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2012年12月31日

●写真って楽しいねっ〜2012年総括〜

3.11の東日本大震災から1年9ヶ月。波はあるものの余震は続いていて,今月も一回津波注意報が出たりした。原発事故の放射線は,2012年12月末現在で0.055〜0.060uSv/hくらい。昨年の半分以下,1/3近くに下がってきている。事故前に比べると2倍くらいの値。

トピックスとしてはアマチュア無線関係が多かった。開局した当初は災害時に安心かな,という程度だったのが,うっかりCW(モールス通信)を試してみたところが,これがけっこう面白くてハマってしまった。オールモードの無線機FT-817を買ったり,ハムフェアにも出掛けてみたし,コンテストに参加して海外とも交信することができた

新しいことに挑戦するのは楽しいし,これからもアマチュア無線は少しずつ続けていければ良いと思っている。ただし,1年間やってみてそんなにのめり込むようなことはないだろうと踏んでいる。なぜかといえばアマチュア無線は所詮「金がないと極められない/金さえあればそこそこ極められる」趣味だとわかったから。もちろんCWをはじめとしてPhoneでもオペレートのスキルに依存する部分はあるし,アンテナだとか電波伝搬を勉強することは必要だ。でも,いくらスキルを磨いたって無線機が買えなければ交信できないし,アンテナを建てる場所だって要る。そして無線機や道具類はいちいち高価。お金のない人は私のようにQRP(低出力)と移動運用で慎ましくやるのが精一杯。この1年で無線関係に20万円くらい使っても,だ。

そういう意味ではアマチュア無線というのは楽器やスポーツよりも,車だとかカメラに近い趣味ではないだろうか。そしてつぎ込んだ金額で満足度が変わるような趣味にはそれほど夢中になることはできない。これから続けていくにしても,投資は最小限に,スキルと知識を伸ばす方向で楽しみたいと思っている。

アコースティックギターの弾き語りは,無線とは対照的に90%はスキル依存であり,こっちの方こそ末永く楽しめる気がしている。とはいえスキルに依存するということは常に練習していないと上達はないということで,忙しいとなかなか厳しいのが実態。かろうじて年2回の発表会()だけは参加するようにしている。

猫のピートは7歳デルタは5歳になった。今年はいつものフォトコンテストで,かんなさんの撮った写真が特別賞を受賞した。日々の写真はアメブロの方に載せている。

読書は年末になってついにKindleが発売され,私も早速PaperWhite 3Gを購入した。今後紙の本と電子書籍の読書比率がどのように変わっていくのかは予測できないけれど,1年後の総括ではある程度方向性が見えてくるかもしれない。保管場所のことを考えるとKindle優位なので,購入を迷っている本が複数ある場合はKindle版が出ている方を優先する可能性は高い。

ということで今年読んだ本は下記。

【SF】
キリストのクローン/新生(上・下)(J.ボーセニュー)
キリストのクローン/真実(J.ボーセニュー)
南極点のピアピア動画(野尻抱介)
希望(瀬名秀明)
連環宇宙(R.C.ウィルスン)
天冥の標6 宿怨 PART1(小川一水)
白鹿亭綺譚(A.C.クラーク)
銀河ヒッチハイク・ガイド(D.アダムス)
拡張幻想 ー年刊日本SF傑作選ー(大森望・日下三蔵 編)
宇宙の果てのレストラン(D.アダムス)
機龍警察 自爆条項(上・下)(月村了衛)
天冥の標6 宿怨 PART 2(小川一水)
宇宙クリケット大戦争(D.アダムス)
去年はいい年になるだろう(上・下)(山本弘)
フェッセンデンの宇宙(E.ハミルトン)
さようなら、いままで魚をありがとう(D.アダムス)
ほとんど無害(D.アダムス)
小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団(瀬名 秀明, 藤子 ・F・不二雄)

【ミステリ】
工学部・水柿助教授の逡巡(森博嗣)
工学部・水柿助教授の解脱(森博嗣)
四季 春(森博嗣)(再読)
タカイ×タカイ(森博嗣)
朽ちる散る落ちる(森博嗣)(再読)
シャーロック・ホームズ作品集(I) お風呂で読む文庫(C.ドイル)
シャーロックホームズ作品集(II) お風呂で読む文庫(C.ドイル)

【ご参考】
2011年総括
2010年総括
2009年総括
2008年総括
2007年総括
2006年総括
2005年総括

2012年12月29日

●EOS Kiss X2その後(4年経過)

