« パソコン・インターネット | メイン | 日常 »

2013年08月05日

●アマチュア無線その後(フィールドデーコンテスト2回目とバラン自作)

フィールドデーコンテスト(規約)への参加も2回目(昨年の様子)。テントを張るような本格的なアウトドア派ではないし、車で運用するにしても何時間もエアコンをつけてアイドリングするというのはどうにも罪悪感があり、また体力的にもキツい。

そんなわけで今年はかんなさんの実家へ移動して、フィールドデーステーションB(既設電源あり)としてエントリー。スコアの係数は1になってしまうが、2倍になったとしても大勢に影響のない交信数なので。

車で山の上に移動する場合はV/UHF帯も期待できるけれど、実家はあまりロケーションが良くないため、どうしてもHF帯のアンテナを張る必要がある。ひとつは以前作った7MHzのフルサイズダイポールがあるけれど、どうせなら他のバンドにも出たい、ということで21MHzのフルサイズダイポールも作ってみることにした。

バランは買うとけっこう高いし、どうせQRPなのでバランの自作にも挑戦。作り方を解説してくださっている親切なOMさんのページを参考に、部品を買って加工した。

バラン

張ってみたら角度がイマイチなためか、SWRがFT-817のメーターで4コマくらい。時間と体力があればちゃんと調整したいところだったが、それはまた今後の課題にして、今回はチューナー(Z-817)で同調させた。

アンテナ

初日の夜は7MHzは開始直後のパイルアップ。QRPではどうせダメなので確認のために1局だけ交信して終わり。21MHzの方はアンテナが悪いのかコンディションが悪いのか、ほとんど聞こえず。ということですぐに寝てしまった。

2日目は5:30に起きてワッチを開始。しかし7MHzもノイジーだし、21MHzはやはりほとんど聞こえない。7MHzは聞こえる局には届いているようで、ポツポツと呼び回る。21MHzもときどき8や6エリアが聞こえるので、試しにCQ TESTを出してみたら、まさかの応答があって舞い上がってしまい、パドルを打ち間違えまくってみっともなかった。早くまともにCQを出せるようになりたい。

運用状況

そんな感じで休憩を挟みながら13時頃まで。局数はなんとか去年並み。しかし7MHzのマルチは少なかった。やはりコンディションが悪かったのだろうか。21MHzはアンテナが悪いのか、コンディションが悪いのか切り分けるために別な機会にまた試したいところ。

fdtest2013


2013年03月09日

●アマチュア無線その後(デジタルインターフェースを作る)

無線は正月のQSOパーティー関東UHFコンテスト雛コンテストとピンポイントの活動にとどまっている。自宅マンションは震災復旧工事のためベランダにアンテナを仮設するわけにもいかないし、移動運用も寒くて辛い。

せめて寒くて活動できない季節に、デジタルモード(RTTYとかJT65)のことを勉強としておこうと、地元クラブの方に聞いたりネットで情報を集めたりしていた。

まず面倒なこととして、現在免許されている通信モード(CW,SSB,AM,FM)以外に出るためには、局免許の変更申請が必要になる。

変更申請はただでさえ審査に時間がかかるし、不備があって戻ってきたりということが予想されるので、まずは先に申請しておくことにした。この話はまた後日。

次にパソコンと無線機を接続するインターフェースを準備しなくてはいけない。昔は特殊なハードウェアが必要だったデジタルモードも、今はパソコンが変調や復調をすべてこなしてくれる。その代わりPCと無線機を接続しなくてはいけない。

FT-817の場合には、背面のDATAポートと、パソコンのシリアル、オーディオのIN/OUTを接続することになる。シリアルはPTT(Push to Talk)を制御するために使う。

そういう機能を持った市販のインターフェースがあれば多少高くても(数千円とかなら)購入を検討するところだが、そもそもそんな製品がないので自作するしかない。

回路図は検索するといろいろなものが出てくるが、ポイントはPTTの制御で、トランジスタをスイッチとして使う点だろうか。アナログ回路は詳しくないのでよくわからない。OMさんの回路を参考に,下の回路図でとりあえず作ってみることにする。

デジタルインターフェースの回路

抵抗値やトランジスタの型番も詳しく書いていなかったりして、つまりどれでもいいということなのかもしれないけれど、パーツ屋で回路図を見せたら、まずはブレッドボードで動くかどうか試してみたら、と教えてもらった。初めてブレッドボードでなるものを使ってみたけれど、これはハンダ付けが要らないし、何度でもやり直せるので便利だ。

__.JPG

で、どうも買ったUSBーシリアル(FTDI TTL-232R-5V)の動作が思ったのと反対だ。RTSは普通、常時0Vで、ONで+5Vになると思う。回路図もそれに合わせて描いてあり、ONになるとコレクターエミッタ間が短絡(飽和)されてPTTがONになるはずなのだが、なぜかRTSは常時5Vが出ていて、PTTがONしっぱなしになってしまう。動作確認に使ったJT65-HFのPTT TESTを押すと、その時だけPTT OFFになる。やっぱり反対だ。

うーん、としばらく頭をひねったが原因はわからない。でも、メーカーのサイトを良く読んだら、EEPROMの書き換えでRTSをInvertできるらしい。ということで早速ユーティリティソフト(FT_PROG)をダウンロードして、EEPROMを書き換えたら、所望の動作になった。

ということでなんとか動きそうなので、ユニバーサル基板に適当に部品を乗せて配線。ユニバーサル基板も今回初めて使った。まあ簡単な回路だったのでなんとかなったけれど、部品が多くなると何をどういう配置で並べて配線するか考えるのがけっこう大変そう。

ユニバーサル基板

お菓子のケースに穴を開けて基板を納めて一応完成。動作確認は変更申請が通ってからということになる。

デジタルインターフェース

デジタルインターフェース


2012年08月01日

●アマチュア無線その後(7MHzフルサイズダイポールアンテナを作る)

6m(50MHz)のコンディションが良い時期はそろそろ終わりらしく,自宅のベランダに仮設している3バンドのGPアンテナ(VX1000)では,ローカルさん以外の交信はさっぱり聞こえなくなってきた。

そうなるとアパマンハムとしては移動運用しかない。移動用のアンテナとしては,ALL JAコンテストのときに買ったブロードバンドアンテナ(BB6W)と,車用のモービルホイップアンテナ(RHM5)がある。

RHM5は海岸などでたまに使っている感じとしては,そこそこ強く受信できている局にはこちらからも届くという印象。一方BB6Wの方は,受信はそこそこできるものの,こちらからの電波はなかなか拾ってもらえない場合が多いような気がする。ちなみに交信実績はRHM5が17局,BB6Wが12局。

