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2009年01月30日

●ミステリ読了 どきどきフェノメノン

「どきどきフェノメノン」(森博嗣)読了。

ミステリというかラブコメ。普段こういうジャンルは読まないけれど,森博嗣が理系に味付けすると読めてしまう。

でも個人的にこういう酒癖の悪い人はちょっと嫌だ。


2009年01月29日

●今日の病気 インフルエンザ

職場でインフルエンザが流行っているタイミングで,変な咳が出始めて,なんとなくいや〜な感じがするなぁ,と思っていたら夜になって急激に発熱。

翌朝病院で検査してもらって,A型インフルエンザと確認された。5日間の出勤停止命令である。

病院のベッドで点滴を受けながら,朦朧とした頭で「この点滴は1分間に133滴落ちているから,30分で終わるとしたら約4000滴。点滴のバッグは400mLくらいか?そうすると1滴あたり0.1mLになるな」などと無駄な計算をしてしまっていた。

処方はリレンザだった。タミフルは耐性ウィルスの関係で処方を控えているようだ。

リレンザ

2009年01月27日

●宇宙羊羹

従来の羊羹(ようかん)には重大な欠点があった。1G重量下(地球上)で羊羹を固めると,重力によって小倉餡や栗が下側に偏ってしまうのである。製造技術の工夫によって多少は改善されたが,わずかな成分の不均一は必ず発生し,羊羹でもっとも重要な食感に悪影響を与えることは不可避だった。また,栗の分布の偏りによって,切り分けるときに人間関係にまで亀裂を生じさせ得る危惧もあった。

これを根本的に解決するために,金属材料の研究からヒントを得て考案されたのが「宇宙羊羹」である。羊羹の撹拌ならびに固化プロセスを地球周回軌道上の微小重力下において行うことにより,完璧に均質な羊羹の製造に成功したのである。

宇宙羊羹を開発したヤマザモ製パンの主任研究員S氏は開発の経緯について次のように述べている。

「ボクは塩羊羹が好物なんですが,今までの塩羊羹はどうも上と下でしょっぱさが違う気がして不満だったんです。あと,子供の頃栗羊羹を切るときに定規で測ってぴったり3等分にしたのに,ボクのにだけ栗が2コ入っていて兄さんに殴られたんです。そのときですね,ボクが完璧な羊羹の開発に生涯を捧げようと誓ったのは。今ですか?じつはプリンの濃度分布の不均一についてダリコさんから相談を受けてまして,宇宙プリンの開発を進めています。そのままやるとカラメルソースまで均質に混じってしまうので,羊羹よりも難しいですね」

【参考サイト】山崎製パン:宇宙日本食YOHKAN

宇宙羊羹

2009年01月26日

●コンタクトレンズとメガネ

コンタクトレンズを使い始めたのが2002年の今頃だった。2週間使い捨てタイプで,3ヶ月分処方してもらってケア用品と合わせて1万円くらいだったと思う。常用したら年間4万円なので,やはりメガネよりは高くつくな,というのが作ってもらったときの感想だった。

そもそも矯正が必要なほど近視が進行したのは社会人になってからで,車の免許を取るために自動車学校に行ったら,適性検査で「この視力じゃダメだよ」と言われて慌ててメガネを作ったのが最初だったと思う。

その後メガネでまったく問題なく過ごしていたのだが,元々まじめな性格に加えて,ヒョロっとした体型で青白い顔にメガネなどかけていると,合コンでの受けが非常に悪い。もちろん見た目がすべてではないし,個人的には女性はメガネをかけた方がステキだと思っているが,第一印象で「この人まじめっぽくてつまらなそう」と思われるとスタート地点がマイナスからになってしまうのでなかなかつらい。「これじゃイカン!」ということで期間限定の試みとしてはじめたのがコンタクトというわけ。あとは髪を茶色くしたり伸ばしてみたりもした。

コンタクトもスキーなどスポーツをするときは便利だが,気軽に昼寝ができないとか,長時間装用で目がゴロゴロするとか,日々の消毒が面倒くさいなど,メガネに比べるとやはり大変だった。しかし「モテるためだ」と思って我慢した。不真面目なのかマジメなのかよくわからないが。

その後運良くかんな氏と結婚することができたので,当初の予定通りメガネに戻した。最後にコンタクトを着けたのは自分の結婚式だった。

こういうネタも結婚6年目ならもう書いても構わないかな?

デルタとかんなさん

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

2009年01月25日

●ギターその後(メジャーとマイナーの違いは?編)

まだ最低限のコードを押さえるのもままならず,コードチェンジのときにはギターの音よりも先に「くっ,くっ,指,薬ゆびっ」と思わず声が出てしまうWebmasterである。左手指先は常にシビれている感じで,少し皮が剥けた。

今までコード(和音)とは無縁の世界で生きてきたので,基本中の基本もわかっていなかった。もしかしたら「そんなこと今さら人に聞けない」と思っている人が他にもいるかもしれないので,ベーシストのけんたさんに教えてもらった秘密を紹介しておこう。

