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2013年05月29日

●アマチュア無線その後(CQ WPX CWコンテスト)

DX(海外)局との交信が狙える米CQマガジン社主催のコンテスト。ただ,コンテストナンバーが001方式と言って,最初の交信では599001,次の交信では599002,というようにカウントアップしていく。そのためメモリキーヤーが使えないし,聞き取りもハードルが上がるために,まだCWデビューしたばかりだった昨年は参加を見送った経緯がある。

その後,メモリキーヤーに頼らなくても呼び周り(CQ TESTを出している局を呼ぶ)ならパドルだけでなんとか必要な符号は打てる程度には進歩したということで,今年は参加してみることにした。

準備は昨年秋のCQ WW CWコンテスト(こちらはナンバーが固定なので簡単)と同じで,FT-817+Z-817(アンテナチューナー)に,ベランダのモービルホイップアンテナ(RHM5)という構成。

アンテナは1本だけなので,バンドは15m(21MHz)に絞る。このコンテストは国内局同士の交信も有効で,異なるプリフィックスがマルチになるので,7MHzで国内を稼ぐのも有効だと思うけれど,どうせこの弱小設備では上位は狙えないので,DXと交信ができれば良しとする。

WW CWのときは南米と交信できたりしたけれど,今の時期だと厳しそう。初日は北米やロシア,ニュージーランドなどと交信できた。その後はなかなかコンディションが上がらず,AGNやNR?を返されることが多くなって,局数が伸びなかった。国内は聞こえる時間帯にはこちらからも届くかな,という感じ。まったくダメだったのが中国で,強く聞こえていてもこっちの信号は完全にスルーされてしまった。

何度呼んでもスルーされたり,AGNとかNR?を返されると,徐々に疲労が蓄積して,二日目の午後にはもう疲れてしまい,早々に終了。ログは21局だった。個人的に嬉しかったのは,アラスカとサモアかな。

すぐにログを提出して,LoTWにもアップ。コンテスト終了から3日後の時点で,アジアロシア,東マレーシア,オーストラリア,韓国,アラスカがCFM(交信確認)されていた。

wpxcw

Delta

2013年05月28日

●SF本読了 盤上の夜

「盤上の夜」(宮内悠介)を読了。Kindle版。

将棋や囲碁などを題材とした異色のSF。大変面白かった。

将棋の電王戦なんていう話題もあったし、囲碁はまだまだコンピュータが人間の棋士に勝てるところまではいかない、そんな背景もあって楽しめた。


2013年05月23日

●アマチュア無線その後(LoTWに登録)

CWのコンテストやJT65で、弱小設備(FT-817とモービルホイップor自作ダイポール)ながらも少しずつDX(海外)との交信ができている。

元々QSLカードを集めたいという欲求はないけれど、交信が成立したかどうかは確認したい。eQSLを送ってくれる局もあるけれど、ポピュラーなのはARRL(アメリカのアマチュア無線連盟)が提供しているLogbook of The World(LoTW)だろう。

というわけで、LoTWの登録に挑戦した。やり方は各局が日本語で詳しく書いてくださっているので(例えばこちらとかこちら)、それを参考にすればそれほど難しいことはない。面倒なのは従事者免許と局免許のコピーを国際郵便で送ることくらい。

エアメールを出して、1週間、2週間と待っても音沙汰がないので、これはエアメールの出し方を間違えたかな、と思って再度コピーを送ろうと準備していたら、ようやく返事がきた。ARRLも忙しいようで、かなり待たされることもあるらしい。私はエアメールを送ってから20日ほどかかったので、ご参考にしていただきたい。

早速hamlogのログの中からDX交信を抽出して、ADIFファイルを登録してみた。数分でデータが照合されて、これまでのDX交信29QSOのうち、QSL(交信確認)されたのは10局だった。やはり一番たくさんDXと交信した昨年のCQ World Wide DXコンテストCW部門のQSOがほとんど。アルゼンチンやウルグアイといった地球の裏側の局との交信がCFMされていたのは嬉しい。

