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2010年05月29日

●アコースティックギターFG730Sその後(サドルとブリッジピンの交換)

FG730Sの弦を交換するときに気になっていたことがあった。それはみすぼらしいブリッジピンである。

純正のプラスチックのブリッジピンは,先端にバリが残っていて,投げやりに作ったプラモデルのようだ。これがせめてサンドペーパーで磨いてあればどれほど良かったか。普段は見えないところで,音には関係がないとは言っても弦を交換するたびに安物であることを意識してしまう。

純正とTUSQブリッジピン

そこでブリッジピンの交換だ。どうせならサドルも一緒に交換してしまおう。今回の目的は「音を良くする」というよりは,「楽器を手に持ったときの精神的な満足度をアップする」ことである。あと弦高を少し下げたいという理由もある。

注文したのはTUSQ(タスク)という人工象牙素材のもの。

ブリッジピンにはプレゼンテーションスタイルとトラディショナルスタイルという2種類の形があるが,FG730Sに合うのはトラディショナルスタイルのもの。純正は黒いブリッジピンだが,変えたことがわかるように白いものを選んだ。型番はPP-1142-00

サドルはどれを買っても結局加工が必要らしいので,弦が当たる部分が複雑にカットされていて面白そうなPQ-9280-C0をチョイス。

TUSQブリッジピンとサドル

サウンドハウスは今回初めて使ったが,土曜の午前中に注文して,ネットバンクで入金したら当日発送されて日曜の午前中には着荷した。送料は310円だった。

まずブリッジピンの交換だが,弦をテンションが感じられなくなる程度まで緩めて(ペグから外さないで),古いピンを外して新しいものをつけて,再度チューニングを合わせる。アコギでできるチューンでは一番簡単な部類だろう。弦の張り替えよりも簡単だ。

気をつけなくてはいけないのは寸法が合わない場合で,穴が大きくてピンが多少ゆるい程度なら問題ない(弦を張るときだけピンを抜けないように押さえておく)が,問題はピンが太くて穴に入らないケース。じつは先日楽器屋に行ったときに寸法も何も書いていない牛骨ブリッジピンを買ってきたら,これが太くて真ん中くらいまでしか挿さらない。こういう場合は穴を広げるかピンを細く加工する必要がある。結局うまく加工する自信がなかったので,この牛骨ブリッジピンはギターの師匠に買い取ってもらった。(師匠のギターにはぴったりだった)

次にサドルの加工。

最初は厚みの調整。純正サドルは厚み2.9mmで,溝に対してかなりゆるい。買ってきた状態のタスクサドルは厚み3.3mm。さすがにこれではぜんぜん入らないので,サンドペーパーで削る。説明書には#150のサンドペーパーで荒く削って,#600で仕上げろと書いてある。厚みの目安は逆さまにして抜けない程度。100円ショップで買ってきたサンドペーパー(耐水ペーパー)で,3.1mmまで削ったらぴったり収まった。所要時間は約30分。

サドルの厚み加工

時間がかかるのは高さの調整。純正サドルとトップを合わせて,底面をどこまで削るか鉛筆でしるしをつける。2mmくらい削らなくてはいけない。平らな台の上にサンドペーパーを乗せて,斜めにならないように気をつけて削る。削る量が多くて手が痛くなってしまった。所要時間は約90分。

サドルの高さ加工

とりあえずここまでやって疲れたので,本体にセットして弦高を確認する。この時点で弦高は純正とほぼ同じで,6弦12Fで3.0mm。せっかくなのでもう少し削って,3mm弱まで弦高を下げた。この調整にさらに60分ほどかかった。確認するのにいちいちチューニングをやり直さないといけないので,結構大変。

サドルの高さ加工

サドルやブリッジピンを,プラスチックよりも硬質なTUSQに変えると,高音が良く出るようになるとか,サスティーン(音の持続時間)が延びると書いてあるページも多いが,それを具体的なデータで示したページはないように思う。考えてみれば変更前と変更後で入力をまったく同条件(同じ強さで弾く)にするのが不可能なので仕方がない。

