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2009年07月28日

●ノンフィクション読了 暗号解読

「暗号解読」(S.シン)読了。

フェルマーの最終定理」がなかなか面白かったので,こちらも単行本を図書館で借りた。規定の2週間では読み切れず,延長して3週間強で読了。

暗号作成者と解読者(コードブレーカー)の駆け引きという視点で,紀元前の換字式暗号からはじまって,頻度分析による解読法,エニグマの誕生,古代文字(ヒエログリフ)の解読,インターネット時代には欠かせない公開鍵暗号(RSA,PGP),未来の量子暗号などを,歴史的エピソードと人間ドラマを織り交ぜて描いていて読みやすい。

普段はコナンくんに出てくる暗号がぜんぜん解読できずに途方に暮れるWebmasterだが,本書を読んだからにはぜひかんな氏よりも先に解読したいと心に誓うのであった。

PGPはMacでも使えるようなので,一度くらい試してみたいけれど,よく考えたら暗号化するような危ないメールは送らないなぁ。


2009年07月26日

●SF本読了 アイの物語

「アイの物語」(山本弘)読了。

神は沈黙せず」ほどの情報量はないけれど,物語としてはとても洗練されていて,読後感も爽やか。SFはハッピーエンドが良い,って常々Webmasterが書いているのは,つまりこういうこと。

スタイルとしては連作短編のような感じだけど,この本は長編として通して読んだ方が幸せだと思うので,収録作品は書かないでおく。

とりあえずラノベ以外で読める山本氏の文庫作品はすべて消化。どの作品も面白かったので,MM9の文庫化待ち。


2009年07月23日

●路線バスの観察4

いつもの停留所でバスに乗って,50メートルほど走ったところでなぜか停車。

ドライバーが「あれ?あれ?」とシフトレバーをガチャガチャやっている。このバスは都会ではもう見られない,床から長いシフトレバーがにょきっと生えているマニュアル(MT)車だ。以前書いたことがあるが,都会ではフィンガーシフト(ドライブ・バイワイヤによるアシスト付きMT)が主流になっていると思う。

で,どうやらギアが3速から抜けなくなってしまったらしい。エンストはしていないからクラッチは生きているようだが,MTだとそういうトラブルがあるのだろうか?とにかくボロでどうしようもない。

5分ほど路肩に停車して,無線で営業所と話しながらあーでもないこーでもないとやっていたが,とりあえず代車の到着までには時間がかかるため,そのまま走れるところまで走れ,という指示が出たようだ。

3速固定でまともに走れるの?と心配だったが,意外とちゃんと走れるのである。バスは通常でも2速発進が普通で,1速はフル積載時に上り坂でも発進できるようにといういわば「スーパーロー」なので,普通は使う必要がない。トルクの大きいディーゼルエンジンでは,3速でもちょっと回転を上げてやれば問題なく発進できるようだ。心配していた上り坂での発進もまったく問題なかった。スピードは出せないがどうせ渋滞路なので関係ない。ニュートラルに入らないのでクラッチを踏む足が疲れそうだが,信号待ちで何度かアイドリングストップして休んだだけでとうとうそのまま目的地の停留所まで着いてしまった。ドライバーも熟練者らしく,冷静な対応で良かったと思う。

不景気で新しいバスが買えないのは仕方がないとしても,だったらせめて整備くらいきっちりやってよね,と思うWebmasterであった。

【参考記事】
路線バスの観察3
路線バスの観察2
路線バスの観察1

2009年07月20日

●プリンタIP2500その後(2年経過)

キヤノンのプリンタIP2500を購入して2年経った。ネットで調べものをして,その結果を印刷するというような使い方をちょこちょこしている。

あとはヤマハのぷりんと楽譜という有料サービスで譜面をダウンロードしたときには,どうしてもプリンタが必要だった。ダウンロードしたpdfは一定期間すると開けなくなるので,必ずプリントして紙で保存しておく必要がある。ちなみにこのサービスは1曲単位で譜面が購入できるのでなかなか便利。ギターを買ったらキャンペーン中で1曲分無料でダウンロードできた。

写真のプリントには相変わらずほとんど使っていない。何度か試してみたものの,お店プリントの品質には及ばないし,その割に高いインクを大量に消費するので。

自家現像した黒白フィルムのスキャンとCD書込みをDPE店に断られたので,次はフィルムもスキャンできる複合機が欲しいけれど,エントリー機ではフィルムに対応していなかったりするし,悩ましいところ。

