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2007年12月31日

●写真ってたのしいねっ2007年総括

このブログのスタイルに移行してから3年が経った。MovableTypeはバージョン4が出ているが,今のレンタルサーバのプランだとデータベース利用に制限がある関係で3.35のまま使い続けている。

コンテンツの更新は,今年もほとんどブログのみ。そのブログのネタに対して検索エンジンからのビジターが増えている。このブログはランキングサイトへの登録など,宣伝活動はまったくしていないのだが,それでも3年もするとある程度検索エンジンに認知されるということだろうか。

アクセスが多いネタは「VB6で正規表現を使う」で,2007年12月現在,googleで「VB6 正規表現」で検索するとマイクロソフトよりも上(というかトップ)に表示されてしまう。「グレイコード変換cgi」もかなりのアクセスがあり,技術系のネタが参考にされているのは名誉なことではあるものの,内容に気を使ってしまう。

肝心の写真ネタとしては,ダークレスによる自家現像に初挑戦したくらいで,あまりたいしたトピックはなかった。本当はデジタル一眼レフが欲しいと思っているが,予算的に厳しいという事情が第一で,現在使っているFinePix S5000も修理後は順調に動いているし,手軽に動画が撮れるのも便利(デジタル一眼は構造上ムービーは撮れない)だし,300万画素という解像度もファイルサイズ的に軽くて助かっている。

今年のはじめにフルートを買ったのも個人的には大きなトピックだった。ときどき公開している録音を聴いてもらえばわかる通り,1年経ってもあまり上達していない。いずれ教室にでも通って短期間でもちゃんと教えてもらえたら,という考えもあるが経済的・時間的に実現できるかどうかは微妙なところか。

あとは工作ネタがけっこうあったかもしれない。軽量かみねんどだとか,手作りスピーカ,そして年末の真空管アンプキットなど。

そして恒例の読書。SFは25作品(再読1冊を含む),ミステリ16作品,ノンフィクションが2作品。SFはゴールデンエイジ3部作が印象に残っている。反逆者の月も今後の展開が楽しみ。ミステリは森作品がVシリーズから四季シリーズときて,Gシリーズの文庫最新刊に追いついた。あとは森博嗣以外のミステリとして東野圭吾を初めて読んだ。

【SF】
ニュートンズ・ウェイク(K.マクラウド)
ゴールデン・エイジ 1 幻覚のラビリンス(J.C.ライト)
ひとりっ子(G.イーガン)
グラン・ヴァカンス 廃園の天使I(飛浩隆)
アイアン・サンライズ(C.ストロス)
反逆者の月(D.ウィーバー)
忘却の船に流れは光(田中啓文)
バビロニア・ウェーブ(堀晃)
ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔(J.C.ライト)
沈黙のフライバイ(野尻抱介)
スカイ・クロラ(森博嗣)
ナ・バ・テア(森博嗣)
天の向こう側(A.C.クラーク)
ZOKU(森博嗣)
ウェットウェア(R.ラッカー)
時をかける少女(筒井康隆)
フリーウェア(R.ラッカー)
ダウン・ツ・ヘヴン(森博嗣)
魔法使いとランデヴー 〜ロケットガール4〜(野尻抱介)
火星の長城 〜レヴェレーション・スペース1〜(A.レナルズ)
ウォー・サーフ(上・下)(M.M.バックナー)
遺跡の声(堀晃)
ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉(J.C.ライト)
あなたの人生の物語(T.チャン)(再読)
時砂の王(小川一水)

