« 2012年03月 | メイン | 2012年05月 »

2012年04月30日

●アマチュア無線その後(ALL JAコンテストでCWデビュー)

さて,オールモード無線機の免許を取ったりメモリーキーヤーを作ったりMorseRunnerで聞き取りの練習をして着々とCWデビューのチャンスをうかがっていた。

ただ,いくらラバースタンプQSOで良いと言っても,聞き取った相手のコールサインをすぐに打鍵する必要があるなど,けっこうハードルが高い。

そこでコンテストである。ローカルのOMさんから,「コンテストなら,自分のコールサインとコンテストナンバーをメモリーキーヤーに登録しておけば,ボタンをぽちぽち押すだけで交信できるよ」と教えて頂いた。

4月28日から29日には,全国のハムが盛り上がるオールJAコンテストが開催されると聞き,CWデビューするならここしかない。と考えた。ちょうどゴールデンウィークで勤め人でも参加しやすい。

オールJAコンテストの使用周波数帯はHFから50MHzということで,アンテナをなんとかしなくてはいけない。7MHzの釣竿アンテナはお借りしているが,どうせなら他のバンドにも出てみたいということで,ハムショップに出掛けていって相談した結果,BB6Wという2〜30MHzまで無調整で同調するワイヤーアンテナを購入。決め手はかんなさんの「これ面白そう」の一言であった。

このアンテナをかんなさんの実家の2F軒下から庭に斜めに張って運用することにした。

メモリーキーヤの1chには私のコールサイン(JH1CFV),2chには送出するコンテストナンバー(59914L),3chにはかんなさんのコールサイン(JH1CFW)を登録しておいて,2人でコンテストに参加する準備が整った。

そして出ようと思ったバンドで「CQ TEST」を出している局を見つけたら,ひたすらワッチして,コールサインとコンテストナンバーをメモする。自分たちの実力だと一回聞いただけではオールコピー(完全に内容を聞き取ること)できないので,何度も他局と交信している間に,頑張ってコピーする。

相手のコールとコンテストナンバーがわかったら,いよいよ応答。タイミング良くch1のボタンを「ぽち」。相手が自分のコールサインを打って来たら,すかさずch2のボタンを「ぽち」。もしも「?」が返ってきたら,慌てずにまたch1をぽち。「NR?」が返ってきたら,ch2をぽち,という感じで交信が成立する。

周波数帯だが,とにかく7MHzは大混雑で,どこを聞いてもいくつもの交信が重なって聞こえる(動画)。

この中からなんとかコピーできた局と数局交信。21MHzはだいぶ空いていて,沖縄の局がよく聞こえていたが,さすがに飛びも厳しくて1局だけできた。あとは元々持っていたV/Uのアンテナ(VX1000)に切り替えて,50MHzで何局かやって終了。ベテランの方は何百局もやるそうだが,とてもそんなペースではできなかった。とにかくワッチしてコピーするのに時間がかかるし,応答しても取ってもらえない場合が大半(聞き取ってコピーできた局だけなら40局くらいあった)。相手側も混信が酷いだろうし,こちらは10Wの低出力リグに携帯性重視のアンテナなので仕方がない。自分でCQを出せればまた違うと思うけれど,そうすると相手のコールを打鍵するスキルが必要だ。

成績は下記。途中疲れて昼寝をしてしまったりして,実質3時間ほどの成果。マルチは東京,千葉,神奈川,静岡,埼玉,茨城と,沖縄。

Freq.  Point Multi
------------------------
7MHz   6   3
21MHz   1   1
50MHz  10   4
------------------------
Total   17   8
Score  136

局数は少なかったし,メモリーキーヤーをぽちぽちするだけではあったが,CWデビューできたということで個人的にはちょっと嬉しい。

ちなみにかんなさん(JH1CFW)もCWを聞き取るスキルは同じくらいで,数局と交信できた。参加することに意味がある,ということで。

そんな感じで今後もちょっとずつアマチュア無線を楽しんでいこうと思う。

2012年04月23日

●SF本読了 希望

「希望」(瀬名秀明)を読了。

パラサイトイヴ以来の作品の中で,SFっぽいものはだいたい読んでいるつもり。でも正直に言ってBrain Valleyより後の作品は今ひとつピンとこない。

美しい文体で,なんとなーく深いことを書いているんだろうなぁ,とは思うけれど,ちょっと難しいというかわかりづらいと思う。こんなことを書くと「おまえの読解力が不足しているだけ」と言われそうだ。