EOS Kiss X2のレンズキットを買って4年経った。

本当はこれまでの総シャッター数が取得できる機能があると良いのだが,そういうものはないので残してある写真ファイルから推定すると,50,000ショット程度だと思う。今年だけだと10,000ショットくらいかな。

Kiss X2のシャッターの耐久性は公表されていないけれど,おそらく5万回はエントリー機としてはかなり酷使した方かと思う。

去年はバッテリーが心配だと書いたが,どうやらシャッターの寿命が先に来そうだ。実は何度かミラーが戻らなくなったり,連写が止まらなくなる現象が出ている。電源を入れ直せば使えるので,まだしばらくは騙し騙し使えると思うけれど,そろそろ後継機選びを始めた方が良さそうだ。

サブ機としてコンパクトデジカメEX-ZR200も買ったけれど,やはり単なる記録用で,到底一眼レフの代替にはならないことがよくわかった。

今のところ後継候補として考えているのはEOS 6D。小型軽量,フルサイズ,常用ISO25600でボディの実勢価格は現時点で16万円台。とても手が届かない5D markIIIとかに比べればかなりリーズナブルになってきている。スペックはデジイチへの移行を考え始めた頃の理想にほぼ到達している感じ。ビックカメラで試写してみた感じも良く,もうちょっと値段が下がってきたら(もしくはKissX2が壊れたら)真剣に考えたい。

最近のレンズではEF40mm F2.8 STMが気になっている。EF初のパンケーキレンズで軽くて小さいのが魅力。とにかく歳とともに重いカメラを持ち歩くのがしんどくなってきた。

Pete and Kanna

EOS Kiss X2 / EF50mm f1.4 USM


2012年12月28日

●SF本読了 小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」(瀬名 秀明, 藤子 ・F・不二雄)を読了。

Kindle Paperwhite 3Gで初読書。

作品についてはこれはもう瀬名氏だけに間違いはない。懐かしいやら素晴らしいやら,マンガでは描かれなかった細部までフォローされている上,瀬名氏のオリジナルエピソードも心憎い。同時にあらためて原作の素晴らしさを再確認できる。

四次元空間に道具を配置することで、省スペース化と物質の劣化対策がなされている。ただしユーザーの状況によってはタグとの記号接地問題がうまく解決されず、無関係な道具が次々に選択されてしまうというプログラム上の欠陥も抱えているようだった。

Kindleについては,紙と比べるとちょっと読みづらいように思った。e-inkの特性なのか表面処理のせいなのか,コントラストが低いというか,黒が黒くないというか,エッジが眠いというかそんな感じ。ただ便利な点は多いし,集中していれば気にならないかな。充分に「読書」はできると思う。

何より本作のように文庫になってない単行本を,保管スペースを気にせず購入できる点は素敵だ。ワンクリックで瞬時に購入して読み始められるので,「そろそろ今の本が読み終わりそうだから,次に読む本を買っておかないとな」という心配もしなくて済む。

写真はKindle(ライトの設定は真ん中くらい)と紙の本を並べたところ。肉眼で見た印象とはやはり違うので,kindleを検討している方は実物を見てみることをオススメしたい。

Kindle pw


2012年12月24日

●年末の買い物 kindle Paperwhite 3G

kindle Paperwhite 3Gを購入。

電子書籍(電子ブック)については2008年2010年にもちょっと話題に出したことがあったけれど,とにかく日本では出版業界の慣習(因習)のために当分普及はしないだろうと思っていた。

まだまだ読みたい本がすべて電子化されるには程遠い状態だけれども,こんなに早くkindleでこれだけ電子書籍が読めるようになったことは素直に喜びたい。

「読書」がしやすいかどうかはしばらく使ってみないとなんとも言えないところ。とりあえずこれまで文庫落ちしていなくて買えず,かつkindle版が出ている本を買って読んでみようと思っている。

Amazonで購入したので,アカウント情報など設定済みの状態で届けられた。Wi-Fiは設定する必要があったけれど,これはHomeSpotのパスワードを入れただけでつながった。

Kindle PW 3G

Wi-Fi接続状態なら一応ブラウザが使えて,白黒で描画も遅いけれど一応ウェブを閲覧することもツイッターでつぶやくこともできる。

Kindle PWのブラウザ

安いWi-Fi版でなく3G版を買ったのは明確な使い方を想定したわけではないけれど,限定した使い方しかできないとはいえ,3G接続が無料でできるというのはなんとなくお得かな,と思ったため。

