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2010年01月28日

●SF本読了 NOVA1

「NOVA1」(大森望 責任編集)を読了。

書き下ろしのSF短編アンソロジー。解説にも書いてあるが,今まであまりなかったスタイル。

ただ,「ど真ん中のSF」というほどにはSFっぽさが感じられなかったのは,やっぱりWebmasterの嗜好が世間とズレているためだろうか。

まあそんな中でも良かったと思ったのは,「忘却の侵略」,「エンゼルフレンチ」,「七歩跳んだ男」あたり。伊藤計劃氏の絶筆となった「屍者の帝国」も面白そうだったのに,残念である。

【収録作品】
・社員たち(北野勇作)
・忘却の侵略(小林泰三)
・エンゼルフレンチ(藤田雅矢)
・七歩跳んだ男(山本弘)
・ガラスの地球を救え!(田中啓文)
・隣人(田中哲弥)
・ゴルコンダ(斉藤直子)
・黎明コンビニ血祭り実話SP(牧野修)
・Beaver Weaver(円城塔)
・自生の夢(飛浩隆)
・屍者の帝国(伊藤計劃)


2010年01月26日

●アコースティックギターFG730Sその後(新品に交換)

ヤマハのアコースティックギターFG730Sを買って9ヶ月ほどになる。

だいたい毎日触るようにはしているのだが,どうも2ヶ月くらい前からいくら練習してもヘタになっていくような気がしていた。特にコードチェンジのときに弦をうまく押さえられずに変な音になったり,音がビビる。ビビらないようにしっかり押さえようとするとやたらと疲れるし。

そろそろエクストラライトゲージ(極細)からライトゲージ(細)に張り替えてみようかと思って弦も買ってきたのに,これではとても無理そうだ。

これが初心者の壁というものか...と暗い気持ちでギターをしみじみと眺めた。ら,なんか弦高が高いような気がする。測ってみたら12フレットで4mm。比較のためにかんな氏のFS720Sも測ってみたらこちらは3mm以下で,やたらと弾きやすい。

よくお世話になっている初心者向けサイトによると,「弦高は3mm以下,2.5mmくらいが理想で,4mmだと相当弾きにくいギターです」と書いてあるではないか。最近はその相当弾きにくい状態で無理矢理弾いていたわけで,最初からこの状態だったらすぐに挫折していたかも。

購入時には弦高はもっと低かったはずなので,これは経年変化によってボディやネックが変形したためかもしれない。

ただ,ぱっと見た目にはボディが膨らんでいるようなこともないので,疑わしいのはネックの反り(順反り)だろうか。ネックの反りはトラスロッドを回せば調整できるらしいが,初心者が安易に触るべきではないと書いてあるページもある。

そこで購入したE楽器店に持っていって相談してみた。

このギターを選んでくれた店員さんが早速トラスロッドを回して調整しようとするが様子がヘンである。しばらくして「どもうトラスロッドが効いてないようです」とおっしゃる。え?それってどういうこと?

どうも最初からトラスロッドが効いていなかったのだが,買ったときはそんなところまで確認しないし,ネックも反っていなかったので気付かなかったらしい。

で,「申し訳ありませんが交換させてください」との申し出だった。まだ買って1年経っていないのでメーカー保証が効くようだ。せっかく9ヶ月間使い込んで,大事に育ててきたつもりだったので,手放すのはちょっと残念な気持ちもあったが,欠陥品ということならやむを得ない。

ということで,問屋さんに入ったFG730Sの中から弦高が低めで鳴りの良さそうなものを3本仕入れてきてもらって,さらにその中から自分で弾き比べた上で交換品を選んだ。新品3本の音の差は微妙で,弦が新しいことや,自分の部屋と違う環境での弾き比べということもあってなかなか決まらなかったけれど,かんな氏に聴いてもらいながら今までのギターに近い音のものを選んだつもり。

素材が木で,特にトップは単板なので同じ機種でも木目とか色合いの個体差が結構大きい。新しいものはどれも白っぽくて,少し赤みがかった今までのギターの方が好みだったけれど仕方がない。時間が経てば少し焼けてくるのかもしれない。