まあ個人の好みの問題であって,解説にもBrain Valley以降こそ瀬名氏の真髄だ,みたいなことが書いてあったので,たぶん非常に高尚すぎてSFとミステリをちょっと読むだけの私には理解できないだけなのだろう。

【収録作品】
・魔法
・静かな恋の物語
・ロボ
・For a breath I tarry
・鶫(つぐみ)と鷚(ひばり)
・光の栞
・希望


2012年04月22日

●映画鑑賞 名探偵コナン11人目のストライカー

恒例のコナンくん映画。昨年は震災で閉館していたシネコンも無事に復旧した。ただ内装が避難誘導や節電を考えてか簡素になっていた。

公開後一週間経った土曜朝9時からの上映で,空席80%ほど(つまりガラガラ)。

Jリーグとタイアップしていろいろとやっていたようだけど,サッカーには興味がないのでよくわからなかった。選手本人が声を当てているところはいちいち不自然で,もちろん彼らは役者じゃないので当然なんだけど,こういう演出ってサッカーが好きなちびっこは嬉しいんだろうか...

アクション頼りなところも最近では定番化してしまって,「大人の頭脳」よりもむしろ,小学生になっても驚異的なコナンくんの身体能力にすべてがかかっている感じ。確か初期の頃は「やっぱり小学生の身体じゃ体力もないし云々...」という設定があったように思うけれど。

どうせちびっこ向けでは同時期に公開される仮面ライダー,戦隊もの,ドラえもん,プリキュア,クレしんなどに敵わないのだから,もう少し探偵らしさを生かす脚本を望みたい。けど,やっぱり映画はアクションだよね,ってことになるのかなぁ。

まあ健気な蘭ちゃんがかわいいので,来年も観に行くでしょう。

参考リンク:劇場版名探偵コナン公式サイト

2012年04月19日

●盆栽その後(富士桜2年目)

昨年は震災でひっくり返って鉢が割れてしまったにもかかわらず見事に開花してくれた富士桜だが,今年は開花時期になっても花芽は出ず,いきなり葉っぱが出てきた。

花をつけなかった原因はなんだろう。震災前後の2度の植え替えのダメージなのか,施肥か,水やりか,剪定か…。植物は何も語ってくれないし,何か試してその結果がわかるのがまた1年後ということで,盆栽の難しさを実感しているところ。

とりあえず,今年はダメージを与えそうな植え替えや剪定は控えて様子を見ようと思う。それともむしろ剪定した方がエネルギーを蓄えられるもの?

富士桜開花せず

2012年04月15日

●猫のピート7歳

牡猫ピートは7歳になった。人間の年齢に直すと44歳。そろそろシニアの仲間入りである。

この1年も幸せなことに病気などはせず,病院に連れていかずに済んだ。今後はなかなかそういうわけにもいかないだろうけれど,ピートは病院が鬼門なのでどうするか今から頭が痛い。

デルタがちょっと歳下(今年5歳)で,構って構ってとピートにちょっかいを出してくるので,追いかけっこをしたり取っ組み合いをしたり,若さを保つには良いことかもしれない。ピートはちょっと鬱陶しく感じている様子だけれど...。

生の小松菜とかほうれん草が好きだったり,お友達の靴にヨダレを垂らしながらスリスリしたりと,ちょっと変なところもあるけれど,これからも元気に過ごしてほしい。

Pete

Pete

外国の方にピートのことを紹介するときは,「Pete and Deltaで検索してみて」と言えば,トップに親切な方が書いてくださった英語の記事がヒットするので便利。グローバルな猫である。

【ご参考】
ピート6歳5歳4歳3歳2歳1歳

Flickrのピート写真,および特に子猫時代の写真

【海外でピートのことを紹介頂いた記事】
Pete’s Foster Family Becomes His Forever Home
Pete and Delta Overcame Shocking Earthquake in Japan

2012年04月09日

●アマチュア無線その後(メモリキーヤ工作)