【ミステリィ】
朽ちる散る落ちる—Rot off and Drop away(森博嗣)
赤緑黒白—Red Green Black and White(森博嗣)
女王の百年密室(森博嗣)
そして二人だけになった—Until Death Do Us Part(森博嗣)
虚空の逆マトリクスーINVERSE OF VOID MATRIX)(森博嗣)
迷宮百年の睡魔(森博嗣)
探偵ガリレオ(東野圭吾)
四季 春(森博嗣)
今夜はパラシュート博物館へ(森博嗣)
四季 夏(森博嗣)
四季 秋(森博嗣)
四季 冬(森博嗣)
予知夢(東野圭吾)
まどろみ消去—MISSING UNDER THE MISTLETOE(森博嗣)
地球儀のスライスーA SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE(森博嗣)
Φは壊れたね(森博嗣)

【ノンフィクション】
ローバー、火星を駆ける—僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢(S.スクワイヤーズ)
生物と無生物のあいだ(福岡 伸一)

【ご参考】
2006年総括
2005年総括

2007年12月30日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(5)

最後にもう一度だけ配線をチェックして,いよいよ動作確認。間違いがあると最悪破裂する(電解コンデンサ?)とかスピーカを壊すとか脅し文句が書いてあるので,大切なスピーカをつなぐ前に100円ショップで買ってきたスピーカをつなぐ。

電源を入れる時はかなり緊張した。幸い,ほんのりと真空管がオレンジに灯り,煙を噴いたり焦げ臭くなったりはしなかったのでボリュームを上げたところちゃんと音楽が聴こえた。キットなので当然とはいえ,無事に鳴って良かった。

早速学研のスピーカ(8Ω)をつないで試聴。音源はiPodのヘッドフォン端子から取っている(本当はドックを買ってLine出力を取るべきだがドックは高いのだ)。

真空管というと昔のラジオのような音を半ば期待していたのだが,普通にいい音で鳴るのでちょっと拍子抜け。音量も部屋で聴くには充分。グレードアップオプション(100uFの電解コンデンサ1個)を追加したのが関係しているのか,聞き取れるようなノイズもない。

試しのつもりでリビングのメインスピーカ(天井吊りのBOSE125,6Ω)につないでみたところ,これがまた気持ちのいい音(もちろん自分で組んだアンプなのでかなりバイアスがかかっている)で,このままずっとメインのアンプとして使えるのでは,という気がする。

というわけで,冬休みのレジャー「真空管アンプキットの工作」は大成功。平均工作時間は6〜7時間と書いてあったが,中断しながらゆっくり組んだのでもう少しかかったかもしれない。2万円でこれだけ楽しめれば充分だろう。

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2007年12月29日

●年忘れ課題曲2007リハーサル

年忘れ演奏会の直前リハーサル。この時点でもメンバが全員揃わないという厳しい状況。社会人の集まりというのはそういうものである。

器材の関係で録音レベルが低くなっているがご容赦願いたい。

【課題曲1】

【課題曲2】

演奏:Pocky Sound Potatochips

ファイルを直接ダウンロードする方は下記からどうぞ。

課題曲1をダウンロード(1.8MB)

課題曲2をダウンロード(1.4MB)

●今日の工作 真空管アンプTU-870(4)

ついに冬休み。真空管アンプキットTU-870の工作も大詰めである。

完成した基板を,(頭の)冷却期間を置いてからもう一度間違いがないかどうかチェック。

ケースに基板を置いて,各部の配線。プリント基板に素子をハンダ付けするよりもこっちの方がずっと難しい。かなり細かい作業で,この工程が一番時間がかかった。

すべての配線作業が完了。こちらも間違いがないか慎重に確認をして,いよいよ動作チェック・・・の前に年忘れ演奏会のリハーサルがあるので工作はまた後で。テンションを上げて一気に作るのも何とも言えない高揚感があって良いものだが,今回のように冷却期間を置きながら少しずつ進めるのも,間違いに気付きやすいし悪くない。何よりお金をかけたレジャーであるので,できるだけ長く楽しめた方がいいに決まっている。