もちろんロケーションや電波状態も違うので,この程度の実績で判断するのは早計だが,いずれにしても自分の中でのリファレンスとして,一番基本的なフルサイズダイポールアンテナを試してみたいという気持ちがあった。

そんなことをツィッターでつぶやいたところ,親切なローカルさんが,HF帯のバラン(Balun;平衡-不平衡変換器;ダイポールアンテナを作るのに必要な部品。買うと4000円くらいする)を貸してくださった。

早速ホームセンターで10mのビニール平行コードを買ってきて,それを裂いてダイポールアンテナの制作。両端を折り返して垂らすと聞いたので,目分量(両手を広げた長さ)で垂らして,かんなさんの実家に張ってみた。バランを中心に片側10mのエレメントを張るためにはかなり広い庭が必要で,かんなさんの実家でも敷地的にはかなり厳しく,建物と地面にかなり近いセッティングとなった。

それでもまあ,とりあえず測ってみるか,ということでこれまた借り物の通過型SWR計(無線機とアンテナの同調を調べる機械※)で測定してみた。その結果が次のような特性。

SWR of 7MHz full size dipole antenna

アンテナの実用的なSWRは1.5以下ということで,これを見ると特にエレメントを切ったりしなくても,CWで使う7.010MHz付近は充分にSWRが低い。受信している信号も強く,そのまま交信してみることにした。

もちろんコンディションの影響もあるのだろうが,CQを出している局に応答したら一発でコピーしてもらうことができた。こちらのパワーはいつも通りFT-817の5Wである。BB6Wで打っても打っても「?」が返ってきたのはいったい何だったのか,という感じ。そのまま1時間ほどで,神奈川,静岡,兵庫,福島の局と交信できた。パイルアップでなければ充分な性能ではないだろうか。

もちろん本格的な調整と評価はこれからだが,やっぱり基本は大事,ということが今回よくわかった。短いアンテナでいろんなバンドに無調整で出られて,しかも電波が良く飛ぶ,なんてうまい話はないのである。

※本当は定在波比を測る機械。参考:Wikipedia--SWR(定在波比)


2012年04月09日

●アマチュア無線その後(メモリキーヤ工作)

三級アマチュア無線技士以上の資格を持っていると,モールス信号(Continuous Wave; CW)による交信をすることができる。

先日オールモードの無線機の免許が下りたので,資格の上ではCWで電波を出すことができるようになっている。

あとCWに必要な道具としては,電鍵(パドル)というものがある。要するにスイッチなのだが,映画などで見たことのある方も多いと思う。

もちろんこの縦振り電鍵が基本なのだが,CWにはかなり厳密なルールがあって,トンツーのトン(短点)に対してツー(長点)は3倍の長さであるとか,文字と文字の間隔は長点と同じであるとか,完全手動操作でキレイな符号を打つのは相当の修行が必要なのである。

で,エレキの力を使ってキレイな符号を打てるのが「エレクトリックキーヤー(エレキー)」というもの。スイッチを押すと,短点と長点を設定した長さで送出してくれる。

エレクトリックキーヤーにメモリー機能を持たせたのがメモリーキーヤー。例えばCQを出すとき,CQ CQ DE JH1CFV JH1CFV K(CQこちらはJH1CFVです,どうぞ)というような決まり文句を何度も手動で打つのは疲れる。そんなときメモリーキーヤーがあれば楽ができる。

CWに憧れてはいたものの,敷居が高いのも事実で,なかなか一歩を踏み出すことができずにいたところ,親切なOMさんがメモリーキーヤーのキットを譲ってくださり,さらに別のOMさんは手作りのパドルを貸してくださった。みなさんアマチュアコードに則った親切な方ばかりである。

かんなさんが電子工作はやったことがない,とおっしゃるので,では作ってみたら,ということになった。ただ,貴重な頂き物のキットで練習するのはマズかろうということで,かんなさんは自らパーツショップ(が市内にあったのも驚きだけど)に出かけて行き,ELEキットが出しているFMラジオくんという初級者向けのキットを買ってきて早速作ってしまった。半田付けなど,私が小学生の頃に比べたら大変上手で感心した。

次はいよいよメモリーキーヤーの工作である。男の悪い癖で「ちょっと見本を見せようか」なんて言って抵抗をつけ始めたら楽しくなってしまって,気づいたら半分くらい半田付けが終わってしまっていた。反省。

残りはかんなさんが半田付けして,電源はパーツショップで006PのソケットとDCプラグだけ入手して,とりあえず動作確認できた。もちろん一発OKである。

さて,これでもうCWに出ない言い訳はいよいよできなくなった。しかし実際にはまだゆっくり何度も繰り返してもらわないと聞き取れないし,打つ方も怪しい。いったいいつになったらCWで電波が出せるのだろう…。

メモリーキーヤーとパドル

2011年11月20日

●ドキドキ初QSOと今日の工作 VX-7のケチケチ外部電源

ツイッターの方ではつぶやいているが,開局後初めての週末に,ピクニックを兼ねた移動運用をして,初QSO(交信)に成功した。433MHzでCQを出していた局に応答。

たまたまこの方が地元アマチュア無線クラブのメンバーで,その夜に地元クラブのロールコール(無線上で点呼を取るようなもの)にぜひ参加くださいと言われたので,調子に乗ってかんなさんと二人で参加したところ,メンバーの方から次々と呼んでいただき,こちらの拙いおしゃべりに付き合って頂くことができた。

今のところ市内のローカルさんとの交信ばかりだが,実際に電波を出すようになるとハンディ機のバッテリーが心もとない。VX-7は5W送信時に20W以上も電気を食うし,実際に本体もかなり熱くなる。内蔵リチウムイオン電池も受信だけなら15時間ほど使えることになっているが,送信を繰り返すと1~2時間でバッテリーがなくなるという話もある。

しかも付属の充電器(トランスタイプのACアダプタ)は重たいくせに電流容量が小さく,充電しながら送信することができない(送信するとVX-7の電源が落ちる)。長時間の運用ではバッテリーを外して,外部電源を用意するようにとマニュアルには書いてある。

アマチュア無線の世界では高価な無線機でも電源内蔵のものは少なく,交流100Vをそのままつなぐことができない。無線家は自分の無線機の消費電力に応じた外部電源(直流安定化電源)を別途用意するというのが常識なのだ。