メジャーは主音,2音上,3.5音上を鳴らす。Cならドミソ。

マイナーは主音,1.5音上,3.5音上を鳴らす。Cならドレ#ソ。

基本はそれだけ。

具体的にはこうだ。

ギターのフレット1つはピアノの半音にあたるわけで, 例えばA(Aメジャー)なら,

ラ,ド#,ミ

を押さえ,Am(Aマイナー)なら

ラ,ド,ミ(真ん中の音が半音下がる)

を押さえて鳴らしてる。
実際の押さえ方だと中指の位置が一個ずれるだけ。



え?メジャーとマイナーって真ん中の音が半音ずれるだけの違いなの?と正直驚いたWebmasterである。ZO-3で言われた通り押さえると確かにその通りだ。

これって少し音楽をやっている人には当たり前すぎて何を今さら,という感じかもしれないけれど,Webmasterは結構感動した。そして考えてしまった。メジャーの「楽しい感じ」とマイナーの「物悲しい感じ」の違いは何なのだろう?と。

確かにA(メジャー) をジャカジャカ弾くと楽しい感じになるし,Am(マイナー)を弾くと悲しく感じる。その違いはドとド#なわけだが,ドとド#を単音でいくら弾いても「感情の違い」がこの2音に含まれているとは思えない。

そもそもメジャーコードとマイナーコードの「感じ方の違い」というのは本能的なものなのだろうか?ギターのコードは世界共通だと思うので,たぶんそういうことなのだと思う。ではなぜA,C#,Eが楽しく,A,C,Eが悲しく聞こえるように人類の耳は,そして脳はプログラミングされているのだろうか?

ピック

●SF本読了 虚構機関

「虚構機関—年刊日本SF傑作選」(大森望,日下三蔵[編])読了。

2007年に発表された短編SFから,選りすぐりのものを収録したベスト集成的な本。言われてみればこの手のアンソロジーってありそうでなかった。以前読んだ筒井康隆編のベスト集成以来だとか。

特に注目していた作品があったわけではなく,普段読まない著者の作品とか,いろんなサブジャンルのSFを読むことで視野を広げていきたいと思って買った。新しく好みの著者なりジャンルが見つけられたらラッキーである。

全体的にはまずまず楽しめたけれど,「この著者のほかの作品もぜひ読みたい」と思うようなことはなかった。その時代の旬の作家が書いているので,もし毎年出るならレファレンスとして読んでおくのもいいだろう。先日も書いたことだが「自分の立ち位置を知る」というのも社会では必要なことだ。

個別の作品でまあまあ面白いと感じたのは,「靄の中」「開封」「うつろなテレポーター」「自己相似荘」「大使の孤独」あたり。しかしテッド・チャンみたいな話を書く(書ける)日本人はいないのかなぁ。

【収録作品】

  • グラスハートが割れないように(小川一水)
  • 七パーセントのテンムー(山本弘)
  • 羊山羊(田中哲弥)
  • 靄の中(北國浩二)
  • パリンプセスト あるいは重ね書きされた八つの物語(円城塔)
  • 声に出して詠みたい名前(中原昌也)
  • ダース考 着ぐるみフォビア(岸本佐知子)
  • 忠告(恩田陸)
  • 開封(堀晃)
  • それは確かです(かんべむさし)
  • バースディ・ケーキ(萩尾望都)
  • いくさ 公転 星座から見た地球(福永信)
  • うつろなテレポーター(八杉将司)
  • 自己相似荘(平谷美樹)
  • 大使の孤独(林譲治)
  • The Indifference Engine(伊藤計劃)
2009年01月24日

●映画鑑賞 ザ・ムーン

ドキュメンタリー映画「ザ・ムーン(IN THE SHADOW OF THE MOON)」を鑑賞。

金曜日のレイトショーでお客さんは10人ほど。今年はアポロの月面着陸から40年ということで,文科省選定映画にもなっている。ちょうど日本のH-IIAロケット15号機の打ち上げも成功した。

Webmasterはアポロ後世代なので,こうしてときどき意識しないと,人類が月の上を歩いたことがある,という事実をつい忘れてしまう。そう,無人探査機ではなくて,実際に人間が宇宙服を着て月の上を歩いたりローバーに乗って走り回ったりしたのである。ものすごく面白そうなのに,なんで今は誰も月に行かないの?技術も進歩してるだろうし,また行けば良いのに。とどうしても思ってしまう。まあ主に予算の問題なんだろうけれど,例えばイラク戦争に使ったお金(4560億ドル?)があればアポロ計画全体をあと3回くらいできたのでは?日本だって無駄な道路建設に使うお金をちょっとでも宇宙開発に回せば月への有人探査くらいすぐできそうだけど...