カバーは純正よりちょっと安いBuffaloのものを一応付けてみた。

いずれにしろ紙でしか読めない本は今後もしばらく出続けるだろうから,紙書籍とkindle本を交互に持ち歩くような感じになるかな。


2012年12月23日

●SF本読了 ほとんど無害

「ほとんど無害」(D.アダムス)読了。

銀河ヒッチハイクガイドシリーズの5作目で完結編。いやに読みやすいし良くまとまっている素直な話だなと思いながら読み進めていったらこのラストですか。やっぱりマーヴィンが出てくる話の方が好きかな。


2012年12月17日

●MacBookProその後(2年経過)

MacBookPro15インチ(Mid2010; MC371J/A)を買って2年経った。OSはMountain Lion(OSX10.8)が出てすぐにアップデートした。

320GBの内蔵HDDの空き容量は120GBほど。デジカメの写真や,ギター弾き語りの練習を録画した動画ファイルなど。今後もデータが増え続けることを考えると,まだまだSSDに移行するのは厳しいかもしれない。

バックアップは相変わらず外付けのポータブルHDD(250GB)に取っている。古いデータは自動的に削除されるということだが,幸いリカバリーをするハメに陥ったことがないために有効性はよくわからない。

長らく使ってきたAirMacExpressは,かんなさんがiPhone4Sに機種変更したときに無料レンタルしたHomeSpotを使い始めたので,めでたく引退させることができた。

普段はもちろんMacとして使っているけれど,アマチュア無線関係のソフト(Turbo HAMLOGやCTESTWIN)を使うときは仮想環境のWindowsXPを使っている。ハム関係のソフトの充実度はWindowsが圧倒的なので仕方がない。データの授受はバックアップも兼ねてGmailで。

トラブルというか自分の操作がマズかったのだが,うっかりHDDのアクセス権限をいじってしまって起動不能になってしまったことがあった。幸い全く同じトラブルの事例がネットに出ていて,シングルユーザモードで起動して復旧させることができた。こういうときのためにネットにつながるパソコンなりスマートフォンが複数あると命綱になる。

今のところこのMBPもあと3年は働いてもらうつもり。

Delta

2012年12月16日

●VWポロその後(3年経過)

試乗車落ちのポロ(9NBUD)を買って3年経った。走行距離は36,000km。

車検のときに書いたこと以外に特に書くことはないかな。トラブルもないし、快調。

この3年で個人的に「これは是非乗ってみたい」と思えるほどのクルマは出なかった。フォルクスワーゲンに乗っている関係上、新しいビートルやゴルフカブリオレはちょっと気になるけれど、高いローンを組んでまで買いたいかと言われると微妙なところ。

とりあえずポロが快調なうちは頑張ってもらって、その間にわくわくするような車が出てくることを期待しよう。

【過去記事】
購入後2年
購入後1年
VWポロ関係の記事一覧

Polo

2012年12月09日

●アマチュア無線その後(ARRL 10m Contest)

ARRL(アメリカのアマチュア無線連盟)が主催するコンテスト。ぜんぜんチェックしていなかったけれど,たまたまツイッターでOMさんがつぶやいておられたのでそういうコンテストがあることを知った。

10mバンド(28MHz)のみというシンプルなコンテスト。このバンドではこれまでまったく交信したことがない。一応モービルホイップアンテナのRHM5は28MHzでも使うことができるので,CQ WW DXコンテストのときと同じようにベランダに仮設してみた。

CQ WW CWのときの21MHzとはぜんぜん違い,ノイズが聞こえるだけで交信はぜんぜん聞こえない。そんな中,唯一強くCQが聞こえたのがマレーシアの局。しかし条件は皆同じで,数少ない聞こえるところに呼ぶ局が集中(パイルアップ)している。呼んでいる日本の局の方が距離は近いはずだが,それらはまったく聞こえないという点も電波の不思議なところ。で,何度かコールしても他の局との交信ばかりが進んでちっとも自分は呼ばれない。こういう状態を「パイルアップが抜けない」と表現するらしい。