そこで安定化電源を物色するが,安いものでも1万円近くするし見た目も大げさだ。無線機がハンディなのに電源の方が立派になってしまう。

いずれもうちょっとまともな無線機を買うときには,一緒に電源も用意したいが,とりあえずVX-7を使うだけなら,電流容量の大きなACアダプタでなんとかなるのではないか。と思って検索すると,STD-1205という60WのACアダプタ(スイッチング電源タイプ)で動いたというレポートを発見した。これなら1500円である。ただDCプラグの形状が合わないので,これは別途純正のDCプラグを買う必要がある。外部電源接続用のケーブルセットというのが純正で用意されている。500円。

※以下は保証外の改造になるので自己責任でお願いします。不具合等が生じても責任は取れません。

まあ改造と言ってもACアダプタのDC側ケーブルを途中で切って,純正のケーブルをつなぐだけ。注意点は極性を間違えないようにすることと,ショートしないように絶縁をしっかりする程度だろうか。ハンダゴテ,熱収縮チューブ,簡単なテスタがあれば充分だろう。改造しなくても,秋月あたりで変換コネクタの合うものを見つけられればそれで充分かもしれない。

ということで完成したケチケチ外部電源であるが,つなぐ前にもう一度極性が間違いないか確認しておこう。

開放電圧は12.3Vくらい,VX-7につないで電圧表示を確認すると,受信時で11.8V,5W送信時でも11.7Vと安定している。430MHzでしか確認していないが,スイッチング電源からのノイズも特に感じない。一応気休めに手元にあった高周波ノイズフィルタを付けてある。

あとはどんどん交信するだけなのだが,最初のQSOのあとはちょっと安心してしまって,忙しいこともあってぜんぜん電波が出せていない。


2011年08月10日

●夏休みの工作 RGガンダムを作る

昨年(2010年)はガンプラ30周年だったそうで,それを記念して登場したRG(リアルグレード)というガンプラはそれまでの技術の集大成ということで気になっていた。

私が最後にガンプラを作ったのはたぶん小学校6年から中学に入った頃だったと思う。かなり記憶が怪しいが,ダブルゼータか何かだったかな。そもそもその頃はラジコンの方に夢中だったので,ガンプラはそんなに興味がなかった。その後高校に入る頃までは戦車とかお城とか,あれこれ手を出したが続かなかった。

当時のプラモデルは自分で塗装するのが前提で,組み立てただけではあまり見栄えがしなかったように思う。そしてお小遣いの少ない中学生くらいでは塗装のための器材を揃えるのも難しく,なけなしのお小遣いをはたいて買ったタミヤカラー10色くらいを無理やり使い回して筆で塗るものだから,当然ひどい仕上がりだった。

思い出話はこれくらいにして,RGを作ろう。接着剤が要らないというのは何かで読んで知っていた。そして細かく色分けされたパーツと細かいデカールにより,塗装なしでも高い完成度というのが売りらしい。ガンプラ作りのために新しく買った道具は,プラスチック用のニッパーとデザインナイフ。これだけでプラモ本体より高くついたが,電工用のニッパーやハサミではかなり厳しいと感じた。

RGを作っていて一番不思議だったのが,アドバンスドMSジョイントという技術。ランナーに成形された段階で可動部分が作り込まれており,切り離しただけでモビルスーツの骨組みが完成する。一体成形のランナーでどうしたらこんなことが可能なのだろう...。確かにこの30年でガンプラは素晴らしい進化を遂げていた。

組み立て途中の写真は撮らなかったが,詳しい解説はいくらでも丁寧なサイトがあると思うのでばっさり省く。私がガンダムを,かんなさんがシャア専用ザクを作った。所要時間は二人ともほぼ同じで,組み立てに2日,シール貼りに1日。猫たちに邪魔されないよう,かんなさんの実家にこもって作業した。組み立てている間は無心になれるし,夏休みのレジャーにはちょうど良かった。

パーツは細かいけれど,組み立て自体はゆっくり丁寧にやれば特に難しいところはなかったと思う。ガンプラ作りが初めてのかんなさんも全く問題なく作ることができた。ただ,リアリスティックデカールが難関。かなり薄いシールではあるが,やはり凹凸のある部分に貼ると浮いてしまう。キット自体の完成度の高さを考えると,デカールにももう一段の進化を期待したいところ。

ポージングと写真撮影がなかなか難しいところで,以前自作した簡易撮影ブースを引っ張りだした。プラモを撮るならもっと工夫したいところだけれど,これ以上深入りするつもりもないのであっさりと。

ガンプラ

これは失敗写真の例。ブースの外側が写ってしまった。この距離だとかなり絞ってもビームライフルから顔までピントを合わせるのは難しい。

ガンプラ

そういえば盆栽にフィギュアを置いて楽しむ,マン盆栽というのがあるらしいので,うちの盆栽にはガンプラを置いてみた。ガンダム盆栽。

ガンプラ盆栽

ガンプラ盆栽

ガンプラ30周年は満喫したということで,次回はガンプラ40周年か50周年時にまたサンプリングしたいと思う。そして老眼鏡をかけて組み立てるのだ。


2010年09月18日

●アコースティックギターFG730Sにピックアップの取付け

かんなさんのギターFS720S用のピックアップをどうするかという話は,なかなか結論が出ないまま,秋の発表会が近づいてきた。

かんなさん曰く,「もうよくわからなくなってきたので,同じの(FISHMANのNEO-D Hum)で良い」とおっしゃっている。

まあNEO-D Humはお買い得だし音も悪くない。確かに発表会で音を出すなら同じのを2個買えばそれで充分だろう。

しかし,せっかく1万出してピックアップを買うのなら,後学のために違う種類のものを買って音の違いを試してみたいではないか。

そこでかんなさんにはNEO-D Humを使ってもらうことにして,自分のFG730S用のピックアップを改めて私が選ぶことにした。予算は1万円である。

はっきり言ってこの予算だとほとんど選択肢はない(特に大手メーカー品を買う場合)のだが,L.R.BaggsのiBEAMというピエゾピックアップのパッシブタイプなら,サウンドハウス価格で1.18万円とギリギリ許容範囲。

前置きが長くなったが,iBEAMを取付けるためには,エンドピン穴を広げてシールド用の端子(メス)を内蔵する加工が必要である。この木工工作用の工具を揃えたらそれこそ予算オーバーなので,ギター教室の先生に工具を借りた。

必要な工具は,プライヤ,リーマ(Φ12mmまでのもの),ハンドドリル(刃は最低12mmのもの1本。細い刃もあると楽),当て布,掃除機。

サウンドハウスで買うと安いのだが,直輸入品のためマニュアルが英語となる。そこで取付けにはピックアップの取付け < LR Baggs iBeam Active編 >を参考にさせて頂いた。パッシブの場合は電池とボリュームの取付けが不要なだけで,あとは同じである。