That's one small step for (a) man, one giant leap for mankind. ーNeil Alden Armstrong
え?セーラームーン観るの? ーかんな氏

映画「ザ・ムーン」公式サイト


2009年01月22日

●EOS Kiss X2その後(3週間経過)

EOS Kiss X2を買って3週間経った。そろそろ器材紹介のページを直さなくてはいけない。

まあ3週間程度ではシャッターを切っているだけで楽しくて,何か言えるほど使い込んでいるわけではない。なんとなくカメラの特性がわかってくるまでに1年くらいはかかるだろうか。レンズの特性はまた別なのでもっとかな。

スペックのことで不満はいろいろあるけれど,買う前からわかっていたことだし,「だからこんなカメラは使えない」というのでは後ろ向きすぎる。特性を理解した上でカメラの性能を引き出してやる方が良い。FinePix S5000もそうやって使ってきた。

今のところ,もっぱら300万画素(スモール)のJPEGで撮っている。あとで伸ばすかも,と思ったものをたまに600万画素(ミドル)で撮るくらい。ラージやRAWで撮るとパソコンへの転送にやたらと時間がかかってしまう(USB2.0)し,いちいちRAW現像するのも面倒くさいため。

撮り直しが効かず失敗写真が許されない状況なら,少しでも救える可能性があるRAWで撮っておく意味もあるけれど,JPEGでホワイトバランスや露出補正の効果を確認するのも大事なことだと思うし,失敗するのもまた楽しい。フィルムから入った人だとこの感覚がわかってもらえるかもしれないが,「あとで補正すればいい」という風にはなかなか考えられないのである。

エントリー機種のクセに,プレビュー(レンズを絞り込んで被写界深度を確認する)が簡単にできるのはエラいと思った。いまどきのデジイチなら当たり前?もっとも,どうせデジタルなんだからプレビューする手間で撮ってしまって確認しても良いわけだが...。

ライブビューの使用は相変わらず限定的である。ノーファインダ撮影(地面すれすれとか,頭の上からとか)のときはライブビューが使いたくなるが,AFがしょぼいのでピントがいい加減になってしまう。ある程度絞ってMFした方が間違いなさそう。

9点AFはコツがよくわからないので,普段は測距点を中央に固定している。F1.4開放付近だとピントが非常にシビアなので,中央で合わせて構図を変える(AFロックする)と厳密にはピントがずれる。しかし特に猫を撮るときにいちいち測距点をカチャカチャと選んでもいられないし,自動選択だと変なところに合焦したりして,なかなか思うようにはいかない。

測光方式もどれが一番使いやすいのかまだよくわからない。出荷時設定は評価測光だが,必ずしも最適の露出が得られている感じはしない。かといってスポット測光がいつもベストとも限らないし...。気になるのは絞り優先AEで撮っているときに,わずかな構図の違いでシャッタスピードがコロコロと変わること。意図せずに露出が変わってしまうのはちょっと困る。いちいちAEロックするのも面倒だし,ペンタSPの極めて大雑把な針式の露出計に慣れると,デジイチはちょっとセンシティブな感じがする。

外付けストロボ(380EX)のバウンスを多用しているが,オートホワイトバランスだと少し硬調(色温度が高め)な感じがして,できれば補正をしたいところだけど,この機種は色温度をマニュアルで補正できないし,ホワイトバランスの勉強をしないと何をどう変えていいのかよくわからない。かなり極端にアンバーに振るとそこそこ良い感じにはなるが...。

縁結び
カマキリの卵うさぎさん

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

2009年01月18日

●XA-C110の録音機能で遊ぶ

2,980円で買った激安デジタルオーディオプレイヤXA-C110は録音機能付き。ステレオマイクが内蔵されている。外部マイクは使えないがこの値段なら充分だろう。録音品質は44.1KHz,128kbpsまでのWMA形式とリニアPCM。モニタスピーカはないのでパソコンに転送するかヘッドフォンで聞く。

WMAということでMacで聴くにはひと工夫必要だが,幸い今はかんな氏のWindowsパソコンがあるので困らない。(そもそもMacには非対応の機種だし)

早速録音して遊んでみたが,今まで使っていた口述録音用のICレコーダよりも断然高音質だし,直接デジタルファイルをパソコンに転送できるので簡単便利。

伴奏CDを流しながらフルートを吹いた録音がこちら。久しぶりの録音ということでかなりヘタクソ。やはり録音をして失敗すると悔しいので,練習のモチベーションは上がる。

あと,今まで録ろうと思ってもなかなか録れなかったピートの「ゴロゴロ」もかろうじて録れた。かなりレベルを持ち上げているので背景雑音が大きいがご容赦願いたい。

●昨日の買物 MCプロテクタとデジタルオーディオプレイヤ

さて,水戸駅に新しくできた家電量販店Yはカメラ関係の品揃えもなかなか充実。ちょうどいいので付属レンズ(EF-S18-55mm f3.5-5.6 IS)用の保護フィルタ(MCプロテクタ)を購入。Φ58mmで1,400円くらい。本当はハンドストラップも欲しかったけれどグっと堪えた。

レンズプロテクタ

電車時間を待つ間に別の売場をうろついていたら,デジタルオーディオプレイヤのワゴンセールをやっている。かんな氏が気になる様子だ。見ると内蔵マイクでPCMステレオ録音可能,FMチューナ内蔵,カラー液晶で1GBというVictorのXA-C110が2,980円だ。3千円でPCM録音して遊べるなんてとんでもなく安いのでは?と思って購入。

何も買わないつもりで行ったのに,やっぱり衝動買いしてしまった...