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2007年12月28日

●ミステリ読了 Φは壊れたね

「Φは壊れたね」(森博嗣)読了。

Gシリーズ第1弾。文庫で既発刊のシリーズ(で読もうと思っているもの)を全部読んでしまったので,ここからは新刊を待つ体制となる。

これまでの教訓から,内容について何か書くのは控えよう。とりあえず続巻が楽しみである。

年内にあと1冊くらい小説が読めるだろうか。

2007年12月26日

●ホロホロ4歳

ホロホロを飼い始めて4年。2匹体制になってからは安定していて,悪化の一途と思われた水槽内壁の緑化(藻の繁殖)も一定段階まで進んで均衡しているようだ。

専用ヒータも売られているが,使っていないし特に暖かい場所を選んで置いているということもない。一時期は藻の繁殖が気になって暗所に置いてみたり,日差しを遮るシェードを付けてみたりしたが,あまり効果はなかったし,上述のように放っておいても一定以上には悪化しないようなので,現在は本当にメンテナンスフリーである。

むしろ,水槽の掃除や場所の移動によるストレスの方が良くないと思われるので,積極的に放置している状態だ。たまにデルタが水槽を突いているような気がするが...

ただ,水の蒸発は避けられないので,Xウォーターの定期的な補充が必要である。しかし5月に買った分もそろそろ無くなりそうだ。4年で消費したXウォーターは150ml入りで3本。正直こんなに長生きするとは思っていなかったので何かのついででロフトやハンズに寄ったときに1本ずつ買っていたのだが,最近そちら方面への出張がないのでどうしようか思案中である(田舎なので近所では売っていないのだ)。

ホームページの説明では繁殖はしないものの,8年以上生きる例もあるということなので,もうしばらく生暖かく見守っていくつもりである。ちなみに4年経っても個体の識別ができないので,名前はまだない。

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【関連記事】
今までのホロホロ関連記事を検索

2007年12月24日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(3)

電解コンデンサやボリュームを付けて,基板はだいたい完成。と思ったらC3とC4が抜けていた。確認はしっかりやった方が良い。ちなみにグレードアップ用の電解コンデンサ(100uF)はこの時点で付けてある。

基板の工作からケースへの部品の取り付けに移る。写真2枚目のコードストッパがかなりのクセ者。ほかのTU-870製作記のページを見てもここが一番の難関という気がする。ラジオペンチでぎゅうぎゅうやってようやく入った。しかしコードストッパはキズだらけに。

ケースに電源用と出力用のトランスを乗せたところで時間がなくなったのでまた次回。

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2007年12月23日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(2)

正月休み前だが,やはり我慢できずに空き時間で作り始めてしまった。

まずはベースピン,抵抗,フィルムコンデンサ,真空管ソケットをハンダ付けするところまで。ハンダにツヤがないのがちょっと恥ずかしい。当てすぎかコテ先が汚れているのだろうか。

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2007年12月22日

●ノンフィクション読了 生物と無生物のあいだ

「生物と無生物のあいだ」(福岡 伸一)読了。

図書館で借りたもの。テレビで紹介されたりしてかなり人気になった本らしく,予約を入れて順番待ちをしてようやく貸出してもらえた。また自分の後にも予約が入っていたため,2週間の期限で急いで読んだ。

一般に受ける本というのはたいていそういうものだが,読みやすいけれど内容が薄い。「生物と無生物のあいだ」というタイトルから,最近SFでよく読むことが多いシミュレーションによる知性だとか人格のダウンロードといったネタに関して何か面白い関係がないかと思って読んでみたというわけ(このチョイスがかなり的外れ?)。

まあその方面での収穫はあまりなかったけれど,砂上の楼閣の例えで,人間の体を構成している分子も,想像よりずっと早い周期で入れ替わっており,それは脳細胞に関しても同様である,という部分は少し面白かった。つまり,人格を形作っているのは物質ではなく動的平衡というシステムによって維持されているパターンなのだという事実。