以降はYAMAHA FG730S特有の事情について中心に書いておこう。FG720S,FS720Sも同じだと思う。

元々付いているエンドピンの取り外し。当て布を使ってボディに傷が付かないように注意しながら,プライヤで引っこ抜く。接着剤で固定してあるので相当力を入れないと抜けないので注意。少し回しながら力を入れると外れやすい。(ネジになっているわけではない)

FG730Sにピックアップ取付け

ちなみに作業前に弦をゆるめて,このように止めておこう。別に古い弦を切ってピックアップ取り付け後に新しい弦を張り直してもいいわけだが,ピックアップ取付け前後の生音の変化を比べるなら,同じ弦の方がいいだろう。(今回はまだ新しい弦だったのでケチっただけ)

FG730Sにピックアップ取付け

FG730Sの元のエンドピン穴はΦ8mm。これをリーマとドリルで12mmまで広げる。木工工作に自信がない場合は素直にお店に頼もう。特に高いギターの場合はサイドも単板で割れやすかったりするので注意。FG730Sはサイド合板だし,最悪壊しても3万円なので自己責任でやった。

FG730Sにピックアップ取付け
FG730Sにピックアップ取付け

穴開けが終わったら,付属の専用ジグを使って位置合わせをして,両面テープでピックアップを接着。FG730Sはサドルの真下にちゃんとスペースがあるので,マニュアル通りの取付けでOK。

FG730Sにピックアップ取付け

広げた穴にエンドピンジャックを挿して,表側からナットで締め付け,下の写真のようになる。このあとカバーを付ければ完成。サウンドホールから手を入れてエンドピンジャックを挿すわけだが,小柄な私でも狭くて苦労した。腕が太い(or長い)方は大変かもしれない。

FG730Sにピックアップ取付け

長くなったので音についてはまた次回。


2010年01月17日

●2010年初方針

当ブログでは種々雑多なネタを取り扱っており,タイトルと内容がマッチしないことも多くご迷惑をおかけしている。年初にあたり,各カテゴリ別に少し状況を整理しておきたい。

【写真部門】
EOS Kiss X2を買ってからは,新しいカメラの動向などはチェックしていない。今年も猫写真をメインに撮っていく方針で,たまに気が向いたらフィルムカメラ(ペンタSP,学研二眼レフ)で遊びたいと考えている。安いフィルムスキャナが出ていてちょっと食指が動いたが,冷静に考えてそんなにバンバン黒白フィルムを自家現像(ダークレス)するか疑問だったので,今のところ保留にしている。

【猫部門】
記事で紹介するのを忘れていたが,木工工作を少しやって猫ケージをグレードアップした。これはデルタが家族になってから2年越しの懸案だったので,ちょっとすっきりしている。理想を言えば作り付けの大型ケージ(というか猫部屋)が欲しいところだが,狭いマンションではなかなか難しい。かんな氏の猫ブログは更新が遅いので,猫たちの近況についてはソウヘイ航宙記の方を見てもらいたい。

【読書部門】
読書はこの1年くらい少し悩んでいる。SFの新刊で「これはぜひ読みたい」と思うものがほとんどないのだ。これは自分の嗜好が変わってきたのか,出版の傾向が変わってきたのか,まだ判断できないでいる。新刊の情報はハヤカワとAmazonから送られてくるメルマガを参考にしているが,その3行ほどの紹介記事だけで,なんだか読んでも仕方がないような気がしてしまうわけだ。「なんでも読んでやろう」という気力が衰えたのは認めるけれど,出版の傾向としてもソフトな冒険モノばかりで,バリバリのハードSFって最近少なくないですか?
ミステリの方も森博嗣氏が表舞台から降りてしまって文庫新刊のペースが落ちているので,今年も再読や図書館の利用が増えそうな気がする。
とはいえ,読書そのものはやめられない(移動中や空き時間に活字が読めないと落ち着かない)ので,何らかの本は常に読み続けると思う。

【音楽・楽器部門】
2年目に入ったギター教室通いがどうなるかが自分でも注目である。こういうものは始めたばかりの頃は上達が目に見えて楽しい。それが1年も経つと弾ける曲は増えているが,練習量に比較して上達のペースは遅くなるし,ちょっとサボるとすぐに弾けなくなる。モチベーションを維持し続けられるかどうかがポイントだろう。

【技術・工作部門】
猫部門のところに書いたように,猫ケージの改造をするのに木工をやった。これは大型のホームセンタで材料を買って,そのホームセンタ内にある工作室を借りて行ったもので,使うときに名前を書けば利用料はタダである。大雑把な切断は1カット50円で大型の切断機(?)でお願いして,その後は工作室で自分でやる。曲線のカットは電動ジグソーを使い,切断面と角の仕上げは電動サンダーでやった。ジグソーなんて久しぶりに使ったが,さほど精度を気にしないのなら糸鋸よりも速いし便利。
旋盤とフライス以外の電動/手動工具はたいてい揃っているので,ここを使えばたいていの木工はいけるんじゃないだろうか。自宅も汚れないし。
ということで,今年もまた何か思いついたら自作するかもしれない。

【車部門】
昨年末にキューブからポロに乗り換えたので,たまにポロ関係の記事を書きたいと思う。といっても改造とかをするつもりはないので,燃費とかトラブル関係のネタくらいしか書くことがないかも。

【パソコン・ネット部門】
長期計画では今年末にWebmasterのPowerBookG4のリプレースとなっている(購入後5年経過)。今のところMacにするかWindowsにするか決めていないし,本当に買い替えられるかどうかも直前にならないと判断できないだろう。

ピート

EOS Kiss X2 / EF50mm F1.4 USM

2009年12月19日

●今日の工作 大人の科学マガジン ミニエレキギター

実用性はあまりないだろうなー,と思いつつ買ってしまった学研ミニエレキ。マグネット式のピックアップをコイルを巻いて自作するというので,原理の勉強にもなる。

ミニエレキはエレキギター用のエクストラライトゲージの弦を1〜4弦の4本だけを張る。低音の5,6弦がないわけで,実用性が無さそうと思ったのはそういう理由。ただ,チューニングは同じなのでまったく使えないわけではない。

学研ミニエレキギター

弦の張り方は工夫されていて,ボディからネックをぐるっと一周するように張る。ギターの弦にはものすごい張力がかかる(数十kg)ので,ネックの反りとかの問題が出てくる。それをこのミニエレキでは張力を表と裏に分散させることによって,プラスチックのボディでも反りの問題が出ないように工夫してある。小型化と強度とチューニングの問題を一気に解決するわけで,よく考えたなと思う。

