でこの高校を選んだ人もいて,そういう子はギヤ付きのスポーツタイプ(TZR50とかNSR50)に乗っていた。
家から高校までは片道16kmほどだったろうか。原付1種は法定30km/hしか出してはいけないことになっているので,車がビュンビュン飛ばすような幹線道路は避けて朝夕でも比較的安全に走れるルートをあれこれ模索したものだ。
今日はこっちに曲がってみようとか,こっちの方が近道かもしれないとか,農道を駆使した田園風景を眺めながらの通学はなかなか楽しかった。
しかし,学生服でスクーターなんぞに乗っているのはヤンキーだと思われるのか,たまたま駅前に停めたときに「これ,オマエのバイク〜?」と他校のヤンキーに絡まれたこともあった。こちらはフルフェイスヘルメットに足も揃えて乗っている彼女のいないマジメな高校生なのに,仲間だと思われたのは非常に心外である。
このスクーターは卒業後に親戚のお宅に里子に出されて何年か乗られた後廃車になったようだ。
社会人になり,車の免許は取ったもののまだ車に乗れるほど給料がもらえない時期に,足として買ったのがヤマハのDT50というオフロードタイプの原付だ。
マシンのポテンシャルはかなり高かったと思うが,あまり乗ってやることが出来ないうちに手放すことになってしまった。
とにかくキックで始動するのがキツかったことはよく覚えている。毎日乗ってやればそんなこともなかっただろうに,たまにしか乗らないものだから,チョークを引いていくらキックしてもかからない。涙目になりながら押しがけをして,やっとエンジンがかかった頃には出掛ける気力が失せているという感じ。スクーターのセルモーターというのは偉大だった。
最近は排ガス規制の関係で原付はすべて4ストになってしまって,走って楽しいようなバイクはなくなってしまったのではないだろうか。そういう意味では良い時期に乗ることが出来たと思う。
現在は車もあるしバイクの必要性は感じないが,風を切って走る気持ち良さを懐かしく思うこともある。どこか安全な場所でお金を払ってバイクに乗せてくれるような施設はないものだろうか?
●発明の名称:「滑走遊具」
発明の名称:「滑走遊具」 発明者:阿笠博士
【請求項1】
1人の人間が板状の部分に立って乗り,前記板状の部分の下部には最低でも4個の車輪を具備し,前記車輪は板状の部分に内蔵された駆動装置によって回転し,前記車輪が回転することによって地面との摩擦により推進することを特徴とする滑走遊具。
【請求項2】
請求項1に記載の滑走遊具において,前記駆動装置の入切及び出力を,前記板状の部分の上面に設けられたスイッチを前記人間の足で操作することによって制御することを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項1乃至2に記載の滑走遊具において,前記駆動装置は電力によって駆動され,前記電力は前記板状の部分に内蔵された蓄電装置から供給されることを特徴とする滑走遊具。
【請求項4】
請求項3に記載の滑走遊具において,前記蓄電装置は前記板状の部分の上面に設けられた太陽光発電装置によって充電されることを特徴とする滑走遊具。
【従来の技術】
従来の滑走遊具は人力あるいは地面の傾斜を利用して推進され・・・(以下略)
・・・なんか既に誰かが出願していそう。
●スーパーのDPEショップが新規オープン
近所のスーパーに入っていた小さなDPEショップがテナント撤退して2年ほどになるだろうか。買い物している間にデジカメのプリントなどを頼めるので便利だったのだが,経営が厳しかったのか突然店を畳んでしまった。
そのスペースには介護用品売場が入ったので,「写真よりもこれからは老人相手の商売か」とある意味納得していた。歩いて行ける商店街にも写真屋はまだ頑張っているし,車に乗ればすぐにキタムラもある。と思ってスーパーの写真屋のことは忘れかけていたのだが,先日同じ場所に撤退したのとは別のDPEショップが新しくオープンした。
サービス内容と値段はどうだろう...とジロジロ眺めていた。ら,プリント無料券をくれた。一応ミニラボの機械があるのでデジカメプリントはもちろんネガのDPEやCD書込みもできそうだ。リーバサル現像とRPプリントも料金表にはあるけれどバイトのおねーちゃんでは無理なのでこれは委託かな。