印刷するときは音と動きにデルタが反応してしまって,紙をグシャグシャにしてしまうので注意が必要。

2009年07月18日

●アコースティックギターFG730Sその後(3ヶ月経過)

ヤマハのアコースティックギターFG730Sを買って3ヶ月経った。ギターを始めてからは半年になる。

現状の腕前についてはギターその後(半年経過)の記事を参照いただくとして,購入後3ヶ月経ったFG730Sについて書いておこう。

今のところ弦交換はしておらず,購入時に張ってもらったヤマハのカスタムライトゲージ(ブロンズ)のままである。そろそろ交換しても良いタイミングかもしれないが,弦によって音がずいぶん変わるようなので(過去記事のコメント参照),弦選びも楽しみたいところだ。

音の成長についてはどうだろうか。通販ページのレビューなどを読むと,「3ヶ月ほど弾き込んだら驚くほど音が良くなった」などと書いてあったりするが,正直Webmasterのしょぼい耳&記憶力では,3ヶ月前の音がどうだったか覚えていないし,毎日弾いていると違いがよくわからない。こんなときは録音だ。

YAMAHA FG730S(購入後3ヶ月。弦は購入時そのまま)

・アルペジオ(指弾き)

・ストローク(ピック弾き)

比較対象としては,FG730Sの購入直後購入1ヶ月後あたりを参考にして頂きたい。

どうだろうか。もちろん録音にすべてが現れるわけではないと思う。特に自分で弾く場合には,体に響いてくる音と耳から入る音の違いもある。

そもそもギターの状態よりも,弾く人のスキルの変化や,体調の違いが音に与える影響の方が大きいのではないだろうか。また弦の劣化や交換でボディの長期的な変化はさらにわかりにくくなるだろう(図)。たぶんギタリストの方はそういうことを良くわかっているので,あえてこういう比較はせずに主観を大切にするのだと思う。「ギター 音 比較」というキーワードで検索すると,こんな弱小サイトがヒットするのもうなずける。

ギターの成長仮説

それならなんでこんな企画を続けているのかといえば,ギター選びの難しさで書いたように,ネットで入手できるギターの情報が極めて少ないと感じたからである。大きな楽器店が近所にあって,好きな機種を弾き比べることができるとか,ギターをたくさん持っているベテランの友達がいる,というような恵まれた環境なら良いが,そうでない人がギターを選ぶためには,何らかの判断基準が必要だと思うのだ。

メーカーはせめて,自社のギターの新製品についてはいくつかのパターンで弾いた音源をWebカタログに付けるべきだ。

またギターをたくさん持っているベテランの方は,同じフレーズをいろいろなギターで弾いた録音を公開して欲しい。何もライブ用に練習した曲を丸ごとタダで公開しろというわけではなく,簡単なコード進行をアルペジオとストロークで弾く程度で充分参考になると思う。

【ご参考】

YAMAHA FS720S 購入直後1ヶ月後3ヶ月後(弦交換)

YAMAHA FG730S 購入直後1ヶ月後

過去のギター関係の記事をすべて表示

ギターとデルタ

2009年07月14日

●SF本読了 闇が落ちる前に、もう一度

「闇が落ちる前に、もう一度」(山本弘)読了。

神は沈黙せず」が結構面白かったので,山本氏の文庫本を何冊か入手した。この「闇が〜」は短編集。単行本時のタイトルは「審判の日」。

「神は〜」と共通するネタも多いが,短編集として素直に楽しめた。ホラーとSFの境界的作品ということで,うまく狙い通りの効果が出ていると思う。

最後に収録されている「審判の日」という短編は,ちょっとドキっとした。Webmasterも同じような妄想が好きなので。

【収録作品】
・闇が落ちる前に、もう一度
・屋上にいるもの
・時分割の地獄
・夜の顔
・審判の日


2009年07月12日

●今日の工作 目覚まし時計改造

先日買ったプロジェクタータイプの目覚まし時計,投影ボタンを押すたびに「ピッ」と音が鳴るのがうっとうしいので改造することにした。

元々「目覚まし」時計としては使っていないので,音なんか出なくても構わない。ということでブザへの配線を容赦なく切断。これで快適になった。

改造するときに気付いたのだが,DC3Vの入力端子があった。汎用のACアダプタを買ってきてつなげばもしかしたらプロジェクタが常時点灯になるのだろうか。それなら設置場所も選べて面白いかも。