学研ミニエレキギター学研ミニエレキギター

アンプとスピーカは完成品が入っていて,ボディにネジ止めするだけでOK。電源は単3電池2本。外部アンプにもつなげることができる。

学研ミニエレキギター

メインイベントのピックアップ製作。磁石の周りにコイルを巻く。ひたすら巻く。この巻き方で音が変わるのかもしれないが,キレイに巻くのはなかなか難しい。 マグネット式ピックアップは,磁石に巻いたコイルの近くで磁性体(スチール弦)が振動することによって,コイルを横切る磁束が変化して,弦の振動に応じた電流がコイルに誘起されるという原理。

学研ミニエレキギター学研ミニエレキギター

これでだいたい完成。あとはチューニング。内蔵アンプから出る音が最初から歪んでいるので,チューニングを合わせるのが結構難しいし,すぐに狂う。

学研ミニエレキギター

アコースティックギターと比べるとこんな感じ。かなり小さい。ネックストラップを付けるとちょうど良い感じ。ストラップ取付け穴はちゃんとある。

学研ミニエレキギター

音を出した動画がこちら。アコギと同じような弾き方ではダメなんだろうなぁ。個人的にはギターの音はやっぱりアコースティックの方が好き。

2009年11月07日

●学研二眼レフカメラ(圧着板改造とフィルム2本目)

学研二眼レフカメラ,1本目を撮ってフィルム送りに調整が必要だとわかったので,まずはその対策。これはフィルムの圧着が弱くてパーフォレーションがフィルムカウンタのスプロケットとうまく噛み合っていないのが原因。

そこで本誌26ページで紹介されている「フィルムの圧着を高める底上げワザ」の改造を施す。改造と言っても本誌表紙に使われている厚紙を切って裏フタに貼るだけ。

学研二眼レフカメラ フィルム圧着板改造

これでフィルム送りの精度が上がり,2本目のフィルムではきちんと24枚撮りフィルムで24枚撮ることができた。

調子に乗って撮っていたら,今度はフィルム巻戻しで大失敗。手応えが軽くなったな,と思って裏フタを開けたらまだ完全に巻き取れていなかった...。前半の8枚が露光してしまいオシャカである。巻戻し用のツマミが回しているうちに浮いてしまい,フィルムのツメから外れてしまって空回りしたのを「巻き取れた」と勘違いしたのが原因。あまりにも初歩的すぎて情けなくなってしまった。

ピントもなかなか思った通りに合わなくて,これは要調整なのか慣れなのか,難しいところ。多少ピンボケなのも味と思えばあまり気にもならないかもしれない。元々ピシっと撮るためのカメラではないし。

学研二眼レフで撮影
学研二眼レフで撮影学研二眼レフで撮影学研二眼レフで撮影

Gakkenflex / DNP centuria 400 / FUJICOLOR CD

2009年11月03日

●学研二眼レフカメラファーストショット

フィルムのセットは意外と簡単で,ちょっとクセのあるペンタSPよりもむしろ簡単なくらい。

ただ,フィルム送り時のストッパだとかフィルム枚数カウンタはないので,注意が必要。案の定,最初の1枚目でフィルム送りを忘れて二重露光してしまった。

学研二眼レフで撮影

これは自分の調整不足だと思うが,フィルム送りの目安となるカウンタがうまく回らず,一枚撮るたびにフィルムを送りすぎてしまって,盛大なコマずれが発生。24枚撮りフィルムなのに12枚しか写せなかった。

DPEに出すときは「トイカメラで撮ったので,コマずれがあるかもしれません」と店員に伝えてあげた方が親切かも。無料プリント系のサービスだと最悪断られる可能性もある。

F11,1/150秒なので,ISO400のフィルムでも室内では暗い。動かない被写体なら多重露光すればシャッタスピードを遅くするのと同じ効果がある。

デジタイズはL版プリントをEOS Kiss X2で接写した。(手抜き)

学研二眼レフで撮影
学研二眼レフで撮影学研二眼レフで撮影学研二眼レフで撮影

Gakkenflex / DNP Centuria 400

2009年11月02日

●今日の工作 大人の科学マガジン 二眼レフカメラ

学研大人の科学マガジンの付録は二眼レフカメラ。二眼レフカメラは触ったことがないので,ぜひサンプルしておかねば,と思って1ヶ月前から予約を入れていた。

「二眼」というのは撮影用レンズとファインダー用レンズ(画角・ピントの確認用)が別々にあるという意味で,「レフ」はレフレックス(reflex:反射)のことで,ファインダー用レンズに入った像を鏡で反射させてファインダーに結像し,それを見て画角やピントを合わせる。ファインダーは上部にあるので,腰で構えて上から覗き込んで撮るスタイルになる。

と,いうようなことも,今回作ってみて初めて知った。

最近はフィルムを使うトイカメラが密かなブームらしいけれど,この二眼レフカメラは価格(2,500円),面白さ(ピント合わせが必要)から見ても,優れているのではないだろうか。

工作を邪魔するピートとデルタ

組み立てはシャッタ機構のところで小さいバネを「ピーン」と飛ばさないように気をつければ,特に難しいところはなかったと思う。

大人の科学マガジン-二眼レフカメラ工作

レンズは撮影用,ファインダー用ともに1枚構成で,これで本当に撮れるのか?というシンプルなもの。撮影レンズの後ろに絞り板を入れた状態でF11,シャッタスピードは固定で1/150秒(正確さは期待できないが)。ピントは撮影用,ファインダー用のレンズがギアで連動して回るようになっていて,最短50cmから無限遠まで合うようになっている。

ファインダーのスクリーンに映った像はなかなか雰囲気があり,これだけでも結構楽しい。

大人の科学マガジン-二眼レフカメラ工作

撮影結果については次回。

かんなさん撮影中


2009年07月12日

●今日の工作 目覚まし時計改造

先日買ったプロジェクタータイプの目覚まし時計,投影ボタンを押すたびに「ピッ」と音が鳴るのがうっとうしいので改造することにした。

元々「目覚まし」時計としては使っていないので,音なんか出なくても構わない。ということでブザへの配線を容赦なく切断。これで快適になった。

改造するときに気付いたのだが,DC3Vの入力端子があった。汎用のACアダプタを買ってきてつなげばもしかしたらプロジェクタが常時点灯になるのだろうか。それなら設置場所も選べて面白いかも。