オーディオプレイヤ


2009年01月17日

●今日見た景色 水戸

特に用事はなかったが水戸へ。ランチは京成百貨店に入っている豆腐料理のお店。

フルートの修理で酷い目にあったS楽器店に懲りずに行ってギターを眺めたり,新しくオープンした家電量販店Yを冷やかしたり。

水戸

真慈庵水戸

2009年01月14日

●2009年初方針

当ブログでは種々雑多なネタを取り扱っており,タイトルと内容がマッチしないことも多くご迷惑をおかけしている。年初に当たり,各カテゴリ別に少し状況を整理しておきたい。

【写真部門】
デジカメを新調したので,しばらくはこのネタが増えそうである。ただ,撮っているのは猫ばかりなので【猫部門】とカブることが多いと思われる。ペンタSPに関しては露出計が不調なこともあって,出番が減りそうな予感がしているが,安売りのフィルムを仕入れてある(DNPのCENTURIA)ので,遠出する機会があったら持っていきたい。お遊びとして,マウントアダプタを買ってペンタSPのレンズをEOS Kiss X2に付けるというのも構想している。ただし,くれぐれも「道具揃えの沼」にはまらぬように注意したい。

【猫部門】
カメラが新しくなってかんな氏が(今のところ)やる気を出しているので,最近の猫情報に関しては「にゃんこーず」の方を参照願いたい。こちらではFlickrにアップした大きなサイズの写真(基本的に補正・トリミングなし)を紹介するので,壁紙に使うなりカメラの作例として細部を確認するなりして活用してもらえたらと思う。ブログで紹介しなかった写真についてもPhotostreamの画面からすべて見ることができる。

【読書部門】
読書の傾向は昨年同様に,SF文庫新刊と再読,森博嗣氏の文庫新刊が出たら読む,ということで変わりない。読みたいと思っていた未読の古典や既刊はあらかた片付いた感があるので,もう少し幅を広げたいという思いもあるが,ベストセラーは読む気がしないし,マイナーな良書を知る手がかりも今のところないので,今までのWebmasterの読書歴から「こんなのがオススメ」というのがあったら教えていただけると助かる。ただし,「薦められたから読んだけどつまらなかった」という結論になっても怒らないでほしい。

【音楽・楽器部門】
新しい試みとしてギター教室に通い始めたので,どの程度続くか(あるいは挫折するか)が自分でも気になっている。フルートを習う予定は今年もない。時間と月謝の関係でフルートは敷居が高いため。あまり良くないとわかってはいるが,自己流で続けていくつもり。長期間ブランクが空かないように意識して吹くようにしたい。消耗品や道具揃えとは無縁という点でフルートは偉いと思う。置き場所も取らないし。

【技術・工作部門】
長期プランとしては,「快適な猫ケージの製作」というテーマがあるが,正月休み中にはコンセプトを詰めきれなかった。素人のスキルで中途半端なものを作ってしまうと美観を損ねるし,材料を調達してしまうと後戻りもできないので,なかなか踏み出せない。
キット工作ものは今までいくつか作ったが,財政難の折,「簡単に作れてちょっと遊んだらおしまい」という刹那的なものについては出来るだけ手を出さないようにしたい。

【車部門】
車検も通したし,追加出費を最小化しつつキューブを維持する,というのが車部門の最大の使命である。

【パソコン・ネット部門】
とりあえずかんな氏のWindowsパソコンだけは手当できたし,写真保存用の外付けHDDも買ったので,WebmasterのPC新調はまだ先延ばしできそうである。固定費としてはレンタルサーバの1,500円/年と,Flickrの$24.95/年がかかっている。回線費用はマンションの共益費に含まれている。

デルタ

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

2009年01月12日

●ライブビュー機能はオマケか?

またまたデジカメの話題で恐縮である。エキスパートの人は読み飛ばして欲しい.何せ生まれて初めてデジタル一眼レフに触ったので楽しくて仕方がないのだ。

EOS Kiss X2にもライブビュー機能(液晶画面に被写体を映しながら撮影する)が搭載されている。少し前までデジタル一眼レフは構造的にライブビューは困難とされており,昔と同じくファインダを覗きながら撮影して,液晶画面は設定値と撮影した写真の確認だけに使っていた。

最近の機種でも一眼レフの構造が変わったわけではないので,ライブビューの実装は無理矢理な感じがする。カタログには華々しく「ライブビューが出来ます」と書いてあるわりに,本体にはライブビューのボタンはなく,メニューの深いところにひっそりとあるだけだし,デフォルトでは使用しない設定になっている。取説にはライブビューを使うと本体が発熱するので長時間使うなとか脅し文句が書いてあったりして,なんだかなー,という感じ。

まあ確かに,軽量のKissシリーズといってもコンパクトデジカメよりはかなり重いので,腕を伸ばして液晶を見ながら撮影するのは大変だ。1、2枚ならともかく常用する気にはならない。

ただ,ファインダ中央部にマイクロプリズムがあるペンタSPや,ファインダ自体が大きく明るい高級機種(EOS一ケタ機)と比べると,KissX2はファインダが頼りないのも事実。Webmasterはメガネをかけているのでただでさえ不利だし,ちょっと薄暗かったりするとピント合わせがしにくくてイライラする。通常はオートフォーカスでも問題ないのだが,暗かったり,もふもふの猫が相手ではAFも完璧ではなく,測距点を中央固定にしてだいたい合わせた後はマニュアルで補正する必要がある。

そんなとき,ライブビューなら一部を拡大してピントの山を確認することもできるし使えるかな,と思ったのだが,操作性が悪くてほとんど使っていないというのが実態。取説にも書いてあるが,じっくり三脚に据えて花でも撮る場合には確かに便利かもしれない。長時間は発熱して使えないという問題はあるが...