早速デジカメプリントを何枚か頼んでみた。印画紙を裏返して見ると無地である。純正紙ではないのだろうか?買物の間にやってくれるのは便利だが,品質はちょっと疑問かもしれない。
●自宅震度基準
また地震だ。震度は4。最近茨城では地震が多いような気がする。
今のところに住み始めて3年経ち,震度5弱までの揺れは体験したので,そろそろテレビの速報を見なくても震度を当てられるようになってきた。
震度1:地震に敏感なかんな氏が気付く
震度2:地震に敏感なかんな氏が取り乱し始める
震度3:CDを入れているキャビネットの引出しが少し開く
震度4:CDを入れているキャビネットの引出しが大きく開く,立てかけてある写真が倒れる
震度5弱:ガスが止まり(地震センサ),給湯器がエラーを出す
ちなみにネコたちも大きな地震だと少し落ち着かなくなるが,これは揺れによるものなのか取り乱したかんな氏を警戒しているだけなのかよくわからない。
震度についてはマンガだが「HAL」(あさりよしとお)がオススメ。
●音楽鑑賞 フルートとギターとピアノ
かんな氏が一時期師事していた先生のフルート教室の発表会と先生の演奏会を聴いた。
生徒さんたちの発表を聴くのは独学でやっている自分のポジションを知るという意味でも重要だ。上を目指している中高生やベテランの方はステージにも慣れているが,初舞台の人や初級クラスの生徒さんの演奏は特に参考になる。おそらくステージに立つと緊張でせいぜい実力の20%くらいしか発揮できていないことを考えても,まあ初級クラスの人たちの練習ならなんとかついていける気がした。
かんな氏が所属していた中級クラスの生徒さんたち(人生では超ベテラン)からは是非一緒にと誘われたが,時間的・経済的に厳しい状況に変わりはないので当面難しいだろう。
先生の演奏会は前半がクラシックギターと,後半がピアノとのセッション(というのか?)。ソロで1時間半も吹き続けるのがまずすごい。テクニックがどうのというよりもそのスタミナが信じられない。技巧的なものは自分の経験から外挿できる範疇を完全に超えているので,同じ楽器を吹いているとは思えず,「なんか簡単そうに吹いてるなー」という感じで心地良く居眠りしてしまった。F1レースを見ても縦列駐車の参考にならないのと同じような感じか。
●ピートとデルタの食事風景
●カスピ海ヨーグルトに再挑戦
以前カスピ海ヨーグルト作りに挑戦したのは2002年だった。毎日少量ずつ作って食べていたのだが,連休の帰省の際など面倒が見れないときがあって,2ヶ月ほどで挫折してしまった。
今回たまたまタネ株を頂いたので,再挑戦することになった。ネコのおかげで1日以上家を空けることはないから二代目スッピーを育てるには良い環境だが,独特のクセのある味に飽きずに続けることができるだろうか。
●今日見た景色 咲花温泉
猫たちに留守番してもらって一泊で新潟に帰省。
宿は咲花温泉の碧水荘。磐越西線咲花駅の近くで,廊下からトンネルの出口が間近に見えるロケーションなのでSLばんえつ物語号を見るには絶好の宿かも。残念ながら運行日ではなかったので見られず。部屋からは阿賀野川のリバービュー。
楽天トラベルで素泊まり3,000円の格安プランだったが,貸切り露天風呂(入湯税300円)も使えて良かった。
ただあいにくの大雨で散歩に行けなかったので,部屋からの景色をスケッチ。いろいろ描き方を試しているところで,今回は下書きなしで一発彩色。紙はモンバルキャンソン(はがきサイズ)。かんな氏はマスキングを使って雨を表現するという高度な技法を駆使していた。
●今日のお絵描き 水彩に初挑戦
スケッチ,特に彩色は小学校の頃から苦手でトラウマになっていたのだが,かんな氏に誘われて思い切って画材を購入。
絵の具はターレンスのプチカラー18色(水筆付き),用紙はワトソンのハガキサイズ。道具揃えにかなり投資したのでトラウマを克服できるようにのんびり描いていきたい。
しかし初挑戦した風景はあまりにもヒドかった(水筆の使い方もよくわからなかった)。載せたのは2回目の挑戦で写真を見て描いたもの。どうしても普段の癖が出てマンガっぽくなってしまうのは何とかならないものか...