2007年12月19日

●ミステリ読了 地球儀のスライス

「地球儀のスライスーA SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE」(森博嗣)読了。

森氏の第2短編集。S&Mシリーズの完結後に出されたもの。「石塔の屋根飾り」「マン島の蒸気鉄道」の2編がS&Mシリーズ,「気さくなお人形、19歳」はVシリーズの練無ちゃんが登場する(Vシリーズとの発行順の関係については調べていないのでわからない)。

Webmasterとしてはやはり,上記の長編シリーズものと絡む作品以外は特にこれといった感想はない。

そうそう,解説はあの冨樫義博氏。この解説のためだけに本書を買った(冨樫氏の)ファンがかなりいるのではないかと予想。

【収録作品】
・小鳥の恩返し
・片方のピアス
・素敵な日記
・僕に似た人
・石塔の屋根飾り
・マン島の蒸気鉄道
・有限要素魔法
・河童
・気さくなお人形、19歳
・僕は秋子に借りがある

2007年12月16日

●年忘れ課題曲2007その2

こちらも有志による課題曲。構成はフルート2本+ユーフォニアム+エレキベース。本番ではピアノが加わる。

参考にしたCDではカッコよくトリルを決める見せ場があるのだが,あまりにも高難度であえなく断念。

2007.12.18追記:曲データのダウンロードができるようにしておきました。【課題曲1,2】はテンポの速いバージョンに差し替えてあります。

【課題曲3】

演奏:Pocky Sound Potatochips

●今日の工作 真空管アンプTU-870(1)

先日買った真空管アンプキット,工作の前にまずは箱を開けてパーツが全部揃っているかをチェック。

うちには猫がいて,高温になる真空管は危ないのでグレードアップオプションの真空管カバーも買ってある。

全体の中で重量の大部分を占めるのは電源用1コと出力用2コのトランス(変圧器)。トランスは銅線と鉄心という金属の固まりなので重い。

昔のACアダプタが重かったのはこのトランスが入っていたためだが,最近の携帯電話用のACアダプタなど,ずいぶん小型軽量になっている。これはスイッチング電源と呼ばれる,半導体を使った技術。

今週は時間がないのでここまで。

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2007年12月15日

●猫のデルタ 生後7ヶ月

デルタは去勢後3週間が経ち,経過も良好なので3回目の予防接種を済ませた。ちなみにピートのときもそうだったが去勢手術では抜糸は必要ない。生体由来の手術糸(体内に吸収される)で傷口を閉じているため。

体重は3.2キロ。獣医さんによるとこれで適正体重なのでこれからはこのまま維持するように心掛けてくださいと言われた。ピートを見慣れていたのでまだまだ小さく感じていたのだが,ちょっと拍子抜けである。

そらとぶデルタの写真はその後も何度かチャレンジしており,下はそのときの一枚。やはりフラッシュで動きを止めるのは有効だが,予想どおり直接光だと背景に影が出るし,平面的で立体感がイマイチ。内蔵ストロボ前面にトレーシングペーパを貼付けてデフューズしてみても,あまり変わらず。天井バウンスさせたいところだが,内蔵ストロボではちょっと無理か。

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2007年12月13日

●今日の買い物 真空管アンプキット

かなりのんびりと進めている手作りオーディオ計画,スピーカが完成してから半年経ってしまった。

スピーカユニットと同じ学研「大人の科学」シリーズで,真空管アンプキットが発売されたので迷ったのだが,お値段が結構高い割に基板は製作済みでハンダ付け不要,ということで工作としてはちょっと物足りない気がしたので見送り。

とはいえ年の瀬も迫ってきて,そろそろ冬休みのレジャーを考えなくてはいけない。そこで思い切って真空管アンプ入門キットの定番中の定番となっているエレキットのTU-870をポチっと注文してしまった。