これからはこの新しいFG730Sをまたじっくりと育てていきたいと思う。

ギター

2010年01月24日

●映画鑑賞 アバター

3D映画の「アバター」を鑑賞。

例によって予備知識ゼロ(3D映画らしいという程度は知っていた)で観に行った。

で,まあそうなるだろうなぁ,とは思っていたのだが,やっぱり「お,ここはキレイに立体に見える。あ,ちょっとチラつくなぁ。二重に見えてイマイチ・・・」とか,全編そんな感じで「見え方」ばかり気になってしまった。

あとで調べたらアバターの3D上映には4方式あるらしく,今回見たのはRealDというタイプ(シネマイクスピアリ)。

メガネをかける面倒臭さは置いておくとしても,いずれにしろ現在の3D方式は「臨場感」という意味ではどれも大差ない気がする。これは正面だけにある平面のスクリーンに映している限りどうしようもないだろう。音響だけ後ろからも聞こえてきたりして,アンバランスである。プラネタリウムでの大型ドーム映像の方がずっと迫力がある。臨場感という意味なら目を閉じてバイノーラル録音のラジオドラマをヘッドフォンで聴くのが一番かもしれない。

今後どんどんこのタイプの映画が増えるという噂だが,「やめといた方が良いんじゃない?」と個人的には思う。

で,映画の内容に関しての感想としては,人類側のメカはなかなか格好よかったけれど,そもそも異星人であるナヴィ族が人類とそっくりすぎるところとか,いくら希少資源のためとはいえ知的種族への侵略という選択をするほど人類がアホな設定なのはなんでなのかとか,そういう点について説明が欲しかったかな,と思った。なんせ3時間もある映画なので。

参考リンク:映画「アバター」公式サイト

ピート

2010年01月19日

●ミステリ再読 τになるまで待って

「τになるまで待って」(森博嗣)を再読。

出張先で読み終わってしまったので,最初に戻って続けて2度も読んでしまった。

Amazonで今年3月まで,代金に関わらず送料無料のキャンペーンをやっている。本1冊でも送料無料なので,気になる本がある方はこの機会にどうぞ。


2010年01月17日

●2010年初方針

当ブログでは種々雑多なネタを取り扱っており,タイトルと内容がマッチしないことも多くご迷惑をおかけしている。年初にあたり,各カテゴリ別に少し状況を整理しておきたい。

【写真部門】
EOS Kiss X2を買ってからは,新しいカメラの動向などはチェックしていない。今年も猫写真をメインに撮っていく方針で,たまに気が向いたらフィルムカメラ(ペンタSP,学研二眼レフ)で遊びたいと考えている。安いフィルムスキャナが出ていてちょっと食指が動いたが,冷静に考えてそんなにバンバン黒白フィルムを自家現像(ダークレス)するか疑問だったので,今のところ保留にしている。

【猫部門】
記事で紹介するのを忘れていたが,木工工作を少しやって猫ケージをグレードアップした。これはデルタが家族になってから2年越しの懸案だったので,ちょっとすっきりしている。理想を言えば作り付けの大型ケージ(というか猫部屋)が欲しいところだが,狭いマンションではなかなか難しい。かんな氏の猫ブログは更新が遅いので,猫たちの近況についてはソウヘイ航宙記の方を見てもらいたい。

【読書部門】
読書はこの1年くらい少し悩んでいる。SFの新刊で「これはぜひ読みたい」と思うものがほとんどないのだ。これは自分の嗜好が変わってきたのか,出版の傾向が変わってきたのか,まだ判断できないでいる。新刊の情報はハヤカワとAmazonから送られてくるメルマガを参考にしているが,その3行ほどの紹介記事だけで,なんだか読んでも仕方がないような気がしてしまうわけだ。「なんでも読んでやろう」という気力が衰えたのは認めるけれど,出版の傾向としてもソフトな冒険モノばかりで,バリバリのハードSFって最近少なくないですか?
ミステリの方も森博嗣氏が表舞台から降りてしまって文庫新刊のペースが落ちているので,今年も再読や図書館の利用が増えそうな気がする。
とはいえ,読書そのものはやめられない(移動中や空き時間に活字が読めないと落ち着かない)ので,何らかの本は常に読み続けると思う。

【音楽・楽器部門】
2年目に入ったギター教室通いがどうなるかが自分でも注目である。こういうものは始めたばかりの頃は上達が目に見えて楽しい。それが1年も経つと弾ける曲は増えているが,練習量に比較して上達のペースは遅くなるし,ちょっとサボるとすぐに弾けなくなる。モチベーションを維持し続けられるかどうかがポイントだろう。