三級アマチュア無線技士以上の資格を持っていると,モールス信号(Continuous Wave; CW)による交信をすることができる。

先日オールモードの無線機の免許が下りたので,資格の上ではCWで電波を出すことができるようになっている。

あとCWに必要な道具としては,電鍵(パドル)というものがある。要するにスイッチなのだが,映画などで見たことのある方も多いと思う。

もちろんこの縦振り電鍵が基本なのだが,CWにはかなり厳密なルールがあって,トンツーのトン(短点)に対してツー(長点)は3倍の長さであるとか,文字と文字の間隔は長点と同じであるとか,完全手動操作でキレイな符号を打つのは相当の修行が必要なのである。

で,エレキの力を使ってキレイな符号を打てるのが「エレクトリックキーヤー(エレキー)」というもの。スイッチを押すと,短点と長点を設定した長さで送出してくれる。

エレクトリックキーヤーにメモリー機能を持たせたのがメモリーキーヤー。例えばCQを出すとき,CQ CQ DE JH1CFV JH1CFV K(CQこちらはJH1CFVです,どうぞ)というような決まり文句を何度も手動で打つのは疲れる。そんなときメモリーキーヤーがあれば楽ができる。

CWに憧れてはいたものの,敷居が高いのも事実で,なかなか一歩を踏み出すことができずにいたところ,親切なOMさんがメモリーキーヤーのキットを譲ってくださり,さらに別のOMさんは手作りのパドルを貸してくださった。みなさんアマチュアコードに則った親切な方ばかりである。

かんなさんが電子工作はやったことがない,とおっしゃるので,では作ってみたら,ということになった。ただ,貴重な頂き物のキットで練習するのはマズかろうということで,かんなさんは自らパーツショップ(が市内にあったのも驚きだけど)に出かけて行き,ELEキットが出しているFMラジオくんという初級者向けのキットを買ってきて早速作ってしまった。半田付けなど,私が小学生の頃に比べたら大変上手で感心した。

次はいよいよメモリーキーヤーの工作である。男の悪い癖で「ちょっと見本を見せようか」なんて言って抵抗をつけ始めたら楽しくなってしまって,気づいたら半分くらい半田付けが終わってしまっていた。反省。

残りはかんなさんが半田付けして,電源はパーツショップで006PのソケットとDCプラグだけ入手して,とりあえず動作確認できた。もちろん一発OKである。

さて,これでもうCWに出ない言い訳はいよいよできなくなった。しかし実際にはまだゆっくり何度も繰り返してもらわないと聞き取れないし,打つ方も怪しい。いったいいつになったらCWで電波が出せるのだろう…。

メモリーキーヤーとパドル

2012年04月04日

●アコースティックギター弾き語りその後(発表会7回目)

弾き語りを習い始めてもう3年3ヶ月経ってしまった。発表会に出るのも7回目である。

とはいえ,前回の発表会以降はいろいろと忙しく,教室に行ったのはわずか1回。曲も新しいものは覚えている余裕がなく,課題曲は初期の頃に練習した22才の別れをちょっと完成度を上げた程度で勘弁してもらった。

発表会のときのアンプなどの構成は前回とほぼ同じ。リハーサルもできないし,自分では音を調整できないので,なかなか難しいという点も前回と同じ。

で,発表会のライブ録音もこれまでは一応毎回やっていたが,客席からではうまく拾えないことがわかったので,今回はすっぱりあきらめた。

で,弾き方を忘れないうちに自宅で録音してみたものを公開しておく。これはアンプなどは使わない生音を,ZOOM Q3で録画録音したもの。

【22才の別れ】

こちらは生徒みんなで演奏した「川の流れのように」。初見からほとんど練習していないので,難しいコードは端折っているし,アレンジは何もしていない。私のギターはナッシュビルチューニングのままである。

【川の流れのように】

ということで,秋にはまた発表会があるので,今度こそは新しい曲を何かやれるように少し頑張りたい。

2012年04月03日

●SF本読了 南極点のピアピア動画

「南極点のピアピア動画」(野尻抱介)読了。

尻Pの作品は短編を除くと「魔法使いとランデブー」以来5年ぶり。

寡作なのがもったいないけれど,国内SF作家でお気に入りの一人。やはり読後暗い気分になるような作品よりは,明るいものが好きだ。

今のところボーカロイドには興味はなくて,初音ミクは買っていないし歌を聴くこともない。DTMは中学生くらいまでは興味があったけれど,現在は自分で楽器を演奏するスキルを磨く方が楽しい。