箱はレトロ調でなかなかかわいい。とりあえず箱を開けて真空管だけ先に拝む。真空管は6BM8というタイプで,Made in Russia。うーむ,味がある。

工作は冬休みの楽しみに取っておきたいところだが,「部品の確認だけ・・・」とか言って箱から出したら我慢できなくなって,週末に作ってしまいそうな予感もしている。

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2007年12月12日

●年忘れ会課題曲2007

今年はクリスマス会ではなくて,年忘れ演奏会。その課題曲を2曲。

じゃす○っく的な配慮で曲名は伏せるが,よくご存知の曲と思う。フルメンバではなく,この日集まったメンバだけでの録音。

Webmaster(ソウヘイ)は昨年のクラリネットからフルートに変更,あとは(エレキ)ベースのメンバが加わっている。ヘッドフォンか低音再生のできる環境で聴いていただくと,ベースのおかげで引き締まった感じになっているのがおわかりいただけると思う。

若干練習不足な感は否めないところだが,楽しければヨシ,ということで。

2007.12.18追記:2曲とも後日テンポを速くして録りなおしたバージョンに差し替えておきます。また,ダウンロード(バー右端のボタン)もできるようにしておくので,メンバは各自本番までに自主練,イメトレに励むこと。

【課題曲1】

【課題曲2】

演奏:Pocky Sound Potatochips

2007年12月09日

●ミステリ読了 まどろみ消去

「まどろみ消去—MISSING UNDER THE MISTLETOE」(森博嗣)読了。

短編集。文庫の発行順でいうとS&Mシリーズの「封印再度」と「幻惑の死と使途」の間になる。

「ミステリィ対戦の前夜」と「誰もいなくなった」の2編がS&Mシリーズ。これはまあシリーズ物のコンプリートという意味で外せないところ。犀川先生は相変わらずチラ見せでもシビれる。

残りの作品はまあ,意外性を楽しむということならいいけれど,とりたてて感動するとかそういった類いの内容ではない気がした。Webmasterは「森博嗣萌え」というわけではないので,全般的にシリーズもの以外の短編に対する評価は低い。

【収録作品】
・虚空の黙祷者
・純白の女
・彼女の迷宮
・真夜中の悲鳴
・やさしい恋人へ僕から
・ミステリィ対戦の前夜
・誰もいなくなった
・何をするためにきたのか
・悩める刑事
・心の法則
・キシマ先生の静かな生活

2007年12月07日

●路線バスの観察3

この辺を走っている民間バス会社(1社しかない)ではバスカードという磁気式のプリペイドカードが10年あまり使われてきた。現金で乗ることもできるが,距離によって運賃が変わるので面倒だし,プリペイドカードは金額に応じて1割程度のプレミアムがつくので,定期を作るほどではないが頻繁にバスに乗る人はよくバスカードを使っていた。

近頃バスカードの読み取りエラーがよく出るな,とは感じていたが,やはり設備が老朽化していたらしく,最近「非接触ICカード型」のカードに大幅な設備の変更が実施された。

このICカードがなんとも中途半端なシロモノなのである。まず,完全独自仕様なのでSUICAやEdyといったメジャな電子マネーカードと共用させられない。つまり1枚余計にカードを持つ必要がある(しかも厚みが従来のプリカよりも分厚い)。

チャージがバス車内か営業所の端末でしかできない。従来の磁気カードは主要駅のキオスクでも買えたが,このICカードのチャージはできない。朝の急いでる時間に他の客を待たせてまでチャージするのは気が引けるし,数少ない営業所は土日が休みだったりする。SUICAと共通にしてくれたらどれだけ便利だったことか...