【技術・工作部門】
猫部門のところに書いたように,猫ケージの改造をするのに木工をやった。これは大型のホームセンタで材料を買って,そのホームセンタ内にある工作室を借りて行ったもので,使うときに名前を書けば利用料はタダである。大雑把な切断は1カット50円で大型の切断機(?)でお願いして,その後は工作室で自分でやる。曲線のカットは電動ジグソーを使い,切断面と角の仕上げは電動サンダーでやった。ジグソーなんて久しぶりに使ったが,さほど精度を気にしないのなら糸鋸よりも速いし便利。
旋盤とフライス以外の電動/手動工具はたいてい揃っているので,ここを使えばたいていの木工はいけるんじゃないだろうか。自宅も汚れないし。
ということで,今年もまた何か思いついたら自作するかもしれない。

【車部門】
昨年末にキューブからポロに乗り換えたので,たまにポロ関係の記事を書きたいと思う。といっても改造とかをするつもりはないので,燃費とかトラブル関係のネタくらいしか書くことがないかも。

【パソコン・ネット部門】
長期計画では今年末にWebmasterのPowerBookG4のリプレースとなっている(購入後5年経過)。今のところMacにするかWindowsにするか決めていないし,本当に買い替えられるかどうかも直前にならないと判断できないだろう。

ピート

EOS Kiss X2 / EF50mm F1.4 USM

2010年01月11日

●ミステリ再読 θは遊んでくれたよ

「θは遊んでくれたよ」(森博嗣)を再読。

森氏といえば,欠伸軽便鉄道の次なるプロジェクトのブログがスタートしている。もしもお金持ちになったらこんな使い方ができたら素敵だ。

「すぐ迎えにきていただけますか?」
「メールを読んでからにしようかな」
「駄目です」


2010年01月10日

●ギターその後(1年経過)

アコースティックギターの弾き語りを習い始めて1年が経った。

なにしろ習い事自体が初めての経験で,触ったこともないギター,しかも苦手な歌を歌わなくてはいけないということで,果たして何回続くだろうと思っていたが,いつの間にか1年経ってしまった。内輪での発表会も4月10月と2回もやって,ギターを弾くこと自体は結構楽しくなってきた。

最初はギタークラブという感じで,公民館のようなところで先生含めて6〜7名集まって弾いていたのだが,多少弾けるようになってきたということで,今は月に1〜2回,先生の自宅でかんな氏と一緒に教えてもらっている。

しばらく録音を公開していないけれど,耳が肥えてきたからなのか自分の演奏がまったく納得いかないためである。

歌の方も相変わらず苦手で,先生は気持ちよく歌えばヘタでも構わないとおっしゃるのだが,その気持ちよく歌うというのがなかなかできないわけで。

技術的にはBmとかBm7など,2フレットをセーハするコードが出てくる曲もやるようになった。練習不足で指があまり開かないWebmasterは,F系やB系のセーハコードを弾くときは,人差し指以外の指をまず押弦して固定してから人差し指をセーハの形にする。先に人差し指をセーハしてしまうと,中指や薬指がうまく開かないのだ。しかしこの方法だと6弦や5弦のベース音を1拍目に弾くのが間に合わない。ストロークならなんとか誤摩化せるけれど,アルペジオだと厳しいものがある。ちなみにメジャーなコードでいまだにうまく弾けないのがBだ。

右手は年末からスリーフィンガーの練習を始めたところだが,これが結構難しい。親指で3〜6弦を弾くのは多少慣れてきたものの,音が途切れたりリズムが安定しない。逆に4本指でのアルペジオは最初から練習していたので,こちらの方が簡単に弾ける。普通とは逆の覚え方?

まだまだできないことだらけではあるけれど,はじめた頃の記事を読み返してみると,それでもだいぶ成長したのかな,と思う(異論はあるでしょうが自分なりに,という意味で)。

フォームは秋の発表会後に大幅に見直して,今まで右手を空中に浮かせておいてサウンドホールの中央あたりの弦を弾くようにしていたのを,右手首をブリッジ上端あたりに触れるようにしておいて,サウンドホールの下端あたりの弦を弾くように変えた。これは先生にこっちの方が安定するからと勧められたフォームで,慣れるまではまともに弾けなかったけれど,最近だいぶ慣れてきた。慣れてくるといちいち右手を見なくても弾く弦を間違えないので良いかな,と思う。パソコンキーボードのホームポジションのようなものか。ただ,音は小さくなってしまう気がする。