目覚ましのブザー配線切断

2009年07月11日

●今日のがまん 4ビットマイコン

何度か買ったことのある学研「大人の科学マガジン」。Vol.24のふろくは4ビットマイコン。

ほとんど反射的に買いそうになってしまったが,手に取って冷静に考える。

待て待て,いまさらノートにニーモニックを手書きしてハンドアセンブルするのか,と。

いったいあのUI(7セグLED1個と2進LEDとスピーカ)でサンプルコードで遊んだあと,どんな実用的なプログラムを思いつくんだ,と。

ノスタルジーな気分に浸って,ああ,今は便利だなぁ,と感じてそれで終わりじゃないのか,と。

いやまあ,そもそもこのふろくの目的はノスタルジーに浸ることそのものなのかもしれないけれど,いくら安いとはいえ「あー,なつかしいなぁ」と言うためだけにほとんどスキルを要しない工作キットに手は出さないと年初に決めたのであった。

というわけで購入はひとまず見送り。

ただ,パソコンを始めたときには既に便利な環境(GUIと高級言語)が揃っていて,機械語とかニーモニックとかハンドアセンブルとか経験がない若い方は一度,CPUを直接動かしているという実感を味わってみるという体験は貴重かもしれない。


2009年07月09日

●ギターその後(半年経過)

アコースティックギター弾き語りの教室(先生つきの同好会)に通い始めて半年経った。

弦を押さえる左手指先の痛みは相変わらずだが,だいぶ慣れてきた。痛くなくなったわけではなく,痛さに慣れたという感じだろうか。指先の皮膚はだいぶ固くなっている。

教室のメンバーは年配の方が多く経験者もいないので進度はゆっくり。半年から1年かけて1曲弾けるようになる,というのが目標。

そんなまったりとした雰囲気なので,上達は遅々としているものの,幸い挫折することなく半年間続いている。しかし他のメンバーの中には途中で脱落してしまった人もいる。教室では一番最初に教わるAmとEmが押さえられるかどうかがポイントのようだ。

2月にはかんな氏用のYAMAHA FS-720Sを買い4月には自分用のYAMAHA FG-730Sを買った

教室では各人の進度がバラバラなので,どうしても基本の復習が中心になってしまうが,それはそれで良いと思っている。この方がいつでも新しい人が参加しやすいし,先へ進みたければ自宅で練習すれば良いことだ。

10月に2回目の発表会が予定されているので,それに向けて練習をしているが,ギターはともかくカラオケが苦手なせいで,歌で苦戦しているWebmasterである。

しばらく演奏の録音を公開していないのは,弾き語りの歌が入っているのが恥ずかしかったためである。しかしまあ,半年でどの程度弾けるようになるのか,あるいはこの程度しか弾けない,ということをこれから始めようという方の参考に公開するのは無駄ではなかろう,ということで恥を忍んで公開することにする。できれば「歌ヘタですね」というコメントはご遠慮願いたい。(わかっていてもヘコむので)

どちらの曲もピックは使わずに指で弾いている。1曲目は初見から2日目の録音。

2曲目は自主的にちょっとは練習したのだが,速いコードチェンジがぜんぜんできていないし,コード自体もかなり端折っているので,先生にもう少しちゃんと教えてもらいたいと思っている。

それとは別に,そろそろ良いかなと思ってソロギターの初心者向けの譜面を購入。一応この本の対象者の目安となるレベルとして,

・CやEmやFなどの,基本的なコードは押さえられる。
・開放ポジションで「ドレミ・・・」が弾ける。
・ソロ・ギターなんて自分にとっては高嶺の花だ。

このように書いてあったので,ギリギリ大丈夫かなと。ただ,やっぱり弾き語りとはぜんぜん違うシナプス使うので前途は多難。

2009年07月07日

●SF本読了 第九の日

「第九の日」(瀬名秀明)読了。

デカルトの密室」の続編になるけれど,親切にも前日潭の「メンツェルのチェスプレイヤー」が冒頭に収録されているので,本書を買ってメンツェル〜を読んでから,デカルト〜を読み,本書に戻って続きを読むのが良いかもしれない。