残額がわからない。テレカを使った人ならわかると思うが,磁気カードであればだいたいの残額がカード面への穿孔によってわかるようになっている。ICカードではこれがわからない。SUICAなら駅の端末にいれれば残額確認も簡単だが,バス専用のカードは端末のある車内でしか確認できないため,降りようと思ったら残額不足だった,ということになりかねない。毎日乗っている人ならだいたいの残額も覚えていられるだろうが,たまにしか乗らない人は困るだろう。

バス会社が挙げるメリットはこうだ。
・機械にかざすだけでOKなので手間がはぶける。しかし,定期入れのSUICAと干渉するのでこのカード単独でサイフから出さねばならず,実際の手間はほとんど変わらない。

・情報管理機能の向上により,乗り継ぎ割引が可能に!・・・しかし乗り継いだ場合の割引は一律たったの30円。

・使い捨てないので資源が節約できる。車内でチャージにもたついている間に排出されるCO2と乗客の時間的損失はどうなるの?

というわけで,バス会社と設備を納めた会社の自己満足的な変更であり,ユーザの利便性を無視した実質的な改悪であるとWebmasterは思っているのだが,他の地域にお住まいの方はどう感じるだろうか。

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【参考記事】
路線バスの観察2
路線バスの観察1
Fast&First:横浜市バスの惨状

2007年12月04日

●SF本読了 時砂の王

「時砂の王」(小川一水)読了。

時間SFは考え始めると混乱するのだが,時空を超えた出会いや別れというのはSFならではのテーマと言えるのではないだろうか。

時間戦略知性体のカッティ・サークがいい味を出しており,「しゃべるコンピュータ」好きのWebmasterは採点が甘くなるが,読みやすいし面白かったと思う。

我々すべて,滅びる時間枝に属するすべての平行人類の希望を託して,君たちに命じる。伝えろ,勝て。さらばだ

2007年12月03日

●写真ネタ そらとぶねこは難しい

書籍化もされた「そらとぶねこ」に触発されて,デルタのジャンプ姿を撮ろうとするが,これがなかなか難しい。

かんな氏がにゃんこーずの方にアップした下の写真だが,FinePix S5000を最高感度のISO800設定として,シャッタスピード優先AEで1/640sec,ストロボ発光禁止にして,比較的明るい室内で補助灯やレフ板を一切使わずに撮った結果がこれである。

当然絞り開放(F2.8)でも光量不足により露出はかなりアンダーなので,レタッチなしだと最初の写真のように暗い。レタッチしてもざらついた感じで,とても「そらとぶねこ」のような美しい写真にはならない。

詳しく研究したわけではないが,やはり光量的にはフラッシュが欲しい。ただ,直接光には見えないので天井バウンスだろうか。そうなると必然的にカメラは一眼レフ(と外付けストロボ)が必要だ。あとはひたすらたくさん撮って決定的瞬間を待たなくてはいけないので,さすがにフィルムカメラでやる気にはならない。

とりあえず,光量さえあればもう少しなんとかなりそうなので,もっと部屋が明るいときを狙って再チャレンジする予定である。猫じゃらしを持った人間が写りこんでしまうのも問題だが...

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2007年12月01日

●今週見た景色 東京ディズニーシーとホテルミラコスタ

東京ディズニーシーとホテルミラコスタ。気がつくと毎年同じような写真を撮ってしまっている。

その中から,今までに紹介していないアングルの写真をいくつか。1枚目は運河のところ。付着している汚れや藻はすべて人工的に付けられたもので,演出(ウェザリングという)。藻の最上部付近にうっすらと白い帯が横に走っている部分まで洪水が達した,という「設定」になっている。

2枚目は吊り下げ式のストーブ。寒い季節にはありがたい。海底2万マイルの近くで。

3枚目はテルメ・ヴェネチア(屋内プール)。自分たち以外に客がいないので水面が静か。

4枚目は早朝の運河。まだ客が入っていない。撮影はテルメの受付のところから。

5枚目は建設中の東京ディズニーランドホテル。アンバサダー(500室),ミラコスタ(500室)を超える705の客室を有する。ただ結婚式はやらないそうだ。

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【参考記事】
2006年の様子
2005年の様子
かんな氏のミラコスタウェディングページ