目覚ましのブザー配線切断

2009年07月11日

●今日のがまん 4ビットマイコン

何度か買ったことのある学研「大人の科学マガジン」。Vol.24のふろくは4ビットマイコン。

ほとんど反射的に買いそうになってしまったが,手に取って冷静に考える。

待て待て,いまさらノートにニーモニックを手書きしてハンドアセンブルするのか,と。

いったいあのUI(7セグLED1個と2進LEDとスピーカ)でサンプルコードで遊んだあと,どんな実用的なプログラムを思いつくんだ,と。

ノスタルジーな気分に浸って,ああ,今は便利だなぁ,と感じてそれで終わりじゃないのか,と。

いやまあ,そもそもこのふろくの目的はノスタルジーに浸ることそのものなのかもしれないけれど,いくら安いとはいえ「あー,なつかしいなぁ」と言うためだけにほとんどスキルを要しない工作キットに手は出さないと年初に決めたのであった。

というわけで購入はひとまず見送り。

ただ,パソコンを始めたときには既に便利な環境(GUIと高級言語)が揃っていて,機械語とかニーモニックとかハンドアセンブルとか経験がない若い方は一度,CPUを直接動かしているという実感を味わってみるという体験は貴重かもしれない。


2009年01月14日

●2009年初方針

当ブログでは種々雑多なネタを取り扱っており,タイトルと内容がマッチしないことも多くご迷惑をおかけしている。年初に当たり,各カテゴリ別に少し状況を整理しておきたい。

【写真部門】
デジカメを新調したので,しばらくはこのネタが増えそうである。ただ,撮っているのは猫ばかりなので【猫部門】とカブることが多いと思われる。ペンタSPに関しては露出計が不調なこともあって,出番が減りそうな予感がしているが,安売りのフィルムを仕入れてある(DNPのCENTURIA)ので,遠出する機会があったら持っていきたい。お遊びとして,マウントアダプタを買ってペンタSPのレンズをEOS Kiss X2に付けるというのも構想している。ただし,くれぐれも「道具揃えの沼」にはまらぬように注意したい。

【猫部門】
カメラが新しくなってかんな氏が(今のところ)やる気を出しているので,最近の猫情報に関しては「にゃんこーず」の方を参照願いたい。こちらではFlickrにアップした大きなサイズの写真(基本的に補正・トリミングなし)を紹介するので,壁紙に使うなりカメラの作例として細部を確認するなりして活用してもらえたらと思う。ブログで紹介しなかった写真についてもPhotostreamの画面からすべて見ることができる。

【読書部門】
読書の傾向は昨年同様に,SF文庫新刊と再読,森博嗣氏の文庫新刊が出たら読む,ということで変わりない。読みたいと思っていた未読の古典や既刊はあらかた片付いた感があるので,もう少し幅を広げたいという思いもあるが,ベストセラーは読む気がしないし,マイナーな良書を知る手がかりも今のところないので,今までのWebmasterの読書歴から「こんなのがオススメ」というのがあったら教えていただけると助かる。ただし,「薦められたから読んだけどつまらなかった」という結論になっても怒らないでほしい。

【音楽・楽器部門】
新しい試みとしてギター教室に通い始めたので,どの程度続くか(あるいは挫折するか)が自分でも気になっている。フルートを習う予定は今年もない。時間と月謝の関係でフルートは敷居が高いため。あまり良くないとわかってはいるが,自己流で続けていくつもり。長期間ブランクが空かないように意識して吹くようにしたい。消耗品や道具揃えとは無縁という点でフルートは偉いと思う。置き場所も取らないし。

【技術・工作部門】
長期プランとしては,「快適な猫ケージの製作」というテーマがあるが,正月休み中にはコンセプトを詰めきれなかった。素人のスキルで中途半端なものを作ってしまうと美観を損ねるし,材料を調達してしまうと後戻りもできないので,なかなか踏み出せない。
キット工作ものは今までいくつか作ったが,財政難の折,「簡単に作れてちょっと遊んだらおしまい」という刹那的なものについては出来るだけ手を出さないようにしたい。

【車部門】
車検も通したし,追加出費を最小化しつつキューブを維持する,というのが車部門の最大の使命である。

【パソコン・ネット部門】
とりあえずかんな氏のWindowsパソコンだけは手当できたし,写真保存用の外付けHDDも買ったので,WebmasterのPC新調はまだ先延ばしできそうである。固定費としてはレンタルサーバの1,500円/年と,Flickrの$24.95/年がかかっている。回線費用はマンションの共益費に含まれている。

デルタ

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM

2008年06月28日

●今日の工作 手回し鳥オルガン

「大人の科学マガジン」,テルミンのときは見送ったのだが,今回の「手回し鳥オルガン」はアコースティックもの(?)ということで買ってみた。

鳥にメロディーを教える道具として,18世紀のヨーロッパで使われていた「鳥オルガン」。なかでもカナリア(仏語でSerin)に歌を教えるための「鳥オルガン」は「セリネット(Serinette)」と呼ばれています。—大人の科学マガジンVol.20より

カナリアに歌を教える楽器なんて素敵ではないか。うちにはカナリアはいないがネコに聴かせてみよう

鳥オルガン

組み立ては簡単だが,ギアやピストン部分の潤滑に模型用グリスかサラダ油を塗れとある。模型用グリスは手元になかったので,味の素さらさらキャノーラ油を綿棒で塗り付けた。

鳥オルガン

音階はC〜Cの1オクターブで和音も可能。曲はパンチカードで入力する方式。チューニングはパイプ上部のウレタンの差し込み量で決まるが,なかなか合わせるのが難しい(というか断念)。

鳥オルガン鳥オルガン

早速付属してきたパンチカードを演奏させてみた。構造上低い音が苦手のようで,うちのはレの音が特に出にくい感じ。もちろんカードを自作すればオリジナル曲も演奏可能なのでそのうちチャレンジしたい。

鳥オルガンと猫

ネコ達の反応は・・・動画を見ていただければわかるだろうか。カナリアのように優雅にはいかないか。

2008年03月30日

●真空管アンプその後(3ヶ月経過)

真空管アンプキットのTU-870(エレキット)を作ってから3ヶ月経った。

作る前は「学研のスピーカにつないで寝室用のサブシステムにしよう」と考えていたのだが,想像以上に心地良い音がするので,そのままリビングでメインアンプとして使っている。つないでいるのは天井吊りのBOSE125で,セットだったPLS-1510はDVD再生専用機になっている。

真空管アンプにはエージング(慣らし)が必要といわれるが,耳が悪いのか記憶力が悪いのか(両方?),最初からキレイに鳴っていたような気がする。

ネコがいて真空管カバーを外せないので,ほんのりとオレンジに光る真空管を眺める楽しさはないし,ツマミもボリュームしかない超シンプルなシステムだけれど,これで音楽を聴いているとなんともいえない満足感が得られる。