しかしせっかくPCM録音機と解析ソフトがあるのだから,当ページでは他のサイトとの差別化を図るため,いずれデータで検証してみたいと考えている(無謀か?)。

今のところはブリッジピンで見た目が変わり,サドルも自分で加工して付けたという達成感だけで満足である。ギターにもより愛着がわくというものだ。

サドルとブリッジピン交換後

2010年05月27日

●Amebaその後(1年経過)

Amebaの無料アカウントを取って,簡単な一言ブログ「ソウヘイ航宙記」を書き始めて1年経った。

有名になりたいとか,友達を増やしたいとか,アフェリエイトで稼ごうとか思ってやっているわけではないので,他のブログをマメに訪問してコメントを書いたり,ランキングサイトに登録したりという,いわゆる宣伝活動はこの写真ってサイトと同様に一切やっていない。

アクセスログによるとだいたい1日50〜100ページビュー程度。Amebaには「ペタ」という,訪問履歴と自サイトへの誘導リンクを相手サイトに貼付ける機能があり,私も他人のブログを読んだときはコメントはしなくともペタは残すようにしているので,ほとんどのアクセスはペタ経由だと考えられる。

宣伝活動はしていないと書いたが,自サイトにペタしてくれた人のサイトを訪問して,ペタを返す「ペタ返し」はしているので,これがまあ宣伝と言えば宣伝か。1日に付くペタは多くても10あまりなのでそれほど大変ではないが,数十個もあったらペタ返しするだけでも相当時間を取られるだろう。

1年間,1日1回以上の更新を目標に続けてきたが,それも達成して今後どうするか悩ましいところだ。写真1枚に本文1行と言っても,ペタ返しまで含めたらそれなりの手間がかかるわけで,写真だってピートもデルタもすでに大人の猫だし,そんなに毎日毎日面白い写真が撮れるわけでもない。

スッパリ更新をやめてしまえば楽なのだが,ありがたいことにピートとデルタの日常を楽しみにしてくれている方が少数ながらいらっしゃり,かんな氏の「にゃんこーず」の更新が遅いこともあって,生存確認の意味で何らかの更新は続けたいという思いもある。

ピグもログインボーナス(あめ)をもらうために続けているが,部屋にこもりきりで外出はしていない。ありていに言えば外出して他人とチャットするのが時間を取られて面倒だということだ。今のところピグは単なるチャットツールに過ぎず,もっと別な展開がない限りは放置することにする。

ピグ

2010年05月22日

●アジア象データベースに写真掲載

友達しか読まないmixiの日記や,せいぜい日本人しか読まないブログではなく,世界中からアクセスされるFlickrやYoutubeに写真や動画をアップしていると,ときどき面白いことが起きる。

先日,知らないドイツの人(そもそもドイツ人に知り合いなんていないけど)からメールが来て,「あなたがアップしたかみね動物園の写真を見ました。私は世界のアジア象のデータベースを作ってるんですが,もしできたら今度かみね動物園に行ったときに象の写真を撮ってきてくれませんか?」というようなことが英語で書いてあった。

「私は日本語がわからないので英語で失礼します」と,ドイツ語で書いてこないあたりはなかなか偉い。

で,機械翻訳と貧困な英語能力を駆使して「近々また行くからそのとき象の写真撮ってくる」と返事を書いて,「ありがとうよろしく」みたいなやり取りがあって,先日久々に動物園に行って象の写真を撮ってきた。

それをFlickrにアップしてあげたら,読むのが大変なくらい丁寧なお返事が来て,私の撮った写真はアジア象データベースに掲載された。

メールをもらうまでまったく興味がなかったが,このデータベースはなかなかたいした仕事で,私のpoorなEnglish skillではこの方がどのような経緯でデータベースを作るに至ったかは定かでないものの,一見の価値はあると思う。