ロボットの知能テーマは面白いけれど,ちょっと軽すぎて物足りない感じはある。Brain Valleyの頃のハードさが好みだった。

【収録作品】
・メンツェルのチェスプレイヤー
・モノー博士の島
・第九の日
・決闘


2009年07月05日

●Flickrその後(有料アカウント1年経過)

写真のストレージサービスFlickrの有料アカウント($24.95/1year)を取って1年経った。特に問題はなかったので,2年目の更新も済ませている。去年よりも円高なので支払額はちょっと安かった。

これまでにアップした写真は約3,000枚で,3/4くらいは公開しているが,一部プライベートな写真は家族のみ閲覧可としている。

その後外付けHDD(250GB)も買ったので,容量不足で困るということはないのだが,Flickrにアップするときにはタイトルやタグを付けて,失敗写真を除外することにしている。これでサーバには整理された状態で保存され,手元にはオリジナルのデータも残る。さらに写真用のHDDはかんな氏と2台運用して,同じデータをミラーしているので,個人データのバックアップとしては充分だろう。

閲覧数が多いのは下のデルタの写真。ピンボケで恥ずかしいのだが,これはEOS-M42マウントアダプターを使って初めて撮った写真ということで,この記事を読んでくださる方が多いのだと思う。

デルタ

あとはピートの子猫時代の写真とかデルタのあくび写真とかが,何かの拍子で閲覧数が多くなっていたりする。かんな氏のポートレイトも意外と(失礼)人気があるのだが,ポートレイトはなかなか難しくて,思ったように撮れないのであまり参考にならないかもしれない。

プロモデルの撮影会に参加されている方のブログなどを参考に,読者の皆様もたまには奥様や彼女の写真を撮ってあげたら喜ばれると思います。

花菖蒲とかんなさん

2009年07月04日

●今日の買物 目覚まし時計

しばらく前から枕元に置いていた目覚まし時計の表示がおかしくなってしまった(写真左)。

この時計はかんな氏が独身時代に買った電波時計で,そこそこ年数も経っていることだし,更新することにした。

Webmasterは近視で,寝ているときはメガネをはずしているので大きな文字で暗闇でも見やすいタイプが良い。

と思ってかんな氏が探してくれたのがこのプロジェクタータイプの時計。電波ではなくただのクォーツだが980円と安かった。

このプロジェクターはボタンを押したときに,壁や天井に時刻を大きく投影することができる。これなら裸眼でも確認しやすいかもしれない。

ただ,プロジェクターのボタンを押すときにいちいち「ピッ」と大きなビープ音が出るのがいまいち。夜中にこんな音を出したら目が冴えてしまうだろう。いずれブザーの配線を切るとか,改造したい。どうせ980円だし。

壊れた目覚まし時計

2009年07月01日

●26インチモニタに更新

職場のパソコンのモニタを更新した。パソコン本体は3年平均くらいで更新しているが,モニタの更新はなんと8年ぶりとなる。

今まで使っていたのは17インチ液晶のSXGA(1280×1024)で,これでもその前の15インチXGAよりは画期的に広くなったと感じたものだ。

今回買ったのは26インチワイドのUWXGA(1920×1200)。当初はマルチモニタ(19インチ×2台とか)を狙っていたのだが,ビデオカードの増設が面倒でなかなか具体化しなかった。そうこうしているうちに上司が26インチに更新すると言い出したので,それに便乗したというわけ。

さすがにこれだけ横幅が広くなると,奥行きの狭いデスクでは視線移動が大きくなって疲れそうだ。疲れる理由は他にもあって,出荷時設定だとやたらとまぶしい。コントラストと輝度をかなり低く設定することで多少マシになった。最適な設定まで追い込むには少し時間が必要だ。

マルチモニタなら左右で別々のアプリを使い分けるのが普通だろうけれど,ワイド1画面だとなかなか難しい。WordならA4を左右に2ページ表示することができるが,他のアプリだと画面の左右が余ってしまいもったいない。Vistaではガジェットを表示する領域に使うらしいが,職場はいまだにXPなので有効活用できない。

それにしても自宅のPowerBookG4のモニタ(12インチ1024×768)がますます小さく見えるなぁ。