今後もDX交信ができたら結果をアップしていきたい。

LoTW

2013年05月15日

●猫のデルタ 6歳

猫のデルタも早いものでもう6歳。6年といったら小学生が卒業するくらい,中学生は高校を卒業するくらいの年月だ。

体重は久しぶりに量ってみたら7.2キロ。ピートよりはちょっと小顔なので,その分寸胴体型に見えるかも。

この1年も病気などはせず,元気に過ごしてくれた。これは本当にありがたいこと。

Delta

ピートとの関係も同じような感じ。けんかもするけれど,いないと寂しい。

Pete and Delta

Pete and Delta

6歳になっても甘えん坊は変わらず。超が付くほどの癒し系。

Delta and Kanna

Delta and Kanna

靴にスリスリするのも相変わらず。動画の靴は処分して新しいものを買ったけれど,やっぱりスリスリしていた。

ピートと一緒にいつまでも元気でいてほしいものだ。

【デルタが出てくる動画(Youtube)】
撫でてと要求するデルタ(鳴き声あり)
猫ベッド攻防2
メモリーキーヤーとデルタ
猫ベッド攻防
避難生活中の実家でデルタ危機一髪の図
ピートとデルタと桜盆栽
デルタのグーパー
やっぱり靴が好きなデルタ
膝の上から動かないデルタ
にゃんだあBAGに腰が引けるデルタ
デルタのゴロゴロ
靴の匂いに酔っぱらうデルタ
ピートにちょっかいを出して遊ぶデルタ
パソコンを占拠するデルタ
ピートとデルタ仲良く毛繕い

【猫のデルタの主な記事】
生後5ヶ月
生後6ヶ月(去勢手術)
生後7ヶ月
そらとぶねこフォトコン受賞
1歳
生後16ヶ月
生後18ヶ月
2歳
ピートとデルタ,フォトコン受賞
3歳
デルタがフォトコン最優秀賞
4歳
5歳
・かんなさんの猫ブログ「にゃんこーず

2013年05月13日

●ミステリ読了 目薬αで殺菌します

「目薬αで殺菌します」(森博嗣)を読了。文庫版。

Gシリーズ第7作。続きが楽しみだけれど,一方で早く読んでしまうともったいない,という気持ちもある。


2013年05月12日

●FT-817でJT65Aモードの交信(初交信成立)

前回FT-817でJT65の運用方法をまとめたけれど,ベランダに仮設したモービルホイップアンテナ+2.5W出力では受信はできるものの交信成立までには至らなかった。

コンディションが悪いのか,アンテナが悪いのか,出力が小さすぎるのか,PC側の音量設定が悪いのか,それともその全部なのか。やはり一度くらい交信してみないとわからない。というわけで久しぶりにかんなさんの実家をお借りして,二階のベランダからお庭にフルサイズダイポールアンテナを張らせてもらった。

7MHz(40m)バンドは日本ではJT65の交信がほとんどされていないようなので,21MHz(15m)バンドあたりが狙い目だけれど,手元にあったのはローカル局よりお借りしている18MHz(17m)バンドのもの。17mは15mよりは少ないけれど,そこそこ交信されているようなので,ここに狙いを絞る。

始めてしばらくは何の交信も聞こえず,CQを出しても応答なし。でもしばらくしたらインドネシアやシンガポールが入感し始めた。この辺はコンディションの影響だろうか。その中でも一番信号の強かったBA4ER局(上海)をコール。そうしたら次のタイミングでコールバックがあった。今まで自宅から何度コールしても誰にも応答されなかったのでちょっと慌てたが,Send Reportボタンを押してレポートを送り,73が返ってきたのでこちらからも73を送って,無事に交信成立。

アンテナがまともなら,コンディションさえ良ければ2.5WでもDX交信が可能であることがわかった。ただし相手局の信号は-05dB,こちらの信号は-21dBなのでかなり弱いのは確か。