ライブビューに関しては元々それに特化した機種の使い勝手とは比べ物にならない,というのが結論か。スチル撮影の補助というよりは,むしろライブビュー技術の延長線上にある動画機能への布石と考えるべきものかもしれない。

下の写真は日なたで毛繕いをするデルタ。非常にコントラストが高く難しい。こういうときはレフ板がほしい。自作してみようかな。

デルタの毛繕い

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

2009年01月11日

●ギターその後(Cメジャーの誘惑)

FERNANDESのZO-3ギターがうちにやってきたのは2006年だった。ぜんぜん練習できないので一本は手放してしまった。

フルートも満足に練習できていないのに,ギターに触るわけもなく,残った一本も使われないまま眠っていた。それを今回引っ張り出してきたのには理由がある。

ちょっとした縁で,ギター(フォーク弾き語り)の教室に通うことになってしまったのだ。いつまで続くかはわからないが,いくつかコードを覚えて弾けるようになるだろうか。そもそもカラオケが苦手なのに弾き語りなんて大丈夫なのか?

教室では先生がギターを貸してくださるのだが,自宅でも指の押さえ方くらい練習しといた方がいいね,とのこと。しかし年末年始の散財でフォークギターを買う余裕はない。で,ZO-3ギターが日の目を見ることになったというわけ。

1回目はギターの持ち方とCメジャー,Eマイナーしか教わらなかったけれど,ぜんぜん押さえられないし,さっそく左手指が痛い。前途多難である。が,コードがわかるようになればフルートにだって役立つだろうし,伴奏だって出来るようになったりなんかして,と夢は広がるわけである。

ギター練習

●SF本読了 時間封鎖

「時間封鎖(上・下)」(R.C.ウィルスン)読了。原題は"SPIN"。

この著者の作品は初読になるが,面白かった。この一作でも充分物語として完成されていると思ったけれど,なんと3部作の計画らしい。

空から星が消える,という設定はどうしても宇宙消失を連想してしまうが,「どうせイーガンの二番煎じでしょ」と思わずに読んでみることをオススメしたい。


2009年01月10日

●メモ 地球温暖化:その科学的真実を問う

2009年1月号「エネルギー・資源」に掲載された「新春e-mail討論 地球温暖化:その科学的真実を問う」の本文と資料のpdfがエネルギー・資源学会のウェブサイトで公開されている。

「地球温暖化って騒いでいるけど,そもそもホントに温暖化してるの?単なる自然変動じゃなくてホントにCO2が悪いの?」という議論。

バタフライ効果を挙げるまでもなく,地球の気象・気候システムは極めて複雑なので,直ちにCO2排出を削減しないと何年後には気温が○℃上がって大変ですよ,と決めつけるのは乱暴ではないか,とする研究者が結構多いらしいのだ。マスコミや政府の言うことを鵜呑みにしないためにも,この辺の議論があることを知っておくのは無駄ではないだろう。

かんな氏とも話したことだが,諸説あるにしても,どうやら気温が上がっているのは事実のようだし,人類の生活をできるだけ持続させるためには,地球環境が現在から大きく変化しないように保つ(のに現状で有効と考えられる)努力と,変化してしまった場合の準備はしておくべき,というのがWebmasterの考え方。なのでCO2はこれ以上出さない方が良いし,森の木もこれ以上切らない方が良いし,人口もこれ以上増えない方が良い。と思っている。

ちなみにWebmasterはエネルギー・資源学会には入っていないので念のため。いろいろな学会に所属するほど裕福ではない。学会の会費くらい所得控除してほしいな,というのは余談。

短いpdfすら読むのが面倒,という方はこちらの動画をどうぞ。>地球温暖化頂上決戦:人間?自然?

2009年01月07日

●EF-Sレンズのラインナップと自動化の弊害

デジカメの話題が続いてしまうが,不満点はあるにしても事前の想定範囲内であり,EOS Kiss X2は値段の割に良いカメラだと感じている。

カタログでEF-Sレンズを眺めているが,ラインナップはズームレンズばかりで,単焦点レンズはEF-S60mmF2.8マクロしかないようだ。単焦点が使いたい場合はフルサイズ用のレンズ(EF)に,APS-C機で使ったときの焦点距離が併記されていて,例えば50mm相当の標準レンズが欲しければEF35mmF2などを使えと書いてある。

古来「写真は50mmに始まり50mmに終わる」と言われている。WebmasterもフィルムEOSを買った当初は,なんでわざわざ不便な単焦点なんて買うのか意味がわからずに,ズームレンズばかり使っていた。

しかし,完全マニュアル機のペンタSP(レンズは55mm)を使うようになって,その意味がなんとなくわかった気がする。

ズームレンズは確かに便利だが,ズームリングをクルっと回して簡単に画角が変えられるので,脚を使わなくなる。単焦点だと思ったような画角を得るためには自分の脚で距離を調整するしかなく,一枚一枚に対する思い入れが違ってくる。

一度単焦点の画角を体が覚えるまで使ってから,地形や会場や荷物の制約でズームレンズを使う,というなら良いと思うが,せっかく一眼レフを買ったのにズームレンズしか使わないと,結局写真の面白さは一部しかわからない気がする。