●雷雨と停電と花火
今日は夕方から80ミリ超の激しい雷雨。そして10回以上の断続的な停電。継続時間はいずれも数秒から1分以内だったと思うが,これだけ連続するのは経験がない。
周辺の道路は一瞬で川のようになり,豪雨による視界不良と信号機停電で車で走っている方は相当怖かったのではないだろうか。
落雷で停電するというのは,送電鉄塔や架空地線への雷撃で鉄塔側から送電線に逆スパークオーバ(逆フラッシオーバ)して地絡電流が流れて変電所側で遮断器開(トリップ)となり停電発生,そして高速自動再閉路(数秒)して事故除去されていれば再閉路成功(停電復旧),失敗したら事故区間を切り離す(柱上開閉器)などしてから再閉路するので多少時間がかかる...という感じで良かったかな...?
1時間ほどで雷も雨も峠を越した。これでは準備もできないだろうし花火は中止だろうと思っていたら,しっかり打ち上がっていた。雷の間は花火師さんは避難していたのだろうか。
●フルート練習中 しょぼい録音機材でどこまで頑張れるかテスト
まともな録音機材が欲しいけれど,近所の家電量販店には置いていないし,安くても2万前後するので即決するのはためらわれる。
文句を言うヒマで練習しろということで,現有機材でどこまでやれるかのテスト。
カラオケCDの付いた教本を使い,CDをヘッドフォンで聴きながら,ICレコーダ(DMR-3500PS)でフルートの音だけ録音。
ICレコーダのヘッドフォン出力からPowerBookのLine-Inに入れて,フリーの波形編集ソフトAudacityで録音(アナ-アナ変換)。
同ソフトでCDの伴奏パートをMixして,適当にエコーをかけたりしつつwavで書き出し,あとはiTunesでmp3化するなり,下のように動画にしてアップする。本当はYoutubeは著作権的にNGであるが,ニコニコではこんなヘタクソな演奏はアップできない(袋たたきに合う)ので,曲名などが検索にかからないようにするということで権利者にご迷惑がかからないようにしたい。
これでだいたい5テイク目くらいの録音。後半は走ってしまっているし出だしの音が出ていなかったりしてなかなか難しい。練習ではもう少し上手に吹ける気がするのだが,録音していると緊張してしまう。確かに機材がどうのというレベルではないかもしれない...
