●クルマの未来
東京モーターショーの時期だが,前回見に行ったのでまだしばらくは行くつもりのないWebmasterである。2年くらいではそれほどドラスティックな変化があるとは思えないため。
日産のGTRも話題らしいが,全体としてエコに向かうのは避けられない流れだと思う。注目される技術としてはプラグイン・ハイブリッドだろうか。
これは現在のハイブリッドカーの電池容量を増やして,電気だけで数十km走ることができるようにしたもの。電池は家庭用のコンセントから(プラグインで)充電できるようになっている。通勤や買い物に使う程度なら,往復で10〜20kmも走れば充分で,その程度ならエンジンを使わずにモーターだけで走ることができる。帰ってきたらコンセントにつないで,夜のうちに充電するわけだ。
完全な電気自動車と違って,エンジンも積んでいるので途中でバッテリーが切れて動けなくなる心配もない。さらに,充電で使う電気代はガソリンを買うよりもはるかに安いし,電化プランで深夜電力が割引になればさらにオトク。余っている深夜電力を使ってもらうことで昼夜の負荷が平均化され,原発を造る口実もできて電力会社もハッピーという,すばらしい技術だ。
課題としては,今までより余計に電池を積まなくてはいけないので,スペースも必要だし重くなるし高くなる。インフラ面として,例えばマンションや月極駐車場に停めている場合はコンセントがない。
まあインフラの話をするなら,まずは渋滞をなんとかした方がいい。あのノロノロ運転の車が全部エアコンをかけている上,通勤時はワンボックスに一人乗車だったりするのだから,渋滞によるエネルギーの無駄は計り知れない。
自家用車以外に交通手段のない勤め先は別として,少なくとも役所や学校などの公共施設にお勤めの公務員は公共交通機関での通勤を義務付けるべきではないか(そういうところには必ずバス路線があるはずなので)。民間企業でも鉄道やバス,自転車・徒歩通勤の社員に「環境手当て」を出すとか。企業のCO2排出の削減量に社員の自家用車通勤削減分がカウントされるとなれば,効果も見込めるのでは。