左手指の痛さはどうだろう。指先の皮はそれとわかるほどに硬くなって,少なくとも痛くて弾けなくなるようなことはなくなった。ただ,教室のあととか長い時間弾いた後はジンジンする。指先の感覚が鈍くなっていて,細かい作業に支障をきたすこともある。これはギターを弾く人には避けられないことかも。

いずれはソロギターも弾きたいと思って1冊だけ教本を買ってあるのだが,これはやっぱり難しくて頓挫している。というかもうひたすら反復練習なので,コツコツやるしかないのだが,つい安易なコード弾きに逃避してしまう。

こんな感じで1年続けてきたけれど,この先どんな風に成長できるのか,はたまた飽きてやめてしまうのか,自分でもまだわからない。

録音は年末から練習しているスリーフィンガーの曲。ぜんぜん弾けてないので公開するかどうか悩んだが,これが現在の実力ということで残しておく。

ギター

■YAMAHA FG730S/指弾き

2010年01月09日

●ミステリ再読 Φは壊れたね

「Φは壊れたね」(森博嗣)を再読。

今のところ気になる新刊がないので,Gシリーズの再読を開始。ミステリの再読はネタがわかっているのでつまらないような気がするかもしれないが,これが意外と楽しめる。

「一度でいいから、私ね、海月君と膝を割って話がしたい」
「腹を割るか、膝を交えて、だね、普通は」


2010年01月05日

●フルートその後(3年経過)

自分用にフルート(Muramatsu EX-III)を購入したのが2007年の年明けだったのでもう3年経ったことになる。中学や高校生の吹奏楽部員だったらもう卒業だ。

ギターとの比較でも確認できたことだが,こういうのはお金を払って習うかどうかでぜんぜん違ってくるということだ。おそらく,ちゃんと月謝を納めて月に2回とかフルートを習うようにしていたら,今頃はそれなりに上達していただろうな,とは思う。

独学がまったく不可能だとは言わないけれど,かなり強い意志を持たないと継続して練習したり,新しい課題にチャレンジしたりということが難しい。怠け癖のある人には発表会などの刺激も時には必要だ。

あとは演奏の手軽さというのもある。ギターは壁にかけてあるので,ひょいと手に取って3分間だけ弾いてまた壁にかけるということが可能だ。チューニングも毎日弾いていればほとんど狂わない。それに対してフルートだと,まず引出しにしまってあるハードケースを取り出し,頭,足部管を組み立て,いきなりは音がちゃんと出ないのでロングトーンなりスケールを吹いて口を慣らしてから,ようやく曲の練習になる。譜面台だって必要だ。で,練習が終わればスワブで水分を拭き取り,クロスで磨いてからケースに仕舞うという手間があって,練習するには「さあやるぞっ」といちいち気合いを入れなくてはいけない。

せっかく高いお金を出して買ったフルートなので,できればもっと上手に吹いてあげたいけれど,まだしばらくは習うゆとりがなさそう。ただ,何歳になっても遅すぎるということはないと思うので,いずれ余裕ができたら優しい先生(これ重要)に習いたいと考えている。

フルート

2010年01月02日

●EeePC1000Hその後(1年経過)

昨年の量販店の初売りでかんな氏用のEeePC1000Hを買ってから1年経った。

普段はMac(PowerBookG4)を使っているけれど,やっぱりどうしてもWindows機がないと困ることがあり,小さい画面のEeePCでもあると便利でWebmasterもたまに使わせてもらっている。

1024×600の解像度は当時のネットブックとしては広い方で,ネットやメールをする分にはあまり問題ないけれど,これ一台ですべてを済ますにはやはりちょっと狭い。あと少し頑張ってXGAだったら最高だったと思う。

バッテリーの持ちは1年経過したことを考えれば常識的な性能で,2時間は普通に使えるとかんな氏はおっしゃっていた。ただこれは今後急速に悪化するかもしれない。

PowerBookG4を16万円で買って,5年間使うのが目標だったことを考えると,4.5万円で買ったこのEeePCはせいぜい1年半か2年もてば良いことになる。高スペックを要求するような動画編集やゲームをしないのであれば,この程度のスペックで充分快適だし,良い時代になったものだ。


2010年01月01日

●あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

今年も今まで同様,写真ネタにはこだわらず,アクセス数アップも意識せず,更新頻度も適当に続けていきたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

ピートとデルタ