参考リンク:Asian Elephant

かみね動物園の象:Kamine Zoo

2010年05月19日

●SF本読了 微睡みのセフィロト

「微睡みのセフィロト」(冲方丁)読了。

話題の冲方さん。本作を読んでからマルドゥックシリーズを買うかどうか考えようと思っていたけれど,うーん,ちょっと微妙。

お話としては面白いし,ハッピーエンドなのも良いけれど,SFっていうよりファンタジーですよねこれ。


2010年05月17日

●プラネタリウム番組鑑賞 HAYABUSA Back to the Earthノーカット版

大型ドーム映像番組「HAYABUSA Back to the Earth」ノーカット版を鑑賞。

1年前に観たときはショートバージョンで,ノーカット版は上映しないのかなー,と思っていたら,はやぶさの地球帰還が近づくこのタイミングを待っていたようだ。

とにかくこの大型ドーム映像の迫力と没入感は抜群で,メガネをかけて観る3D映画なんて子供だましである。星空が回転すると自分が動いているように錯覚してしまうため,気をつけないと酔ってしまう。

内容は抑制が利いていて,変な擬人化もしていないしお涙ちょうだいの演出もないのだが,それでも感動するのは,単なる機械でありプログラムにすぎない探査機はやぶさが,次から次へと発生するトラブルをひとつひとつ健気に処理し,満身創痍の状態にも関わらずなんとか地球に戻ってこようとするその姿に感情移入してしまうためだろう。かんな氏はイトカワに辿り着く前の地球スイングバイのところから早くも号泣だった。

この良作がたった510円(子供は310円)で観られるというのに,週1回しかない上映のお客さんは20名程度。帰還が近づけばテレビに取り上げられる機会も増えるだろうし,もっと注目されるかもしれない。日立シビックセンターでの上映は7月4日までの予定。

あとはとにかく無事にはやぶさが帰還カプセルをオーストラリアに落としてくれることを祈るばかりである。中にイトカワの破片が入っているかどうかはこの際もうどうでも良いように思う。

【参考リンク】
全天周映像 HAYABUSA -Back to the Earth- 公式サイト
日立シビックセンター天球劇場


2010年05月14日

●SF本読了 天冥の標II

「天冥の標II 救世群」(小川一水)読了。

シリーズ2作目。いやー,こういう展開で来るか。これは続きがますます楽しみ。


2010年05月13日

●猫のデルタ 3歳

猫のデルタも3歳になる。

体重は6.2キロで,ピートよりは一回り小さいという関係は変わっていない。病気もせず元気。2歳の記事を読むと目ヤニが気になると書いてあったが,今はほとんど気にならなくなった。ピートが毛繕いしてあげているからかも。

ピートとデルタ

良い子で甘えん坊なのは相変わらずなのだが,しばらく前から人見知りするようになった。といってもピートのように攻撃的になるわけではなくて,知らない人が来ると怖がって隠れてしまうのである。

その隠れ方がまた面白くて,ベッドの布団の中にモゾモゾともぐりこむ。布団を乱さないように器用に隠れるものだから,最初はデルタがどこに行ったのかわからず慌ててしまったほど。

デルタ

しばらく隠れていて,安全だとわかると出てくるが,できるだけお客さんの目に触れないように,壁際をコソコソと頭を低くして歩く姿もかわいい。

ピートとの違いということでは,喉の鳴らし方(ゴロゴロ)も違う。ピートは私かかんな氏が近づいただけで盛大にゴロゴロと鳴らすし,甘えたいときもゴロゴロ言いながら近寄ってくる。ゴロゴロ自体の音も大きい(動画)。対してデルタのゴロゴロは控えめで,甘えているときによほど気持ちよくなってくると,ようやくゴロゴロ言い始める。音もかなり近づかないと聞こえないほど小さい。なのでデルタのゴロゴロ音のサンプリングには未だ成功していない。

デルタ

テレビが好きというのもデルタの特徴で,特に動物が出てくる番組だと興味津々という感じ。画面を叩いたり,裏側を見ようとしたり,微笑ましい。けれどテレビが壊れないか心配。