交信直後に試しに5WフルパワーでCQを出したら,応答はなかったものの,PSKRには補足されていて,アメリカ本土で受信されていた。

その後はまたコンディションが悪くなってしまい何も聞こえなくなってしまったため,1QSOだけだったけれど,少なくとも機械が壊れているとか設定が悪いわけではなさそうということが確認できて良かった。今後はEスポによる50MHz(6m)バンドとかで交信できたらいいなぁ。

JT65-HF

PSKR

【関連記事】
FT-817のデジタルモードインターフェース
デジタルモード変更申請 前編
デジタルモード変更申請 後編
FT-817でJT65Aモードの交信方法まとめ

2013年05月05日

●アマチュア無線その後(FT-817でJT65Aモードの交信)

デジタルインターフェースの作成,局免許の変更申請(前編後編)と,FT-817でJT65の運用をするための準備を進めてきた。

FT-817の設定方法についてもまとめておこう。

(1)モードは"DIG"にする
 受信だけならUSBで可能だが,DATAポートからの信号を送信するためにはDIGにする必要がある。

(2)メニューモード26のDIG MODEは"USER-U"にする
 Fボタン長押しのメニューモード。デフォルトはRTTYになっている。

(3)オプションのCWフィルタを付けている場合は,NARをOFFにする
 これがわからずにしばらく悩んだ。DIGモード(USB)でもNARがONになっていると,受信が狭帯域になってしまう。ツイッターで教えて頂いて解決。

(4)送信出力は2.5W
 FT-817は5W出力が可能だが,JT65は1分間フルパワーの連続送信となるため,無線機が熱くなる。壊してしまうと悲しいので,2.5Wに絞っている。

ソフトはフリーのJT65-HFを使う。使い方はJT65-HF運用解説書が詳しい。

私はMacOSX(10.8 Mountain Lion)上のVitrualBoxにWindows XPをインストールして,そこでJT65-HFを動かしている。その関係なのかよくわからないが,JT65で重要な精度1秒以内の時刻合わせがなかなか難しい。iネッ時計を使って合わせようとするのだが,何回か手動で実行しても数秒の誤差が直らないことがある。繰り返し補正してみて,1秒以下の誤差になることを確認してからでないと運用できない。

ベランダにモービルホイップ(RHM5)を仮設して,比較的JT65の交信が多そうな21MHz(15mバンド)をワッチ。現在どんな周波数帯でどの地域で活発に交信されているかは,PSK Automatic Propagation Reportermap displayで視覚的に確認できる。

この時期,夜間はヨーロッパ方面,朝は北米やオーストラリアからの電波が,強い局だと-10dBくらいで入感する。しかし,いくら微弱信号向けのプロトコルとはいえ,よほどコンディションが良くないと2.5W+ベランダモビホではDXまでは飛ばないようだ。下のPSK Reporterの画面は,朝方にCQを出したときのもので,一応VK(オーストラリア)やZL(ニュージーランド)でモニタされていた。交信したわけではなく,JT65-HFでEnable PSKRにチェックしてあると,復調された信号がネットでPSKRに自動的にアップされるので,それを見ていれば自分のCQが世界のどこまで飛んでいるかが把握できる。

PSKR

何度かCQを出したり,強めに聞こえる局を呼んだりしてみても,(PSKR以外に)ぜんぜん応答がなかったけれど,DXではなくJA4の局がCQを出していたときに呼んだらコールバックがあった。相手の信号は-05dB,こちらのレポートは-19dBとかなり弱い。こちらからもレポートを送ったが,残念ながらSRI NO CPYとなってしまった。もう少しコンディションが良ければ交信成立したかもしれない。

JT65-HF

移動運用しなくても最小限のアパマン環境でQSOできると期待してはじめたJT65ではあるが,やはりそれなりに工夫は必要だし,コンディションに左右されるということがわかった。まだはじめたばかりなので,今後また状況をレポートしたいと思う。

RHM5

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デジタルモード変更申請 前編
デジタルモード変更申請 後編