リーズナブルな価格で工作の楽しさと真空管アンプの音を味わえる良いキットだと思っていたのだが,2008年2月で生産終了・完売だそうだ。

【参考リンク】
TU-870製作記事一覧
エレキットストア

2008年02月24日

●今日の工作 風力発電キット

今日は風が強いな,ということで学研大人の科学マガジンの「風力発電キット」を買ったまま組み立てていなかったのを思い出した。

形式は3枚ブレード,可変速のダウンウィンド型で,発電した電力は100%ナセルに設置されたLEDの点灯に使われ,売電はできない。工作としては非常に簡単で,ちょっと物足りない。まあ発電機の巻線を自分で巻けと言われたらそれはそれで困るけれど。

20080224_01.jpg20080224_02.jpg20080224_03.jpg20080224_04.jpg

ペットボトルに固定できるようになっているので,ベランダに置いてみたが外は強風でもベランダの中はあまり風が吹き込まず,吹き込んだときでも風向と風速が安定しないので,風況としては良くない。こういう風況ではバーチカルブレード型の方が向いているかもしれない。

例によってデルタに回してもらってお茶を濁すことにしよう。

【動画】ねこ+風力発電=ねこ力発電

2008年01月20日

●今日の修理 PowerBookG4のACアダプタ

大変だ。かんな氏のPowerBookG4のACアダプタが何者かにカジられて断線(ショート)している。

20080120_01.jpg

犯人はこのネズミネコ!

20080120_00.jpg

デルタはピートのように人の手足に噛み付くことはないが,いろんなモノをカジる癖があって困ったものだ。

純正のACアダプタを買うと9,000円もするので,とりあえず修理できるかどうかやってみよう。

カジられて被覆の破れた部分を切り飛ばし,被覆を剥いてみると単純な単芯のシールドケーブルのようだ。これなら修理も可能である。

20080120_02.jpg

ホームセンタで熱収縮チューブ(@100円)を購入。芯線用(Φ2mm)と全体用(Φ3mm)で径の違うものを2つ買った。切断したケーブルにチューブを先に通しておいて,芯線をハンダ付け。芯線に被せたチューブをドライヤの熱で収縮させてから,シールド線も同様にハンダ付けして,全体を太い径のチューブで覆ってドライヤで収縮させてやれば完成。

20080120_03.jpg20080120_04.jpg20080120_05.jpg

見た目は少し悪いが,ビニルテープで応急処置するよりはスッキリする。今回はたまたま線の真ん中あたりだったので修理も可能だったが,コネクタ付近が断線してしまったら厳しいだろう。ネコにやられたわけではないだろうが,そんな断線事例もWebには出ているのでちょっと心配だ。

ネコが上を歩いたり座り込んだりカジったりするので,うちのMacは満身創痍である。Macの使い勝手には満足しているが,是非対ネコ仕様の製品を出して欲しいと願っているWebmasterである。

2008年01月02日

●年末の工作 ハンケシ年賀状

年末のこと。今年はカラープリンタも買ったことだし,年賀状はピートとデルタの写真を使ってちょちょいのちょいだな,と思っていたら,かんな氏が「今年はハンケシで作ろう」とおっしゃる。

ハンケシというのは消しゴムのハンコのことで,要するにゴム版画だ。流行っているそうだがWebmasterは初耳だった。

確かにスーパーに行くとハガキ大の消しゴムや彫刻刀がセットになった商品がある。版画なんてするのは小学校以来だが,2007年はスピーカ作りとか粘土工作とか自家現像とかクリエイティブな趣味に縁のある年であったことだし,締めくくりとして手作りの年賀状も悪くないな,と思ってやってみることにした。

紙に鉛筆で図案を描いて,それを消しゴムに転写する(上から擦るだけ)。そしてカッタナイフで図案の縁のところをガシガシ削っていくわけだ。木版画と比べると柔らかいし,思ったより簡単に彫り進めることができる。面積の広い部分は彫刻刀で。試し押しをしながら細部を直していって完成。一発目にやったこの図柄でだいたい下絵10分,彫りと調整で2時間というところ。

押してみると意外に細部まで再現されており,道具とスキルと時間があればかなり細かい図案も再現可能かもしれない。

結局,やり始めたらなかなか楽しくてネズミの絵だとか住所も自分で彫ってしまい,言い出しっぺのかんな氏が彫る部分がほとんど残らないという事態に。代わりに一番彫りがいのある差出人名を彫っていただいた。

まあ,出来上がりだけ見ると「小学生が作ったのか?」というレベルだが,けっこう手間ヒマかけて作ったものなので受け取られた方はラッキーだと思っていただきたい。

20080102.jpg

2007年12月30日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(5)

最後にもう一度だけ配線をチェックして,いよいよ動作確認。間違いがあると最悪破裂する(電解コンデンサ?)とかスピーカを壊すとか脅し文句が書いてあるので,大切なスピーカをつなぐ前に100円ショップで買ってきたスピーカをつなぐ。

電源を入れる時はかなり緊張した。幸い,ほんのりと真空管がオレンジに灯り,煙を噴いたり焦げ臭くなったりはしなかったのでボリュームを上げたところちゃんと音楽が聴こえた。キットなので当然とはいえ,無事に鳴って良かった。

早速学研のスピーカ(8Ω)をつないで試聴。音源はiPodのヘッドフォン端子から取っている(本当はドックを買ってLine出力を取るべきだがドックは高いのだ)。

真空管というと昔のラジオのような音を半ば期待していたのだが,普通にいい音で鳴るのでちょっと拍子抜け。音量も部屋で聴くには充分。グレードアップオプション(100uFの電解コンデンサ1個)を追加したのが関係しているのか,聞き取れるようなノイズもない。

試しのつもりでリビングのメインスピーカ(天井吊りのBOSE125,6Ω)につないでみたところ,これがまた気持ちのいい音(もちろん自分で組んだアンプなのでかなりバイアスがかかっている)で,このままずっとメインのアンプとして使えるのでは,という気がする。

というわけで,冬休みのレジャー「真空管アンプキットの工作」は大成功。平均工作時間は6〜7時間と書いてあったが,中断しながらゆっくり組んだのでもう少しかかったかもしれない。2万円でこれだけ楽しめれば充分だろう。

20071230_01.jpg20071230_02.jpg20071230_03.jpg

2007年12月29日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(4)