同じことは各種オートモードにも言える。デジタルカメラではISO感度をはじめホワイトバランスやシャッタスピード,絞りなどはカメラが自動的に設定してくれる。ピント合わせもカメラがやってくれるので,撮影者は撮りたいものをフレームに入れてボタンを押すだけだ。

これだと状況によって各種パラメータが目まぐるしく変化してしまって,初心者には何がなんだかわからないだろう。ペンタSPでは,どんな色味が欲しいのかや,撮る場所の明るさによってフィルムを選ぶところから始まって,意図する構図(風景なのかポートレイトなのか)で絞りを決めて,露出を考えてシャッタスピードを決め,目的の場所にピントを合わせて撮る,という撮り方が強制されるので,各種パラメータの決め方にはすべて意味があることがわかるようになっている。当然失敗も多くなるが,たいてい何の選択を間違えたのかは自分でわかる。デジカメでオートで撮っていると「まあ失敗写真ではないけれど,なんとなく思ってた写りと違う」となったときに,果たしてそれはホワイトバランスが悪いのか,ISO感度なのか,絞りなのか,ピントなのか,それとも複数の要因の組合わせなのか,判断が付かない。

シャッターチャンスを逃さないように,カメラを取り出して1秒でも速くシャッタを切らなければいけないようなシチュエーションでは,フルオートは強力な武器になる。しかし,そうではない普通の撮影のときは,せめてホワイトバランス,ISO感度くらいは手動設定にして,絞り優先AEあたりで撮ってみてはいかがだろうか。ISO感度によるシャッタスピードの違い,露出補正の効果などが実感しやすいと思う。

...と書いてみて,なんか偉そうなことを書いているなぁ,と恥ずかしくなってしまった。新しいものに対して「昔はこんな苦労があった。今は便利になったけどつまらないよね」などと言いはじめたらもう歳だと思う。新しいものの良さを認められる柔軟性をいつまでも持ち続けたいものである。

ピートの毛繕い

2009年01月05日

●付属レンズのマクロ性能

EOS Kiss X2レンズキットの付属レンズはEF-S18-55mm f3.5-5.6 ISという標準域ズームで,35mm換算29-88mm相当になる。

使った人はわかると思うが,広角側はできれば15mm(24mm相当)までは欲しくなるし,望遠側はいまどきコンパクトデジカメだって5倍10倍ズームは当たり前なのに,55mmではたかだか3倍である。手ぶれ補正は付いているけれど,元が暗い(開放f値が大きい)し,この焦点距離だったら手ぶれ補正なしでも慣れた人なら1/15sくらいまで手持ちで撮れるので,それほどありがたくない。

ボディ単体とレンズキットの価格差が4,000円くらいだったので,実質4千円の「おまけレンズ」ならまあこんなもんかな,とあまり使う気もなかったのだが,ひとつ驚いたことがある。最短撮影距離(撮影倍率)だ。

なんとこのレンズ,安物のくせにズーム全域で25cmまで寄れる。最大撮影倍率は0.34倍だ。コンパクトデジカメに慣れている人ならマクロ機能でこの程度の性能は珍しくもないが,マクロレンズでもない普通の交換レンズでこの性能はちょっと驚異的ではないか?(大げさ?)。EFレンズのカタログを見ても,マクロ以外のレンズでは最短撮影距離45cm,最大撮影倍率0.15倍というのがほとんど。手元の50mmF1.4も24-85mmF3.5-4.5も同じである。

ちなみに撮影倍率というのは,被写体が画像センサ(フィルム)上に写るサイズを表していて,よく使われる例えとしては,100円玉(画像センサとほぼ同じ大きさ)を画面いっぱいに写すことができれば,撮影倍率は1倍(等倍)である。0.34倍だと,少し100円玉が小さくなって,画面に3個並ぶところまでしか拡大できず,0.15倍だと画面に約7個並ぶ程度の大きさまでしか拡大できないということだ。

撮影倍率

猫写真を撮っていると,かわいい各パーツ(鼻とか肉球とか)のアップを撮りたくなるものだが,そんなとき最大撮影倍率0.15倍と0.34倍の差はかなり大きい。マクロ性能だけでも,このおまけレンズを使う価値がある。写真は左が最大倍率0.15倍の50mmでめいっぱい寄った場合,右が同じく0.34倍の付属レンズでめいっぱい寄った場合。

ピートピートの肉球

付属レンズでもマクロ性能をそこそこ持たせることで,コンパクトデジカメから乗り換えて初めて一眼レフを触る層にも違和感がないように,というキヤノンの配慮なのだろうか。

何も知らずにコンパクトから乗り換えた人が,実際使ってみたら,マクロは寄れない,ズーム倍率は小さい,動画も撮れない,コンパクトデジカメではマクロも望遠も動画も全部一台でOKだったのに,一眼ではいちいち交換レンズを買わなくてはいけない。しかもどうかするとカメラ本体より交換レンズ1本の方が高い。「一眼レフなんてデカくて重くて高いだけで何も良いところがない」となる可能性は確かにあると思う。世のおとーさんたちは奥様にどう説明しているのだろう?

「いや,ボケがね」
「ボケてんのはあんたの頭でしょ」

みたいな...