●今日見た景色 花火
●録音器材が欲しい
夏休みはサボっていたフルートの練習を再開したいと思うのだが,良い練習には良い録音器材,ということでリニアPCMで録れるICレコーダが気になっている。
今使っているのは会議や口述録音用のDMR-3500PSで,これはMacへのデータ転送ができないのでイヤホン端子からMacのLine-Inに突っ込んでアナ-アナ変換して取り込んでいるが,音質も使い勝手も著しく悪い。
Mac側のサンプリングレートをCD並みの44.1kHzにしても,録音した演奏の周波数スペクトラムを見るとデータがあるのは15kHzまでだ。口述ならこの音質でも充分だが,楽器の演奏を録音するならやはりもう少し高音質な方が嬉しい。
最近は各社リニアPCMのレコーダを出してきていて面白いが,予算的に手が届きそうなのはZoomのH2くらいか...。んー,欲しい。
●昔の写真 京都2002年
準備に呻吟していた報告会もようやく終わり一息。
写真は出張で京都に行ったときに空き時間で行った東福寺。修学旅行生が大勢いた。
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●SF本再読 ファウンデーションの誕生
「ファウンデーションの誕生(上・下)」(I.アシモフ)を再読。
アシモフ最期の長編小説にして遺作。すべての始まりであり,終わりでもある。
感動的だが,ラストはもちろんのこと悲しいエピソードが多く切ない気分で読み終えた。
そしてこの気分のままアシモフの遺志を継いで3人のSF作家が書いた新三部作の再読に進む。んー,なんという贅沢。
●キューブその後(5年経過)
パジェロを手放して中古のキューブ(TA-AZ10 ;2002年登録)を買ってから5年経った。
総走行距離は8万キロで,買ったときすでにメータは3万キロほどだったので,5年で走った距離は5万キロほどということになる。
パジェロのように詳しい燃費記録は残していないが,給油のたびに満タン法でざっと計算した感じでは,街乗りで10〜12km/L,郊外のドライブや高速長距離で16km/Lほど。頑張っても10km/Lを超えることが難しかったパジェロに比べるとかなり楽だ。本当はハイオク仕様なのでハイオクを入れてやればもう少し良くなるのかもしれないが,レギュラとハイオクの価格差をペイできるかどうかは怪しいと思う。
アイポイントが比較的高く車両感覚もつかみやすいし,後席のアレンジなど使い勝手も悪くない。1300ccエンジンとCVTの組合わせも快適だ。
難点は元々シャコタンでサスもヘタっているので乗り心地がイマイチなこと。買ったときは無茶な大径16インチホイール+ローダウンサスで最悪だったので,これは早々に買った店で純正と同じ13インチホイールと中古ノーマルサスに換えてもらった。それでもちょっとした段差ですぐに底付きしてしまうし,4人乗車だとタイヤ止めに太めのマフラーが当たる。
トラブルとしては3度のバッテリ上がりとウィンカ不調があった。バッテリ上がりは結局原因不明だが,ウィンカ不調を修理したら再発しなくなったので,ウィンカ系統でどこかリークがあった可能性がある。高い大容量バッテリまで買わされて少々気分が悪い。
カーナビはパジェロから移し替えて使っているのでもう9年になる。DVD地図モデルの出始めの頃のもので,地図ディスクを1回更新して2002年版になっている(それでも古いが) 。車内は暑くなったりして過酷なのによく故障せずに動いているな,と感心。
次の車検('09/1)は通すことに決めているが,その次は迷っている。もちろん環境負荷のことを考えるなら大切に乗り続けるのが一番いいのだが,10万キロを超えるといろいろと部品交換だとか修理も必要になってきて,さほど思い入れのない車にそこまでするか,という心情的問題もある。
●映画鑑賞 スカイ・クロラ
アニメ映画化の発表があって以来楽しみにしていた「スカイ・クロラ」。公開2日目に早速鑑賞。
想像通り,空中戦のシーンはカッコいい。もっとたくさんあってもいいのに。
ストーリーは原作をなぞりつつ,押井風にアレンジしてある感じだろうか。原作は小説5冊(+短編集1冊?) のシリーズなので断片的に挿入される逸話が映画だけ見て意味が通るかどうかは意見が分かれそう。
とりあえず映画バージョンの表紙に変わる前に5冊入手しておいて良かった。クレイドゥ〜は未読だが,もう一度ナ・バ・テアから通して再読してみたい感じ。
「ポニョ」と公開時期がかぶった割には結構お客さんが入っていた。が,さすがにちびっこは皆無で押井監督ということで若干オタクっぽい客層?だったかも。見終わった途端にウンチク垂れずにはいられない的な。カップルは少なかった。女性だけのグループ少々。年配の男性も多かったがモデラ関係か?
【参考リンク】映画スカイ・クロラ公式サイト
●ハトを見ると興奮するピートとデルタ
ピートはベランダなどにハトが来ると「アウアウ,アウアウ」と普段出さないようなヘンな声を出してシッポをぶんぶん回して興奮するのだが,デルタも同じだった。猫の本能なのだろうか?