もちろんこちらは5WのQRPでアンテナもしょぼいのでこれは仕方がないこと。こんなときは気分を変えて他のことでもした方が良い。

そういえばeQSLというオンラインのQSLカード交換システムがあり,そちらにCQ WW CWのときのカードが何枚か届いていた。マレーシア,ワシントン州,ハワイ,そしてオーストラリアから。CWで交信中は「こっちのコールサインが返ってきたと自分では思っているけれど,空耳だったかも...」と自信がないものだが,こうして相手からもeQSLが届き,時刻も自分のログと一致していれば,間違いなくこちらの電波があちらにも届いていたということで,大変嬉しい。写真はハワイKH6CW局からのeQSLカード。

eQSL

しばらく時間を置いてから,また28MHzをワッチしてみたら,先ほどとは違う周波数で同じマレーシアの局がCQを出していた。たまたまQSY(周波数を変えること)の直後だったらしく,今度は一発でコールバックがあり,なんとか1QSO。

その後は南米ウルグアイやアルゼンチンが聞こえ始めたけれど,かなり弱くて,シグナルが上がってきたタイミングを見計らってコール。なんとなくコールバックがあったように思うけれど,それこそ空耳だったかもしれない。JH1じゃなくてJS1CFVとか,ミスコピーだった可能性もある。

そんな感じで思いがけずQRPでDXとの交信を楽しむことができた週末となった。

ARRL 10m Log

2012年12月06日

●SF本読了 さようなら、いままで魚をありがとう

「さようなら、いままで魚をありがとう」(D.アダムス)読了。

銀河ヒッチハイクガイドシリーズの4作目。マーヴィンがあまり出てこないのでイマイチかな。訳者解説にあるエピソードの方が面白い。

原著はKindle版が当然のようにある。


2012年12月04日

●ミステリ読了 シャーロックホームズ作品集(II)

「シャーロックホームズ作品集(II) お風呂で読む文庫」(C.ドイル)読了。

お風呂で読む文庫シリーズで2冊出ているホームズものの2冊目。青空文庫で無料で読めるお話だけれど,お風呂でフニャフニャになるのを気にせずに読めるのは助かる。Kindleをジップロックに入れてお風呂で読むこともできるらしいけれど,もしも壊れたら痛いよなぁ。

【収録作品】
グロリア・スコット号
黄色な顔
株式仲買店店員
入院患者
白銀の失踪


2012年12月01日

●今週見た景色 東京ディズニーシーとホテルミラコスタ

今年もバケーションパッケージで,メインは2時間半のガイドツアーと,ビッグバンドビートの鑑賞。体力がないのでできるだけ疲れないように,アトラクションは最小限とした。人気のトイストーリーマニアはパッケージのファストパスで遊ぶことができた。

昨年は大震災への配慮でシー開園10周年にも関わらずかなり簡素なクリスマスとなっていたけれど,今年は少し元に戻しつつあるようだった。昨年はツリーがなかった場所にツリーが戻っていたり,といったところで知ることができる。

業績好調なオリエンタルランドだが,コストに無頓着なわけではなくて,顧客満足度を下げないギリギリのところでコストを削っている。それは今まではホテル毎に専用品を作っていた小物(紙ナプキンや段ボール箱)をディズニーホテルで共通化したり,水のペットボトルもオリジナルからいろはすに変わったり,という感じだ。定点観測しているといろいろなことがわかってくる。

ミラコスタは通算11泊目。部屋はヴェネツィアンサイドの5F。ちょうど足場をかけて外装を補修している部分が良く見えた。

今回は初めて一眼レフを持って行かずに,コンデジのEX-ZR200だけにしてみた。ディズニーリゾートは人工的に「作られた景色」ではあるけれど,それだけに風景,ポートレイト,夜景,料理,屋外,室内,遠景,望遠などいろいろなシチュエーションの撮影を試すことができる。

明るい条件で低感度で風景を撮る程度なら,あまりアラは目立たないけれど,それ以外では画質や構図をどうこう言うのは厳しい感じ。とにかくノイズがひどいし,センサーが小さいので絞りの効果もほとんど出ない。ただ,記録という意味では手振れ補正や複数枚の合成などでとりあえず「写る」ので,その点は評価しても良いと思う。EOS Kiss X2に標準ズームだと,撮れないシーンはどう頑張っても撮れないので。あとはやっぱり軽くて良い。一眼レフを持って歩くのは肩が凝る。

ヴェネツィアンゴンドラ周辺
カラー・オブ・クリスマスヴェネツィアン・サイド スーペリアルームオチェーアノディナーコース
CASIO EX-ZR200

【その他の写真(Flickr)】

【参考記事】
2011年の様子
2010年の様子
2009年の様子
2008年の様子
2007年の様子
2006年の様子
2005年の様子
かんなさんのミラコスタウェディングページ