ピート

2009年01月04日

●今日見た景色 古房地公園

EOS Kiss X2で初めての屋外撮影。今まで低機能のカメラを使っていたせいか,設定を変えると,次に撮るときに設定を戻すのを忘れてそのまま撮ってしまい失敗するケースが多い。撮影モードはほとんど絞り優先AEしか使わないが,ISO感度をオートにしたり手動にしたり,ピクチャースタイルを変えたり,というのをよく忘れる。

1枚目がレンズキットの付属レンズ,あと2枚は50mmF1.4。風景を撮るときはやっぱり広角側があった方が便利か。

EOS用m42マウントアダプターなんてのも2,000円くらいで売っているのか...。んー,これは気をつけないと沼にハマるなぁ。

古房地公園

EOS Kiss X2 / EF-S18-55mm f3.5-5.6 IS

古房地公園古房地公園

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

●フルートその後(2年経過)

フルート(ムラマツのEX-III)を買ってからなんともう2年になってしまう。楽器を始めて2年というと,中高生の吹奏楽部員ならコンクールでメインパートを任されるキャリアだ。

一方のWebmasterはといえば,日頃の練習をすっかりサボっているおかげで上達どころではない。たまに吹くと1ヶ月前は出た音が出なくなり,吹けたはずの曲が吹けなくなっていて愕然とするありさま。

社会人の集まりではありがちだが,楽器仲間たちもそれぞれに忙しくて集まって練習する機会もめっきり減った。

ただ,この状況を悲観的に考えているわけではなくて,楽器は大切にすれば一生使えるモノだし,常に(頭の片隅でも良いから)興味を持ち続けて,時間のあるときに少しずつ楽しめれば良いと思っている。時間は限られているのだし,他にやりたいことがあればそちらをやれば良い。

フルート

Canon EOS Kiss X2 / EF 50mm F1.4 USM

2009年01月03日

●年始の買物 EeePC1000H

かんな氏は3年半ほどPowerBookG4(12")を使ってきたが,HDDの空き容量も少なくなってきたし,PHSのアドエスとの連携はMacには対応していないなど,いろいろな理由でWindowsが必要になってきた。

そこでノートPCの買い替えを検討してきたのだが,デジカメの買い替えなどもあって財政状況も厳しいため,最近急速に普及してきたミニノートPCの中から良さそうなものを選ぶことになった。

使うのはかんな氏なので,Webmasterは黙って見ていたのだが,かんな氏が選んだのはASUSのEeePC1000Hという機種。なるほど,並んでいるミニノートの中では画面もキーボードの大きめだし,大容量HDD(160GB)も付いているし,使い勝手は良さそうだ。ASUSってマザーボードの会社じゃなかったかな?最近はこんなのも作っているのか。

例によって価格comで相場を調べてから,量販店Yの初売りに行ったら,価格comの最安値よりも4,000円ほど安い表示(さらに17%ポイント還元あり)だったので,あまり悩まずに購入。

スペックはIntel Atom N270(1.6GHz),RAM1GB,HDD160GB,WSVGA(1024x600),WinXP(home)だそうで,充分メインとして使える性能だ。こんなスペックのノートPCが45,000円で買える時代になったのである。MacBookを買う値段で3台買えるではないか。

還元されたポイントでウィルス対策ソフトと,写真保存用のポータブルHDD(250GB)を2台購入。

かんな氏は嬉々として新パソのセッティング中。んー,これからはMacだよ,と思っていたWebmasterだけれど,これだけ安くて使えるミニノートが普及すると,買い替えに15万も出すのはもったいない気がしてくる。ただ,WindowsXPは7年も前のOSということを考えると,ちょっと微妙かもしれない。アップルが5万円で使えるミニノートを出してくれればいいな。

PCをセッティングするかんなさん


●年末の買物 デジタルカメラEOS Kiss X2

これまでの経緯:次期デジカメを考えるその1その2その3その4その5

ということで,Amazonの通販でEOS Kiss X2レンズキットを購入。注文を入れたのが12月30日の21時過ぎで,届いたのが翌日大晦日の19時頃(315円のお急ぎサービス利用)。たいしたものだ。

FinePixS5000は他界した父の形見で譲り受けたものだったので,デジタルカメラをお金を出して買ったのはおもちゃデジカメのix130以来7年ぶりになる。

EOS Kiss X2

レンズキットの付属レンズはEF-S 18-55mm F3.5-4.5 IS。35mm換算で28.8-88mm相当。USMではないが,今どきのデジカメには必須の手ぶれ補正機能が付いている。また,フィルムのEOS(EF-S非対応)には装着できないような構造になっている。KissX2本体が小型なので,この軽量おまけレンズでもかなり大きく見える。

EOS Kiss X2

液晶画面は3インチで,FinePixS5000の1.5インチ画面に慣れた身にはずいぶん大きく感じる。そういえばサブ電子ダイヤルがない。

EOS Kiss X2とEOS 100

フィルムのEOS100と並べてみたところ。だいたい同じような体格だが,KissX2の方が100gほど軽い。

EOS Kiss X2とスピードライト

部屋の中(特に夕方から夜)に猫を撮る場合は,この構成になりそう。レンズEF50mmF1.4USM+スピードライト380EXの組合わせ。

EOSシリーズといっても,フィルムで使っているボディ(100,5)と共通なのはレンズマウントくらいで,操作系はまったく別物。初心者向けの割に設定項目は多いし,慣れるまではしばらくかかりそう。