ついに冬休み。真空管アンプキットTU-870の工作も大詰めである。

完成した基板を,(頭の)冷却期間を置いてからもう一度間違いがないかどうかチェック。

ケースに基板を置いて,各部の配線。プリント基板に素子をハンダ付けするよりもこっちの方がずっと難しい。かなり細かい作業で,この工程が一番時間がかかった。

すべての配線作業が完了。こちらも間違いがないか慎重に確認をして,いよいよ動作チェック・・・の前に年忘れ演奏会のリハーサルがあるので工作はまた後で。テンションを上げて一気に作るのも何とも言えない高揚感があって良いものだが,今回のように冷却期間を置きながら少しずつ進めるのも,間違いに気付きやすいし悪くない。何よりお金をかけたレジャーであるので,できるだけ長く楽しめた方がいいに決まっている。

20071229_01.jpg20071229_02.jpg20071229_03.jpg

2007年12月24日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(3)

電解コンデンサやボリュームを付けて,基板はだいたい完成。と思ったらC3とC4が抜けていた。確認はしっかりやった方が良い。ちなみにグレードアップ用の電解コンデンサ(100uF)はこの時点で付けてある。

基板の工作からケースへの部品の取り付けに移る。写真2枚目のコードストッパがかなりのクセ者。ほかのTU-870製作記のページを見てもここが一番の難関という気がする。ラジオペンチでぎゅうぎゅうやってようやく入った。しかしコードストッパはキズだらけに。

ケースに電源用と出力用のトランスを乗せたところで時間がなくなったのでまた次回。

20071224_01.jpg20071224_02.jpg20071224_03.jpg

2007年12月23日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(2)

正月休み前だが,やはり我慢できずに空き時間で作り始めてしまった。

まずはベースピン,抵抗,フィルムコンデンサ,真空管ソケットをハンダ付けするところまで。ハンダにツヤがないのがちょっと恥ずかしい。当てすぎかコテ先が汚れているのだろうか。

20071223_01.jpg20071223_02.jpg20071223_03.jpg

2007年12月16日

●今日の工作 真空管アンプTU-870(1)

先日買った真空管アンプキット,工作の前にまずは箱を開けてパーツが全部揃っているかをチェック。

うちには猫がいて,高温になる真空管は危ないのでグレードアップオプションの真空管カバーも買ってある。

全体の中で重量の大部分を占めるのは電源用1コと出力用2コのトランス(変圧器)。トランスは銅線と鉄心という金属の固まりなので重い。

昔のACアダプタが重かったのはこのトランスが入っていたためだが,最近の携帯電話用のACアダプタなど,ずいぶん小型軽量になっている。これはスイッチング電源と呼ばれる,半導体を使った技術。

今週は時間がないのでここまで。

20071216.jpg

2007年12月13日

●今日の買い物 真空管アンプキット

かなりのんびりと進めている手作りオーディオ計画,スピーカが完成してから半年経ってしまった。

スピーカユニットと同じ学研「大人の科学」シリーズで,真空管アンプキットが発売されたので迷ったのだが,お値段が結構高い割に基板は製作済みでハンダ付け不要,ということで工作としてはちょっと物足りない気がしたので見送り。

とはいえ年の瀬も迫ってきて,そろそろ冬休みのレジャーを考えなくてはいけない。そこで思い切って真空管アンプ入門キットの定番中の定番となっているエレキットのTU-870をポチっと注文してしまった。

箱はレトロ調でなかなかかわいい。とりあえず箱を開けて真空管だけ先に拝む。真空管は6BM8というタイプで,Made in Russia。うーむ,味がある。

工作は冬休みの楽しみに取っておきたいところだが,「部品の確認だけ・・・」とか言って箱から出したら我慢できなくなって,週末に作ってしまいそうな予感もしている。

20071213_01.jpg20071213_02.jpg

2007年06月09日

●今日の工作 手作りスピーカ

工作の中期計画で予告した通り,自作オーディオ計画は着々と進行中だ。エンクロージャはやはり既製品の方が見栄えがいい上に安いということで,学研のユニットに合う大きさのモノを通販で手配した。エンクロージャは1コ1380円,スピーカーターミナルは2コで315円。というわけで,半手作りスピーカ工作である。

とりあえず今後のことも考えて手元にない工具もこの際揃えることにする。最低限必要なハンダゴテとハンダ,あとは別に必須ではなかったが,前から欲しいと思っていたおもちゃみたいな電動ドライバを購入。

20070609_01.jpg 20070609_02.jpg

7cmという小口径ユニットなので少しでも低音を稼ぐためにはバスレフにしたいところだが,このエンクロージャは密閉型。内容積も0.7リットルほどと小さい。吸音材は割とたっぷりと入っている。ユニットの制作については以前の記事で書いたので割愛する。2個目ということで油断していたらボンドでコーンを汚してしまいちょっと反省。マグネットには学研のロゴが入っている。

20070609_03.jpg 20070609_04.jpg

完成してみると,シンプルで小さな可愛らしいスピーカとなった。アンプの工作はまだ先になりそうなので,接着剤が乾いてからリビングのPLS-1510につないで早速試聴。最初に入れる音はSF者ならこれしかない!の「ツァラトゥストラはかく語りき」だ。

20070609_05.jpg 20070609_06.jpg

音はだいたい想像した通りで,重低音はまったく出ないが,クラシックを小音量で聴くには心地いい音質である。何より自作したユニットから音が出ていると思うと,風水学的にもいい音がするというものだ。

おもちゃみたいな電動ドライバだが,想像以上に具合がいい。AC駆動で意外にパワーもあるし,今回エンクロージャに木ネジでユニットを固定するときも大活躍であった。こんなに便利ならもっと早く買えばよかった。

2007年06月03日

●今日の工作 軽量かみねんど6月

フワフワムースの紙ねんどを買って,最初に作ったのが季節モノだったという行きがかり上,今月も季節モノで作ることになった。

最初のふたつはかんな氏の作品。ド○えもんは季節モノか,という疑問もあるが,テーマに縛られると作り辛いということで大目に見て頂きたい。

20070603_01.jpg 20070603_02.jpg

後半ふたつがWebmasterの「ジューンブライド」と「梅雨」。軽量紙ねんどは余ったらラップに包んでおけば割と長期間保存できるようだ。前回のねんどの余りをそのまま使ったが,固くなったりはしていなかった。

20070603_03.jpg 20070603_04.jpg

2007年05月31日

●工作の中期計画

以前,「まるごと手作りスピーカーの本」でスピーカーを作ったが,一個だけではモノラルだし,なかなか活用できずにいた。

このたび,何となく思い立ってもう一冊同じものを購入。これを作ればステレオ再生が可能になる。

できれば真空管アンプのキットなんかを買って,手作りオーディオを試してみるのもいいかな,なんて思っている。ただ,キットは結構高額だし,まとまった時間も必要になるので,夏休みのレジャーとしてちょっと検討しているところ。エンクロージャは木工がかなり大変そうなので,出来合いの箱を買ってきてもいいかもしれない。