テレビっ子デルタ

【デルタが出てくる動画(Youtube)】
靴の匂いに酔っぱらうデルタ

ピートにちょっかいを出して遊ぶデルタ

パソコンを占拠するデルタ

ピートとデルタ仲良く毛繕い

【猫のデルタの主な記事】
生後5ヶ月
生後6ヶ月(去勢手術)
生後7ヶ月
そらとぶねこフォトコン受賞
1歳
生後16ヶ月
生後18ヶ月
2歳
ピートとデルタ,フォトコン受賞
・かんな氏の猫ブログ「にゃんこーず

2010年05月05日

●音楽鑑賞 ミュージックトレイン2010

昨年に続いて,かんな氏がレッツブラスinパティオに飛び入り参加。フルートパートは中学生の吹奏楽部員が6名,市民吹奏楽団員3名で,一般飛び入りはかんな氏のみ。

昨年は悪天候で屋内開催となったが,今年は無事に外で演奏。夏のような日差しで暑かった。

当日の朝,受付をして譜面をもらい,90分で5曲のパート練習をして,全体リハーサルを1回やって本番という流れ。「初心者歓迎」とチラシには書いてあったが,初見で吹く能力はそれなりに必要なので,未経験者にはキビしいものがある。せめて事前(1ヶ月前くらい)に譜面がもらえるなら,Webmasterも奮起するのだが。(とかいって本当に事前に譜面が配られたら出るのか?)

動画はアンコール曲のオーメンズ・オブ・ラブ。中学生くらいだと和泉さんのオリジナルは知らないだろうなぁ。最前列からZOOM Q3にウィンドスクリーンを付けて,マイクゲインはAUTO,MP3の192kHzで録ったもの。HD画質ではないので顔が判別できるような解像度はない。

2010年05月02日

●ギター弾き語りその後(野外で弾き語り練習)

発表会も終わって課題曲の練習はひとまずおしまい。弾き語りの参考にさせていただいている親切な方のサイトでは,外にギターを持っていって弾き語りしている動画がたくさんアップされていて,とてもステキだ。

これは自分たちもぜひ一度試してみよう,ということで野外にギターを持ち出した。外で弾き語りするときに注意する点は親切な方のサイトにも書いてある通り,風の音に注意する,周りの騒音に注意する,周りに迷惑をかけない,チューニングに注意する,ということ。

風の音については,録音・録画に使うZOOM Q3にはウィンドスクリーンが付属しているのでこれを使えば問題ない。ただし風が強いと木々がざわざわと鳴るのでできるだけ風は弱い方が良い。

Zoom Q3ウィンドスクリーン

周りの騒音ということで,人の多い場所や道路の近く,海や川の近くも避けなければいけない。この点はなかなか難しくて,知っている場所の中でどこなら大丈夫かを考えつつ,車で1時間ほど走ったところにある森林公園を選んだ。ここはキレイに整備されている割に知名度が低くて穴場。民家も近くにはないので迷惑をかける心配もない。動画を見て頂くと鳥の鳴き声までキレイに録れていて,気持ちよかった。

外にギターを持っていくと温度変化ですぐにチューニングが狂う。あまり気温の高い時期や,直射日光に長時間晒すのはギター本体に良くないかもしれない。

ZOOM Q3はマイクゲインをHigh,Low,Autoの3種類しか選べない。弾き語りだとHighを選ぶが,今回のカメラ位置だと音が小さすぎた。音声だけ後からノーマライズすれば良いのだが,非力なPowerBookG4には荷が重い。こんなときは手動で録音レベルを微調整したい。

演奏の出来はともかくとして,天気の良い日に野外でギターを弾くのは気持ちがよかった。もっと練習してまたやってみたい。

野外でギター弾き語り練習1

野外でギター弾き語り練習3

野外でギター弾き語り練習4(かんな氏)

野外でギター弾き語り練習(フルートと合奏)