動画についてはもうしばらくFinePixS5000に頑張ってもらうことになった。ただ,かんな氏がおもしろがってバシャバシャとEOSのシャッターを切っているので,動画の出番はだいぶ減るかもしれない。KissX2の写りや使い勝手については追々レポートしていきたいが,とりあえず下の写真はほぼ真っ暗な室内で外付けストロボを天井バウンスさせて撮ったもの(撮影はかんな氏)。この「目がまんまる」の写真を撮るのが大きな目的であったので,その点はクリアできそうだ。

ピート

2009年01月02日

●今日の料理 ローストビーフ

さて,正月はかんな氏のバースディだ。プレゼントはミニノートPC。このネタはまた詳しく書くことにして,Webmasterが作ったローストビーフの話を書こう。

甘いケーキを作ってもいいのだが,Webmasterが甘いものはたくさん食べられないので,丑年でもあることだし,ローストビーフを作ってみることになった。

牛のブロック肉は銘柄牛を扱っている近所の肉屋さんで,グラム550円くらいのそこそこの牛肉を500グラム調達。

作り方はネットで検索するとレシピがいろいろ出ているので,それを参考にする。フライパンで表面を焼いた後,オーブンで火を通すのだが,この加減がなかなか難しい。かんな氏はレアっぽい感じが好みなので,火を通しすぎないように慎重に温度と時間を調整する。今回は170℃で30分で良い感じだった。オーブンから出した後は,ホイルに包んで30分ほど肉汁が安定するのを待って完成。

付け合わせが何もなくて申し訳なかったが,普段料理をしないのでメインを作るだけで手一杯なのである。ソースも出来合いの「宮のタレ」を使った。

肉が良かったのか,柔らかく,火の通りも初めてにしては良く出来たと思う。ハンバーグよりは手間もかからないし,なかなか良かった。

ローストビーフ

●次期デジカメを考える(その5)

その4からのつづき。

価格comで相場を確認すると,初心者向けの廉価機種であるEOS Kiss X2というのが,ちょうどボディ49,000円くらいで予算的にはちょうどいい。Kiss Fというのもあるがさらに機能を絞り込んだモデルのようだ。

しかし,素直にKissシリーズを買うことにはやはり抵抗がある。理由のひとつは「初心者向けですよ。こんなに軽くて,お子様を撮るママにぴったり。使い方も全自動で簡単!」というイメージがにじみ出ていること。一応銀塩マニュアル機も使う身としては,これをぶら下げて歩くのはどうなのよ,という思いがある。もちろん性能や機能は少し前の上級機種にも劣らないくらいなのだが,キヤノンのこういう販売戦略は好きになれない。レンズ資産が何もなければ迷わずニコンとかペンタにしているところだ。

もうひとつはAPS-Cサイズのセンサがどうしてもひっかかる。これもレンズ資産が全くなければこれほど悩まないのだが,35mmフルサイズ(ライカサイズ)用の50mmや24-85mmズームを既に持っているので,これがAPS-Cでは同じ画角で生かせないのだ。この点をかんな氏に説明したのだが,彼女はデジカメから入っているので,なかなか理解してもらえなかった。そもそも焦点距離や画角ってなんなの?と聞かれると,こちらもビシっと説明ができない。「手持ちのレンズはこのカメラ(KissX2)にも付くのよね?」「付くことは付くけど,50mmが50mmとして使えないから...ぶつぶつ」という感じで,確かにこれではわからないか。

まあ,80mm相当のポートレイトレンズとしては使えるわけだし,どうしても広角側が欲しければシグマかタムロンの安いレンズ(未確認だがたぶんあるはず)を買い足せばいいだろう,と腹を決めて,再度家電量販店に出掛けることにした。

まずはいつも家電を買っている現金値引の量販店Kへ。だがしかし,KissX2ボディのみは取り扱いすらないということだった。これはおそらく,「安いから買ったけど,レンズが入ってなかった。どうしてくれる!」というクレームを回避する作戦だろう。

次に行ったのはポイント値引きを売りにしている量販店Y。ここにはボディの取り扱いがあったものの,ポイント還元を考慮しても価格comより1万円ほど高い。しかも品薄で入荷まで3週間待ちらしい。

デジイチがよく売れているというのは本当のようだが,納品待ちしてまで買うような機種か??と思って諦めて帰ってきた。んー,これはもう少し熟慮せよとのお告げだろうか,と思いつつアマゾンを見ると,KissX2が純正レンズ1本付きのキットで53,500円になっている。

で,ついポチっと「カートに入れる」ボタンをクリックしてしまうWebmasterであった。さんざん悩んだんだし,何を買っても5年前のFinePixS5000よりは高性能なはず,ということでかんな氏も納得してくれた。

【次期デジカメを考えるシリーズ】
その4
その3
その2
その1

2009年01月01日

●あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

今年も今まで同様,写真ネタにはこだわらず,アクセス数アップも意識せず,更新頻度も適当に続けて行きたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

ピートとデルタ